全英連参加者のブログ

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GODZILLA 怪獣惑星

2017-11-29 04:00:00 | 全英連参加者 2017

「GODZILLA 怪獣惑星」ポスターイメージ 修学旅行振替休日1日目、「GODZILLA 怪獣惑星」を見てきた。

 巨大生物「怪獣」の出現と、その怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」。半世紀にわたる怪獣との戦争の末、人類は敗走を重ね、ついに地球脱出を計画。2048年、中央政府管理下の人工知能による選別を受けた人間だけが恒星間移民船・アラトラム号で11.9光年の彼方にある「くじら座タウ星e」を目指し旅立った。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの地球との環境条件差は、予測値を遥かに上回り、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。
 移民船に乗る一人の青年・ハルオ。4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、20年の間、地球に戻りゴジラを倒すことだけを考え続けていた。移民の可能性を閉ざされ、生存環境も劣悪となった船内でハルオを中心とした「地球帰還派」は主流となり、危険な長距離亜空間航行を決断し地球を目指す。だが、帰還した地球は、既に2万年の歳月が経過し、地上はゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。
 作品紹介、ウェブサイトより引用。

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 「明るく美しい緑の惑星」の描写がAVATARならば、本作の2万年後の地球は「どこまでも陰鬱で暗い緑の惑星」である。
 暗さが絶望を表し、戦いの壮絶さを予期させる。

 作品紹介にもあるように、地球はゴジラを頂点とする生態系の惑星と化している。アラトラム号のリーダーたちは、帰還当初無人探査機での情報収集を計る。探査機は様々な障害に直面、成果が上がらない。探査中一機ロスト。宇宙船内にロスト寸前の音声情報がモニター越しに響き渡る。その音声データは、船内時間で20年前、地球上時間では2万年前にとどろいたゴジラの声。なぜゴジラがいるのか。個体数はどうなのか。何もわからないまま、ゴジラ殲滅のため有人探査と攻撃を目指し、地球人たちが地球に降り立つ。上陸部隊は自然の変化を観察、電波障害の理由などを探る。そこに未知の翼竜型の生物が現れ、甚大な被害を及ぼす。

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 ゴジラとの直接対決シーンは、いかにも未来もののSF作品的描かれ方だと思う。2016年の「シン・ゴジラ」の作風を意識したか否かはわからないが、明らかにちがう戦闘シーンの描き方。

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 本作で登場するゴジラを、ものがたりの中では地球時間で2万年前の個体とは別物であると位置づけている。別の個体。複数いるのかどうかは、最後まで語られない。ものがたりではハルオたちの攻撃が功を奏し、ゴジラを倒すことができた。
 ...ただ、その後がある。

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 よくよく考えるとデビューから60年、「ゴジラ」や「ゴジラの登場する作品世界」は、これまで一度もアニメ化されなかった。不思議といえば不思議である。今回が初アニメ化、それも地球以外も舞台する==以下一部ネタばれ==地球人と異星人が協力、ゴジラに対処するというストーリー展開は、面白かった。ただ、「ゴジラ」が2万年後の地球のシーンで出てくるまでがちょっと退屈かな。でも、次作も見に行くと思う。

 三つかな。


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