NHK、その他新聞各紙が報じていた。あ~あと思った。悲しかった。
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都教委:
17日、都立八王子桑志高校の小沼好宏校長(58)を解任したと発表。今後、処分を検討。
校長は昨年2月の入試で、合格発表前にもかかわらず、特定の生徒1人が合格ラインに達していることを友人の女性にメールで知らせた。女性に対し、推薦入試の応募人員などの情報も公表前に伝えていた。今月8日、外部から都教委に情報が寄せられて発覚。
校長:
『まずいことだと認識していたが、友人に早く知らせたかった』
別の記事では、『学校説明会で面識のあった受験生』という、学校の先生が見たらうさんくさいと感じる報道もあった。事前に面識のあった中学生なんて、どういう中学生なんだろう。友人(知人女性)の子どもでは。。。と思える。
入学者選抜について点数の改ざんはない。発表日になれば、受験した生徒は合格である。入学許可候補者になる。それを事前に教えてあげる。やっぱりおかしい。新聞発表(都教委発表)前に応募状況を、誰かに、密かに、特別に教えることもダメである。合格を『早く知らせたかった』こともまずいが、応募状況をリークすることの方が、深刻な問題。なんだか、普通の守秘義務違反ではない感じである。
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このニュースで気になるのは、この前校長先生のしたこともそうだが、『民間人校長』ということばである。もうそろそろ、はっきりさせるべきだと思う。
この前校長先生は、平成23年4月1日に東京都立八王子桑志(そうし)高校に校長として赴任する前に、同年1月に東京都に採用された。この時から都職員であり、民間人ではない。
『民間人校長』とは、民間人が持っている(とされる)、様々な公務員にない(とされる)ことを、公務員組織(学校)で活かすことを期待され、採用されている。それは、それでいい。このことは前にも書いたことがある。前職歴に関わらず、年齢にかかわらず、適材ならば認める。でも、その人は辞令をもらったら公務員なのだ。公務員になった瞬間、定年退職まで公務員である。また、公務員でなくなっても、死ぬまで公務員なのである。まして、教育公務員。それも、校長先生である。入試結果や公平公正に伝えるべき入試情報を、特別に誰かに教え、自分の何かを満たすような気があったのではないか。どこかに自分は特別・例外だという意識はあったのではないか。そう思える。
マスコミのみなさんにお願いしたいのだが、『民間人校長』といういいかたを、『民間出身(者)校長』にしてもらいたい。もう一度繰り返す。一度採用されたら、公務員である。
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今回の件で、ご本人は、『まずいことだと認識していたが、友人に早く知らせたかった』そうだが、そこまでしても早くお知らせしたい友人なんて、いったいどんな関係なんだと... まあ、これ以上はやめておこう。今回の件、普通の教諭がやらかしたら、停職処分ですまない。「ならぬことは、ならぬものです」である。
小沼校長は元東京電力社員で、福島第一原子力発電所の総務部長も務めた人。管理職経験を評価されたことがわかる。でも、これはまずいのだ。
2005.12.25、「楽天出身校長減給処分」