採点や通常業務に使う文房具、よほど特殊なものでない限り、学校では事務室が買いそろえてくれているものを使う。それでも、自分なりに採点の時に使いやすいものがあり、私物を学校に持ち込むことがある。
(在宅勤務のために支給品の文房具を家に持ち帰ることはまずない。どこでどんな「ご意見」が飛んでくるかわからないからだ。)
過日「私物」の対義語は何だろうと考えた。「支給品」「付与品」ではない。支給されるもの、付与されるものをひとくくりにする名詞が、わからないことに気かついた。
「公金」という単語があるが、「公物」は聞いたことがない。「県有備品」という単語はあるが、「県物」は聞いたことがない。調べると「官物(かんぶつ)」という言葉があるとのこと。知らなかった。
僕は学校の先生(公務員)をかなり長くしている。亡父も国の役人をしていた。でも、「かんぶつ」なんて言葉は初耳である。
勉強不足。世の中「知らないこと」でいっぱいだ。