<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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私は旅することが大好きで(注:仕事の出張は除外)、暇があれば国内国外、その方面を問わずあちこちに出かけることにしている。
国内であれば最近のお気に入りは四国方面で、国外はもちろん東南アジア。
なかでもミャンマーが大のお気に入いだが、タイやベトナムなんかも大好きな国だ。

これらの国の共通するところは仏教国。

東南アジアの国々には仏教をメインの宗教としている国が少なくないが、おりわけインドシナ半島における三つの大国はお釈迦様を通じて日本と価値観を共有する部分が少なくない、と感じることが多い。
もちろん、日本と同じ大乗仏教国はベトナムだけ。
あとのミャンマーやタイやラオス、カンボジアなどは上座部仏教なので、そのスタイルはかなり異なるが、子供の頃からの家庭での教育はある程度共通するらしく、その民族の「優しさ」になにやら共感を覚えることが少なくない。

もう一つ、共通しているのが、どの国も歴史上中国に悩まされてきたといこと。

タイの人口の大多数を構成するタイ人はもともと雲南省にその出自があって、漢民族の南下に圧されて今の場所にやってきたというし、ミャンマー人は同じくチベット自治区あたりから押し出されてやってきた人たちだ。
さらにベトナムというえば言うまでもなく、彼らの歴史はいかに中国からの横暴に耐えて、拒絶し、自身の国を建設するかにあった。
近くは中越戦争で戦って、1980年代は華僑の追い出しに奔走した。
ボートピープルの多くが追い出された華僑であったことを日本人の多くは知らなかった。

そんなこんなで中国には重度のアレルギーも持っており、ミャンマーなんかは可哀想に頼る西側国家が日本しか無いにもかかわらず、日本が欧米追従型の愚かな政治しかできないので、大嫌いな中国やインドに頼り始めたというのが、最近の情勢だ。

中国アレルギーというと回教徒の国インドネシアは何年か前に大規模な中国人追放デモが展開されたし、マレーシアはとっくの昔に華僑だけを集めてシンガポールに押し込んだ。
なんだかバラバラのフィリピンにしてもしかりで、華僑系大統領は尊敬されない最後を迎えた。

このように見てみると東南アジア諸国の情勢は、今、日本が抱えている対中国の情勢に酷似している。
そして、これら東南アジア諸国に共通するのは嫌中国と反対に、親日という特徴を持つこと。

ということで、中国にへいこらしないためにも東南アジア諸国との連携を緊密に環中国連合(もちろん中国と朝鮮半島の二国は含みません)の結成を。
人口数億の価値観共有の連合体の力は侮れない。

ちょうど「暴力団事務所対策には周辺住民の団結が大切」というのと同じことだと思うんですが。
いかがですか?

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