昨日あたりから黄砂が日本列島に達したというニュースが流れて、
「マスクしてください!」
とテレビなんかで呼びかけられている。
せっかく新型コロナが第5類感染症に分類されて、マスクも必要に応じてでよくなったところに「マスクしてください。PART2」となっているので、いささか面倒を感じている。
この黄砂。
何も昨日今日飛び始めたものではなく、人類の歴史よりも以前からこの季節の強風に煽られてモンゴルから中国を経て東シナ海も日本海も飛び越えて日本へ飛んで来ているのだ。
メリットもある。
黄砂に乗ってたくさんのミネラルが運ばれ日本の土地を潤している。
これが日本の農業に与えている好ましい影響だ。
この黄砂の最も大きな問題は、20世紀後半以降の中国大陸の工業化に伴って大気汚染物質が黄砂に付着して飛んでくることになったことだ。
ミネラルは歓迎だが、窒素酸化物や煤や化学物質は歓迎できない。
また、人々も神経質になった。
私が子供の頃、黄砂が飛んでくると「今日は霞んでいるのでお外であまり遊んじゃいけませんよ」程度だったのが、やれ喘息の原因だとか、花粉と合わせてアレルギーの原因になるとか、やかましい。
テレビは製薬会社が大きな顧客なので、市井の不安を煽ることは関連商品の売上増につながることもあり、必要以上に神経質な報道をしているのではないか、とへそ曲がりの私なんかは想像しているところだ。
ともあれ黄砂の季節は洗濯もしにくいので面倒くさい。