報道各社が10月22日(水)に配信した。
駅周辺の被災により、定期利用者は震災前の半分の水準。
観光客の乗車は去年の倍近くに達し、9月末までの上半期で黒字が6000万円を超える見込み。
三陸鉄道の半期決算が黒字となるのは、1993年以来、21年ぶりのこと。
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三陸鉄道の南北リアス線の開業は、1984(S.59)年4月1日。今年の4月で丸30年だ。
同社は開業後約10年間、黒字を計上できていた。しかしその後赤字経営になり、報道のように20年以上赤字が継続した。
2011年の東北地方太平洋沖地震による津波で、三陸鉄道はインフラ部分が壊滅的状態になった。車両も何両か使用不能になった。
地震発生後のわずか5日後には、北リアス線久慈駅-陸中野田駅で運行を再開、被害が軽微な他の区間についても3月末までに運転再開した。部分的ながら被災地の交通インフラの役目を担った。しかし、ひとつ間違えば線路の復活はおろか、会社そのものがなくなる可能性も充分あった。危機的な状況の中で、2013年のNHK「あまちゃん」の高視聴率は、三陸鉄道への国民の関心をつなぎ止めた。
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南北リアス線の終端駅(北・宮古-南・釜石,55.4km)を結ぶJR山田線の復旧はいまだに絵が見えてこない。
この地図の青い線は、11月現在の宮古~釜石の移動ルート。この区間のJR山田線は動いていないので、「自動車を利用」で設定・作成した。国道45号線経由で、ほぼ山田線の同区間に沿っている。「鉄道を利用」の場合は灰色の線になる。
どうも落としどころとして、三陸鉄道に経営移管、移管後年限を区切り、運営費の補填のかたちになりそうなのだが、どうなるのだろう。この地図で山田線が動くようになるまで、どのくらい時間がかかるのだろう。
それにしても遅すぎると思う。
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11月11日、震災発生から3年8ヶ月。以下は、警察庁緊急災害警備本部による『平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の被害状況と警察措置』(11月10日更新、閲覧可)のデータである。
〇亡くなった方
15889人(H.26/8/8付と同じ)
〇行方不明の方
2597人(H.26/10/10付から1人減)
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この1ヵ月、全英連秋田大会に出かけた。往路は暗くて見えなかったが、復路で2007年(平成19年)全英連福島大会2日目会場の「ビックパレットふくしま」が見えた。懐かしかった。
埼玉県もかなり寒くなってきた。
今月も募金は継続。
来月はbjリーグ福島ファイヤーボンズについて取り上げたいと思う。