スペース・コロニーで平穏に暮らすものの、そんな生活に空虚さを感じていた高校生のアマテ・ユズリハは、非合法な運び屋をしている戦争難民の少女ニャアンと出会う。彼女と交流を重ねる中で、ユズリハはモビルスーツによる地下決闘競技「クランバトル」に参加するようになる。エントリーネーム「マチュ」を名乗りモビルスーツ「GQuuuuuuX」を駆ってバトルを繰り広げるユズリハの前に、正体不明のモビルスーツ「ガンダム」と、そのパイロットの少年シュウジ・イトウが現れる。
サンライズがスタジオカラーと組んだ。これだけでも相当なことだ。脚本とデザインワークスと絵コンテに庵野秀明のクレジットがある。
見たいけど、見るのが怖い感じがしていた。もちろん時間はとれた。でも、なかなか劇場に出向かないまま。
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前半...大変である。前半はネタバレ防止。
ちょっとまってくれぇ~ これファーストガンダム第1回からのリメイク or リイマジンではないか。 サイド7における連邦のV作戦(モビルスーツ,MS製造計画)を偵察するシャア。そこで開発中のMSを発見する。完成部品のMSを破壊、ダメージを与える。 シャアは起動可能なガンダムを発見。鹵獲、操縦して持ち去る。あろうことか、ホワイトベースも奪取。この結果、連邦のモビルスールであるガンダムは、ジオンの手に渡り、シャア搭乗機、赤いガンダムになる。ホワイトベースもジオンの強襲揚陸艦として運用されることになる。 ものすごいサプライズである。 ここはジオン(シャア)目線の1年戦争のものがたりである。連邦がジオンに勝利できない~敗れる世界線での出来事なのだ。 オリジナルでおなじみの人たちは、ほぼ登場しない。 |
後半は宇宙世紀(UC)0085~1年戦争、地球連邦-ジオン公国講和後~サイド6でのできごとが、ものがたりの中心になる。
前半でも登場するが、ジオンのザクのフォルム-特にその脚部が、「00」や「鉄血のオルフェンズ」に登場するMSを思い出させる。少々違和感を感じる。
UC0085では、ザクは武装を外され、民間に払いさえ下げられているものがある。民生品として工事作業機械として使ている。そして怪しげな経緯で「クランバトル」をする集団にも ”流れて” 来ている。
主人公マチュは普通の高校生。サイド6イズマコロニーの住人。彼女は戦災避難民のニャアンと知り合う。そして謎の少年シュウジとクランバトルに参加することになる。
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Trailerを見て、率直な印象としてマチュのデザインが、自分は受け入れられないような気がした。でも、ものがたりが動き始め、その感覚は消えていた。ザクの印象も変化した。ファーストとは異なる新しいデザインだと思う。
後半に登場する「赤いガンダム」は、一年戦争時、ソロモンでの戦いにおいて発生したサイコミュ暴走(ゼグノヴァ)で消失していたもの。暴走時のパイロットはシャアである。シャアはMIA(Missing in Action)あつかいである。
これ以上は書かない方がよさそうだ。
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本作はTVシリーズの導入的な位置づけにはとどまらない。劇場鑑賞に充分堪えうる、否、劇場で鑑賞すべき作品だと思う。
GQuuuuuuX... ジークアクスと読むが、ファーストを見たものには「ジーク~」は、ガルマ・ザビ追悼演説を想起させる。異なる世界線、ジオン公国勝利のものがたりなので、ジーク...なのかもしれない。
la...lah 流れてきます。