高校を卒業した小山門出と中川凰蘭は同じ大学に通うことになり、そこで出会った竹本ふたば、田井沼マコトと意気投合し、オカルト研究部にも入部して大学生活を満喫していた。そのころ、東京各所で宇宙からの《侵略者》が目撃され、自衛隊は彼らに対する駆除活動を粛々と実行していく。さらに東京上空に浮遊する母艦からは煙が立ち上り、政府転覆を掲げて侵略者狩りをする過激派グループ・青共闘も暗躍するようになる。凰蘭はそんな中、かつて遭遇した不思議な少年・大葉と再会する。
後章公開である。公開初日にMOVIXさいたまに見に出かけた。
+++++ +++++
上映開始直後、PG-12のお知らせが出て、ややビックリ。「前章」の感想でも書いたことだが、このものがたり世界の自衛隊、とても強く、容赦ないのである。自衛隊以外にも、侵略者狩りをする団体も侵略者を容易く駆逐する。その描写がかなりグロテスクである。
大学生になった門出とおんたんは戸惑いながらも新しい生活に順応しつつある。大学では尾城先輩率いるオカルト研究会になんとなく入り、世の中の「侵略者保護団体」や政府転覆を狙い《侵略者》狩りをするグループの活動等を見聞きしながら、毎日を過ごしている。
ある日のこと、2人は「大葉」に出会う。彼は8.31で死亡したと思われていたアイドル。少なくとも外見は大葉そのものの彼は、くしゃみをすると顔が... この大葉は大葉の姿形をした侵略者なのである。
+++++ +++++
後章では大葉の存在を通して、《侵略者》の正体が徐々に明かされてくる。「侵略者は実は〇〇〇」という設定が出てくる。さらに(αとβの)二つの時間軸の存在もあり、原作未読では追いつくのが大変な場面もある。ただ、前後章を通して描かれているのは「非日常の日常化」「気がついたときには何かが手遅れ」という現実世界にもよくある怖さである。
人類は終了するのか
これは書けない。
本作、前章とものがたりの進行スピードがやや違う感じがした。その分わかりにくさは増した。
+++++ +++++
3月31日、「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章」