本塁打王は三冠の一つである。
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英語で三冠王はtriple crown, triple crown winnerである。「トリプルクラウン」として、日本語化している。ある打者が1シーズンで三つの部門の1番になることだ。
最高打率の打者が「首位打者」
最多本塁打の打者が「本塁打(ホームラン)王」
最多打点の打者が「打点王」
最高打率の打者は、僕の知る限り、「打率王」とは言わない。三冠は英語ではそれぞれ以下のようになる。
Batting title winner(首位打者)
Home Run title winner(本塁打王)
RBI title winner(打点王:RBIはRuns Batted inの頭文字)
何だか少し味気ない。首位打者をleading hitter、batting championとする例もある。
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ニューヨーク・ヤンキースの名選手、故ルー・ゲーリッグを主人公とする映画「打撃王」(1942年)がある。原題は”The Pride of the Yankees: The Life of Lou Gehrig”(ヤンキースの誇り:ルー・ゲーリッグの生涯)である。
同選手は1923年~'39年の17年の選手生活、特'25年~38年の年間100試合以上出場したシーズンで、首位打者1回、本塁打王3回、打点王5回。なお、本塁打王は3回だが、2番目が5回あり、うち4回はチームメイトのベーブ・ルースが本塁打王である。
1934年は三冠王である。3部門抜きんでている。正に打撃王なのだ。
こんなものすごい選手の列に、Shohei Ohtaniが加わる。
・・・これは、とんでもないことだ。