ファッションデザイナーの高田賢三氏が亡くなった。
享年81歳。
日本のデザインブランドを引っ張ってきた重鎮の一人だったが、二月ほど前に山本寛斎が亡くなっているので、わずか数ヶ月の間に優れたデザイナーを二人失ったことは仕方がないとはいえ衝撃は少なくない。
ところで、このデザイナー稼業。
どんな有名人であってもだいたいは1代商売なのは仕方ないのだろうか。
誰かが事業継続できるというものでもないし、それがたとえ血のつながった子孫であったとしても難しい。
同様のことは建築士にも言えることかも知れないがファッションの世界はより個人の個性が鮮明に主張される世界のように思われるのだ。
落語家、漫才師、スポーツ選手、など特別な才能を必要とする仕事は容易に引き継ぐことができない。
そういう意味ではデザイナーもその一つなのだろう。
時代は移り、人も変わる。