かなりの冷え込みです。夜中2時頃、風の音で目が覚めました。
先週と同じく、背中には貼るカイロ、ポケットには貼れないカイロ。手袋と厚手のチューブソックス、厚手のセーター、襟巻き、ダウンジャケットと一層の重装備。
姿勢を悪くして、首をすくめて歩いていると肩がこるんだ。
かなりの冷え込みです。夜中2時頃、風の音で目が覚めました。
先週と同じく、背中には貼るカイロ、ポケットには貼れないカイロ。手袋と厚手のチューブソックス、厚手のセーター、襟巻き、ダウンジャケットと一層の重装備。
姿勢を悪くして、首をすくめて歩いていると肩がこるんだ。
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Under the tutelage of Rocky Balboa, heavyweight contender Adonis Creed faces off against Viktor Drago, son of Ivan Drago.[IMDb] (ロッキー・バルボアの指導の下、ヘビー級王者アドニス・クリードは、イワン・ドラゴの息子、ヴィクターと対決する。) |
ロッキー(シルヴェスター・スタローン)の指導を受け、ついに世界チャンピオンになったアドニス(マイケル・B・ジョーダン)に、リングで父アポロの命を奪ったイワン・ドラゴの息子ヴィクターが挑戦状をたたきつける。ロッキーの反対を押し切り、父のリベンジを誓い試合に臨んだアドニスは、ヴィクターの反則行為によって勝利する。しかしアドニスは、ボクサーとしてその結果に納得できなかった。(MOVIX)
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「クリード 炎の宿敵」(原題「CREED II」)の製作開始、対戦相手が「ドラゴ」と聞いたとき、僕は「ああ、そうなるか」と思った。
・・・肯定的に、である。
ドラゴはアドニスの父を死なせた人物。ロッキーのものがたりではパーフェクトな”敵役”だろう。本作でロッキーとアドニスの前に立ちふさがるのは、老いたイワン・ドラゴと息子ヴィクターである。
ロッキーは前作でかなり重い病にかかっていた。途中までは死ぬのではと心配するような展開だったと思う。でも、ロッキーは生きている。ただ、本作予告編を見ても、アドニスに「ずっとお前のそばにはいてやれない」と発言している。いろいろな意味で終わりが近い。そんな印象を持って出かけた。
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ものがたりが始まり、おかしなことを考えた。
「これ、何の映画なんだろう...
本作も「ロッキー」の世界観を引き継ぐ作品だから、ボクシング映画なのはわかる。ただそのシーンは少ない。ボクシングの世界に身を置いている人たちの、人生の浮き沈みを描いている。登場人物たちは、みんな何か自分にないものを探しもとめている。そんな姿を描いている感じが強くした。
主人公のアドニス。生まれたときには、すでに父親(アポロ・クリード)はいない。ロッキーが試合をとめなかったために、父を殺された。
成長した彼はロッキーの元で学び、ものがたりの中ではWBC世界チャンピオンである。でも彼は何かいいようのない満たされなさを抱えている。たたかう意味がわからない。
アドニスの恋人ビアンカは、歌手として芽が出始めている。アドニスと結婚し、このことでアドニスは守るものができた。
チャンプを育てたロッキーも肉体は老い、病気である。妻のエイドリアンはすでになく、息子・孫とは没交渉である。
みんな何かが足りないのだ。
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チャンプとなったアドニスの元に、イワンとヴィクターが挑戦状をたたきつける。
イワンは30年以上前のロッキーとのたたかいの結果、多くを失い、どん底に落ちた。妻には去られ、息子をボクサーにした。そのことで自分自身を支えている。
イワンの息子、ヴィクターは父親以上のボクシングサイボーグのような状態。父を捨て、自分の元から去った母を憎んでいる。この親子も、心がつながっているようで、そうではない。
そんなアドニスとヴィクターはたたかう。アドニスのセコンドにはロッキーがいない。アドニスは完膚なきまでにたたきのめされる。かろうじて反則勝ちで王座を守る。でも、その結果、評価が大暴落。
ビアンカとの関係も揺らぎが生じる。どん底のアドニスが、どのように立ち直るか。彼はチャンプでありつつけることができるか。父やロッキーのように伝説になれるのか。モスクワでの再試合、それぞれの運命やいかに。
なんだか昔の映画の前口上みたいだな。ここまでにしておこう。
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再起をかけたトレーニングが「HELL」である。時代錯誤(的)だと思うが、これだけやらなくちゃと、妙に説得力がある。
最後のボクシングシーン、前作と同じくあの曲が流れていた。予想通りだが、やはりきちんとはまる。そしてズシンときた。
Rockyから40年以上経過している。ビル・コンティはいい曲を書いたと思った。
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以下ややネタバレ
たたかう二人、今度はどちらかが命を落とさずに済んだ。
アドニスは試合後、父の墓に試合のこと、自分の思いを報告に出向く。そこで妻と娘を父に紹介する。
ロッキーは没交渉だった息子、孫に会いに行く。
イワンとヴィクターは、故郷でトレーニングをしている。
それぞれ何かをつかみ、次のステップに進んでいるように思えた。
Ⅲはあるかなあ。
・・・作るべきじゃないだろうな。
本作はもはやロッキーのスピンオフでは絶対ない。アドニス・クリードのものがたりである。
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キャスト
ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)
スタローンは現在72歳。ロッキーというキャラクターは、正に彼の分身である。年齢相応の体つき。体力もずいぶん落ちている。
アドニス・クリード(マイケル・B・ジョーダン)
ホントに俳優かと思うような、すごい体。まさにボクサーである。
ビアンカ(テッサ・トンプソン)
前作と同じキャストでよかった。
イワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)
信じられないくらい老いていた。「ユニバーサル・ソルジャー」の彼と同一人物とは思えなかった。
ヴィクター(フローリアン・ムンテアヌ)
ルドミラ・ドラゴ(ブリジット・ニールセン)
イワンとルドミラは、「ロッキー4/炎の友情」(原題「Rocky IV」)と変わらない。
なお、ヴィクター役はルーマニア人ボクサーである。
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前作の感想はこちら
2016-01-09、「Your Legacy Is More Than a Name」