<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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年末に宮城県の弁当工場でつまみ食いをする中国人従業員の動画が拡散。
ちょっとした事件になった。
食中毒などの事故には至らなかったものの、

「衛生管理どうなってんの?」

と恐らく会社の管理担当者は処分を受けているに違いない。
で、

「また、中国人か」

という批判もあるかも知れないが、これまでは中国の工場での不祥事発覚が大半のケースだったのが今回は国内工場。
これってちょっとした心配ごとでもある。

というのも、国内の食品工場はどれだけの外国人作業者で占められているのかということが気になりだしたのだ。
最近は外食店員も、コンビニ店員も、スクラップ業者の作業員もみんな外国人。
経営しているのも「もしかして外国人?」と思ってしまうケースもなくもなく、日本人はどこへ行ってしまったんだと思うことしばしばである。

この事実。
マスメディアは伝えない。
都合よく知らんふりする事実の一つなのかもしれない。

私が乗り降りする駅の早朝。
駅のバス停でもないところで数十人の外国人の行列が毎日できている。
ある者は縁石に座ってタバコをふかし、またあるものはおしゃべりに興じ、またあるものは大声でスマホで話をしている。
時間が午前6時過ぎということもあり目立つのだが、そういうことはいっこうにお構いなし。
女性が圧倒的に多いのだがベールを被った人が多いのは東南アジア系の出身者が少なくないだろう。
中国系と思われる極端にデカい声でワイワイする人たちはいない。

この人たち。
実は臨海部にある食品製造工場の従業員なのだ。
迎えに来るバスには関西空港から出発するエアライン向け機内食のケータリングをしている企業や、大手酒造メーカー傘下の鍋材料を作っている企業の名前が記されている。

特徴的なのは日本人らしい従業員の姿がちっとも見られないこと。

もしかして外国人従業員専用なの?

と思わないこともないけれども、降りてくる人の中に稀に日本人らしい人もいることから、外国人専用ではないらしい。
でもこれだけ従業員送迎バスに乗る人が外国人ばかりということは生産に従事しているのも外国人が主になっているということだろう。

多分、この2社の加工品には、

「国内製造」

と書かれているのだろうが、外国人を使って加工している国内製造であることは明記されていない。

これって海外生産とどれほど違うのか。
宮城県の事件を見て、気づかなかった「国内製造」のその裏側にリアルに気がついた次第なのであった。


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