今回も2009年11月21日の町田市・薬師池公園椿園で撮影したツバキの写真を整理します。
「西王母(せいおうぼ)」。淡桃地に紅色のぼかしが入る一重、中ふくらみの筒咲き、筒しべの中輪。花期は9~4月。花弁は長筒の中央部がふくらみ、その部分の色が濃く、弁先ほど淡くなる。江戸末期頃から金沢に伝わる茶席の名花で全国的に人気が高い。
西王母は、中国の古代神話上の女神で半人半獣の姿で描かれたが、のち神仙思想の発展とともに仙女化され、道教の成立後は東王父とともに神格とされた。西王母が三千年に一度実がなる桃を漢の武帝に与えたといい、この椿の蕾が桃に似ているところから名づけられた。
幕末に金沢で作出と伝えられ、加賀佗助の自然実生との推測もあるが、詳細不明。
「東方(とうぼうさく)」。濃桃地に紅色のぼかしが入る一重の椀咲き、輪芯の中輪。花期は9~4月。
「西王母」の実生だが、弁の開き方や雄しべの形がだいぶ違い、花の色はより濃くなっている。
「暉菊(ぼかしぎく)」。詳細不明。
サザンカ「立寒椿」。名前のように立ち性で、枝は上に伸びて背は高くなる。別名が「勘次郎」。紅色、八重、中~大輪。カンツバキ系。
「寒椿(かんつばき)」。寒椿は枝が横方向に伸びるので背丈が高くならない。
12月から咲く椿のスライドショーになります。29品種56枚です。
BGMに使用した「美しき天然」「故郷の廃家」はネットの「童謡・唱歌の世界」からお借りしました。(音源:「童謡・唱歌の世界」より)