本日発表、大野埼玉県知事のメッセージ。
埼玉県ウェブサイトより、そのまま引用する。 は僕がつけた。
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知事
お疲れ様でございます。先ほど、埼玉県の新型感染症対策本部会議を開催をさせていただきました。改めて皆様にご報告をさせていただきます。まずはゴールデンウィークに入っておりますけれども、改めて県民の皆様にお願いがあります。新型コロナウイルス感染症の対策に関しては、県民の皆様に大変なご不便あるいはご苦労をおかけしております。改めて大変ご協力をいただいている県民の皆様に対し、心より感謝を申し上げるとともに、この間、医療関係者等始めとする多くの皆様にもご協力をいただいて参りました。感謝を申し上げます。
さて、これまでの統計を見ると、外出自粛には一定の効果を上げている様子が窺われます。しかしながら、封じ込め終息に向かわせるためにはまだまだ足りない状況にあります。ゴールデンウィークに入りますが、改めて県民の皆様にご協力をお願いをさせていただきます。
まずはこれまで以上に3つの密を避けていただき、不要不急の外出は避けていただきたいと思っています。また、県内外への旅行や、帰省も自粛をしていただきたいと思います。生活必需品のお買い物については必要最小限にとどめていただき、混雑時を避け、人数はなるべく1人でお出かけをいただきたいと思います。
また、公園においても、3つの密が生じないように、ご利用をいただきたいと思います。また、遊具の利用は接触感染に繋がると言われています。控えていただきたいと思います。県営公園においては、遊具の使用を禁止いたします。また駐車場を閉鎖していますので、公園の周辺の路上駐車、週末には駐車場が閉鎖しているので、多くの車が路上駐車をしていました。この路上駐車もお止めいただけるようお願いをいたします。
さらに、散歩や運動などでも混雑時を避けていただき、少人数で短時間にするなど、時間帯を工夫いただき、社会的距離2メートルを確保できるよう努めていただけるようお願いをいたします。県民の皆様には、海外への渡航、あるいは数名以上での会食や、歓楽街に立ち寄らないことをこれまでもお願いして参りました。その結果、感染経路が確認できる陽性者のうち、海外渡航関係者は4月に入って0名となりました。また、歓楽街等での感染者も減少しています。
ところがその一方で、家庭内感染が占める割合が大きくなっており、発症日ベースで見ると、4月の前半では全体の45%。4月の後半では約60%と上昇しています。これからゴールデンウィークでご家族とともに、ご自宅で過ごされる時間も多いかもしれません。ご自宅で過ごされる場合でも手洗い、咳エチケットに努めていただき、また、部屋の換気の徹底をお願いをいたします。本県には秩父地域をはじめとし、素晴らしい観光地もありますけれども、他都県の方も含めて、ゴールデンウィークには埼玉県にはお越しいただかないようお願いをいたします。
次に補正予算であります。国の緊急経済対策に迅速に対応し、新型コロナウイルス感染症の収束を図るため、感染拡大防止検査医療提供体制の整備や、県内事業者などへの支援に要する経費について予算措置を講じました。県議会にご議決をいただいたあと、1日も早く医療現場の皆様の負担を軽減するとともに、県内事業者の皆様への支援が図られるよう予算の迅速な執行に努めて参ります。
次に、宿泊療養者受け入れ施設確保の進捗状況についてご説明します。これまで「アパホテル新都心駅北」、「ホテルヘリテイジ」の2つのホテルで、262室を確保したところですが、本日、「東横INNつくばエクスプレス三郷中央駅」、153室の受け入れについて合意に至ることができました。これにより客室数は415室となります。なお現在、県西部地域のホテルと交渉中であり、このホテルと合意できますと県内の東西南北に各1施設ずつを配することができるようになります。引き続き、宿泊施設の拡充に取り組んで参ります。
そして次に県立学校の休業期間であります。県民の皆様には、不要不急の外出自粛に大変ご協力をいただいているところですが、本県、あるいは隣接する東京都などの感染状況には予断を許さないものがあります。
現時点では、本県に出されている緊急事態宣言が予定通り終了することになるのか、または更新継続されるのかについては、見通せないところがあります。緊急事態宣言の5月6日以降の取り扱いが決定される前ではありますが、1日も早く児童生徒、保護者及び学校関係者の皆様が準備ができるよう、今後の学校の休業等の措置については、可能な限り早期に方針を示す必要があると考えています。
そこで、教育委員会に対し、ゴールデンウィークを前にして、県立学校の休業期間の更なる延長等の措置を講ずるよう要請をしたところ、本日の本部の会議において、5月31日までの延長決定をしていただき、また私からの要請に基づき学力の低下等に対する懸念もあります。こういったことへの対処等についても、先ほど報告がありました。
県教育委員会において、休業期間中の学習面や生活面でのフォロー、あるいは就職指導を含めた進路指導など適切な対応をとることとしており、引き続き児童生徒及び保護者の皆様のご理解とご協力をお願いするところであります。詳細につきましては、この後、教育長よりご説明をさせていただきます。
感染の拡大を防ぐためには、皆様の協力がコロナウイルスと戦う最大の武器であります。ぜひ、皆様とその友人、ご家族、愛する人を守るために、是非ともご協力を引き続きお願いをし、少しずつ状況が改善し何とか封じ込めるよう埼玉県としても全力を尽くしていく所存でございます。
それでは、教育長より引き続き学校の休業等に関する措置についてご説明いただきます。
教育長
教育長の髙田でございます。
