期末考査が終わり、先週は成績処理だった。僕は進路指導部で生徒あてにちょうだいした求人票の整理に追われた。そんな中で山本海苔店からの求人票に目がとまった。求人票には会社の創業を記入する欄がある。
明
大 年
昭
平
ここの元号の欄に○を付けて、年の前に数字を書くことになっている。山本海苔店は元号が二重線で消してあって、嘉永2年と書いてあった。
。。。嘉永2年?
同じ進路指導部の社会科の先生に聞いたところ、幕末の年号だといわれた。Wikipediaで調べたら、西暦だと1849年が嘉永2年。このころ、何が起きたのか調べてみると、
嘉永2年 葛飾北斎が89歳で亡くなっている。
嘉永3年 高野長英(46歳)、国定忠治(41歳)
嘉永4年 水野忠邦(江戸幕府老中・57歳)
嘉永5年 遠山景元(遠山の金さん・61歳)がそれぞれ亡くなっている。
嘉永6年(1853年) アメリカの東インド艦隊率いるペリー提督が来航。
6月3日、4隻の黒船で浦賀沖に到着。
葛飾北斎の長命ぶりは、ちょっと信じられないくらいだ。山本海苔店はこんな昔からある会社だった。
ついでに会社のウェブサイトをのぞいて、会社の沿革を読んでみた。以下山本海苔店ウェブサイトより。
嘉永2年
初代山本徳治郎が日本橋室町の現在地に海苔の専門店舗を創業
・場所が変わっていない。戦争や震災があったのに。
・最初から海苔の専門店
明治2年(1869年)
味附海苔を苦心創案、宮内省(庁)の御用達を賜る
・老舗だ
日本には老舗(創業1世紀を超える会社)が非常に多い。最近、「千年、働いてきました 老舗企業大国ニッポン」という本を読んだけど、この会社も間違いなく老舗だ。
この会社の現社長は山本徳治郎(創業者と同じ名前)さん。どうも社長に就任すると、名前も継ぐようだ。就任ではなく襲名披露になるのかな。。。いろんなことを考えました。