英語ではa dense (thick, heavy) fogでいい。では、「うっすら霧がかかっている」というように、「濃くない」霧は何というのだろう。そんなことを通勤途中に考えた。
「濃い」がthickならば「薄い」でthinかというと、そんなに単純ではない。表現としてはa light fogが辞書を引くとでてくる。名詞だとmist、「霧のかかった朝」は、a misty morningと書ける。ちょっと調べてみただけだが、こんなことでも、勉強になるのだ。
あまり、というかほとんどマスコミには取り上げられていないと思われるニュースをひとつ。
10月29日付で文部科学省のウェブサイトに以下の情報がアップになっている。
平成27年度からの私立大学医学部の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧(PDF:68KB)
読んで字の通りなのだが、一体どのくらいの定員が増加しているか、想像できる人はいるだろうか。
+++++ +++++
埼玉医科大学 125-126
慶應義塾大学 112-113
順天堂大学 124-127
帝京大学 117-118
東邦大学 110-115
愛知医科大学 110-113
藤田保健衛生大学 110-115
大阪医科大学 110-112
関西医科大学 112-117
近畿大学 110-115
川崎医科大学 110-120
省略してあるが、全て医学部医学科である。念のため。
大学名の次に書かれている数字二つは、左が平成26年度の入学定員、右が平成27年度からの入学定員である。合計41人増。一番多いのが川崎医大の10人増。1人増の大学もある。
11大学の定員増は恒常的なものではない。10年間の期限付きである。全てに、「設置申請期限の特例に基づく収容定員増 期間を付した収容定員増(平成36年度まで)」と、ついている。
+++++ +++++
「わずか41」 or 「41も」
医師の地域偏在が言われて久しい。だったら医学部入学定員を増やせばいいと、単純には考えられない難しさがある。こんな言い方をすると、公務員的・先生的な発想としかられるかもしれない。硬直していると思われるだろう。でも、医師一人を作るのには時間と手間がかかる。このことは認めなくてはならない。
東北薬科大学(東北医科薬科大学)医学部医学科入学定員は、同大の提出した『医学部設置に係る構想応募書』によれば120である。上記11大学の今回の定員増は、全部で41人である。この数字をどう考えればいいのだろう。