それでは県立学校の休業期間の延長について私からご説明をさせていただきます。
現在の県内あるいは東京都内などの感染状況を踏まえまして、昨日知事から県立学校について、5月31日まで休業延長するよう要請がございました。それを受けまして、教育局内で検討し、先ほどの本部会議で今後の方針などについてご説明をさせていただきました。
内容については次の通りであります。まず、県立学校については5月31日まで休業を延長いたします。これまで登校日は、学校の実情に応じて週1回程度設けて参りましたけれども、感染拡大を防止するという観点から、今回は設けないことといたします。ただし、特別支援学校につきましては、保護者の方が医療従事者であるとか、あるいはひとり親家庭でどうしても仕事が休めない、様々な事情がございますので、やむを得ない事情がある児童生徒の受け入れにつきましてはこれまで通り対応させていただきます。
次に休業期間中の教育活動についてでございます。生徒の皆さんあるいは保護者の皆様が大変ご心配をされていることと存じます。そこで、次の通り対応いたします。まず、学習面でありますけれども、各教科などの年間指導計画に従って教科書に基づいた課題を与え、電話やメール、ホームページ等を使いながら指導し、適切に評価をするということをこれまで以上に丁寧に進めて参ります。
また、すべての県立高校でユーチューブを活用して授業の動画配信に取り組むことにより、学習支援に取り組んで参ります。さらに、双方向型の学習につきましては、学校側の通信回線の容量の課題などがありますけれども、できるところから順次取り組みを進めて参ります。
また、総合教育センターの家庭学習支援サイトに講義動画をアップし、県内の生徒が使えるよう準備を進めております。
次に進路指導についてでございます。高校3年生、あるいは定時制の生徒であれば4年生になりますけれども、卒業後の進路を考える非常に大事な時期を迎えております。通常であれば、この時期に担任との面談などを通しまして、進路希望の確認ですとか、あるいは今後の進路決定に至るまでのスケジュールですとか、様々な指導を行っているところであります。休業中は登校日を設けないということでありますので、可能な限り個別に生徒を学校に呼んで担任と時間をかけて面談をするなど、より丁寧な進路指導に取り組んで参ります。事情があって登校できない生徒には電話やメールなどで対応するなど、丁寧に対応して参ります。
高校生の就職はハローワークが窓口となっております。6月の1日から求人申し込みが始まりますので、生徒にとって参考になるよう、ハローワークや労働局と連携して、企業の求人動向などを把握し、こまめに学校に提供して参ります。
また、産業労働部とも連携しながら、県内企業、経済団体などに対しまして、高校生の採用についてお願いをして参りたいと考えております。
次に生活面のフォローについてでございます。長期にわたる休業の中で、生徒もストレスを感じてることと思います。心のケアや様々な相談窓口の紹介を含めたリーフレットを作成しておりますので、それらを配布して活用してもらおうと考えています。それから休業期間中の部活動は実施をいたしません。給食も提供いたしません。
休業期間終了後の授業についてでございます。まずは時間割を工夫したり行事の中止、延期あるいは土曜授業の実施などで確保して参りますが、2ケ月の休業となりますので、夏休みについても授業日とすることを考えています。具体的には、すべての県立学校で7月31日まで授業を行い、8月25日からまた授業を行います。失礼しましたすべての県立の高校でございます。これ以上に授業を実施したいという高校がありましたら、その学校の実情に応じて授業日を設定することといたします。特別支援学校につきましては児童生徒の障害の状況ですとか、あるいは暑さに弱い児童生徒もおりますことから、学校の実情に応じて対応させていただきます。
次に休業中の児童生徒への注意事項として、不要不急の外出自粛の徹底、いわゆる3密を避けることの徹底、そして、先ほど知事からもお話がございました通り、家庭内での感染例が数多く指摘されておりますので、今回はさらに家庭にいる時間が長くなることから、換気の励行を呼びかけて参ります。
最後に市町村への要請についてでございます。県立学校と同様の対応していただくよう各市町村教育委員会に対して要請をして参ります。ただし、登校日の設定などにつきましては、地域の感染状況などを考慮した上で適切にご判断いただきたいと思います。
また、市町村への支援として休業中の学習活動についての取り組み事例などをまとめてお知らせをいたします。さらに授業動画の配信などにも課題が多いことから、何とかすべての子供たちに学習支援が県として行えないかということで、この度テレビ埼玉さんに大変ご協力いただきまして、中学校3年生向けの5教科の授業動画を県が作成し、テレ玉で放送することを準備しております。5月後半には放送したいと考えております。学校の休業の延長については以上でございます。
児童生徒の皆さんにはさらに1ヶ月以上の休業ということで、本当につらい日々を送ることになってしまいました。かわいそうだなというのが率直な私の感想でありますけれども、自分自身の命、そして何より大切なご家族、友達、あるいは周りの人たちの命を救うということが大きな目的でありますので、ぜひ理解をして頑張って欲しいというふうに思います。
また、保護者の皆様、学校関係の皆様方にもさらに大きなご負担あるいはご心配をおかけすることになりまして、申し訳なく思っております。感染拡大防止という観点での休業期間の延長でございますので、何卒ご理解ご協力を賜りたいと存じます。私から以上でございます。
知事
私の方から付言して、県内の私立の学校に対しても市町村の学校に対するのと同様の要請をお願いをするところでございます。私どもの方からは以上であります。