<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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年末年始、普通であればどこかへ出かけたり初詣に参ったり、映画を見に行ったりということをするかも知れないが、なんと言ってもうちは喪中。
昨年3月に父が亡くなり年賀状も出さず、おせちも作らずの新年を迎えた。
さらに昨年末の忘年会でのカラオケが祟ったのか元日夕方から体調がすぐれず3日、4日は37℃の発熱でくたばってしまった。

お正月は自転車で遠出をしようと目論んでいたが遠出どころか外出もままならない状況に陥ってしまったのだ。

そういうときに頼りになるのがネットで映画を見ること。
レンタルビデオと違って手軽に自宅でネットアクセスでいろんなコンテツを楽しむことができるという時代。
とっても有り難い時代ものだ。

で、大晦日に選んだのがフランス映画「人生 ブラボー!」。
これ、面白かった!

コメディというよりも日本語で「喜劇」と言ったほうがいいような映画で、かなりの泣き笑いだ。

若い頃、小遣い稼ぎを目的にとある病院で頻繁に精子を提供した男。
この男の精子が手違いで使いまくられ生まれてきた人が500人以上。
約20年ほど経って500人のうちの142人が、

「実の父が誰なのかを知りたい」

と集団提訴に踏み切るが。

という物語だ。
主人公の男は独身で結婚したい恋人がいるけど借金その他で大変な生活。
そんな中でも持ち上がった世間を騒がす集団訴訟。
男はいったいどいう人たちが自分を提訴しているのか、身分を隠して密かに会いに行く。

この142人の一人ひとりに会うたびに、彼は予想もしなかったこの人たちに対する「愛情」を感じ始める。

ある娘は麻薬中毒。
あるものはストリートシンガー。
あるものはゲイ。
あるものは身体障害者で施設ぐらし。

自身同様、精子提供で生まれた子どもたちの人生も様々なのであった。

昔はあり得なかった100人を超える子どもたちというシュチュエーションが妙にリアルでアイデア賞かもしれないが、そこには家族、親子、恋人、愛があるので、すごい引力をもった物語でもあった。

折しも大阪・関西万博EXPO2025 フランス館のテーマが「愛の讃歌」。

フランス映画だけにクスクスと笑えるエッセンスとともに愛のあふれるエンディングを迎える素敵な映画なのであった。


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社会人になって数十年。
毎年といっていいくらい年末年始は風邪をひいてしまい寝込むことが多い。
大学生の時は玩具屋でアルバイトをしていたので年末年始は働いており、風邪をひいている暇はなかった。
ここ数年も風邪をひかなかったのは十年ちょいまえの年末年始で、このときは大手エアコンメーカーの物流センターの改修工事を受注して立会のために元旦以外は仕事をしていたことが病を得なかった原因かと思っている。
エアコンメーカーはメンテナンスを休めないので盆正月も関係ないというわけなのであった。

要は予定もない休みになると気が緩んで思いっきり風邪をひいてしまう。
つまり風邪は緊張感が抜けてしまうと忍び混んでくる厄介な存在というわけだ。

ということで、今年も2日ぐらいから体調が崩れだし、夕方には37℃の発熱。
咳が出て鼻水が止まらいという状態になってしまったのだ。
今年はカミさんが年末に風邪をひいていたので、そのウィルスをもらったのかもしれないが、いかんせんタイミングが悪すぎる。

正月休みイコール風邪休暇。

来年はぜひとも仕事を予定に入れたいと思った次第なのであった。


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大晦日の紅白歌合戦は予想はしていたものの、
「まともな歌手はおらへんのか」
と言いたくなる出演者のラインナップだった。

もちろん玉置浩二や石川さゆりのような超ベテランの歌は私達を魅了するに十分以上の実力があったものの、それを吹き飛ばすほどの出演陣と演出なのであった。

とりわけ藤井風。
なんなんだ、この人は。
往年の漫才師なら「責任者出てこい!」と叫びたくなること間違いなし。

まず、歌がひどい。
何を歌っているのか皆目わからないが、歌っている本人はかなりの音痴であることは明瞭で、それに気がついていない「ええカッこしい(関西では多分にキザでアホという意味を含んでいる)」なのが痛々しい。

次に、場所が倉庫街。
こういう場所の方が放送許可が取りやすかったのかも知れないが、いかにも警備がしやすく、邪魔が入りにくい、そういうところで、まだ横浜や函館、舞鶴などの煉瓦街から中継したほうが華やかで良かったんじゃないかという雰囲気ありありなのであった。

で、最後に、なんでニューヨークなのか。
このひとが屋上に出たところから
「もしかしてマンハッタンの朝焼け?」
と思っていたら、その通りブルックリンブリッジの向こう側に朝日に照らされたマンハッタンの摩天楼群が見えて、
「ふーん」
とわかり切った演出に、感動も何もなかった。
このためニューヨークのマンハッタンの景色が安っぽいことこの上なし。

ああいう風景を背景にしたいのなら東京お台場でいいじゃないか、
レインボーブリッジの向こうに品川方面の摩天楼のシルエット。
これってかなり美しい。
また、あまり知られていないけど大阪の十三。
十三大橋から新淀川越しに眺める梅田界隈の摩天楼のシルエット。
朝はとりわけ逆光になって大阪の高層ビル群が黄金色の光の中でシルエットになり風景としてはかなりのインパクトだ。

それにしてもなんでこんな「出し物」を作ってしまったのか。

ニューヨークからの生中継は何もNHKでないとできない技ではなく、今やFACE TIMEを使うとスマホだけで普通の中学生でもできる芸当だ。
こういう「芸」にもなっていない「芸」を見せられる視聴者のことを考えたことがあるのかどうか。

テレビの質がYoutube以下になっているんじゃないか。
と思っていたら、この藤井風という人そのものはYoutubeで見出された人らしい。


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