賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「式部」

2022年01月31日 | 椿・サザンカ
1月以降に開花するツバキ、今日は



「式部」。濃紅色の外弁に、紅地に白覆輪の唐子咲き、小~中輪、花期1~4月。愛知産。
雄しべの葯だけが弁化する「卜伴」の実生だが、「式部」は花糸を含めた雄しべ全体が弁化し、
唐子弁が大きくなる。


「尾張佗助」。桃紅色の一重、浅い猪口咲きで佗芯の極小輪。花期は1~4月。愛知産。
花弁に深いヒダがある。葯は退化・変化しているワビスケツバキの一つ。


「清明」。淡桃地に底白の一重、椀咲き、筒しべの中輪。花期1~4月。富山産。
「西王母」の自然実生。1月2日のブログに画像データがないと書いてましたが撮影していました。

ツバキ 「カーネーション椿」

2022年01月30日 | 椿・サザンカ
今日からは、1月以降に開花するツバキです。


「カーネーション椿」。鮮紅色の獅子~牡丹咲き、小~中輪。花期は1~4月。
カーネーションに似た花から名づけられた。福岡県久留米市に幹回り1mを越す古木がある。


「御代の栄」。淡桃色の外弁淡紅色ぼかし、一重、椀咲き、筒しべの中輪。花期は1~3月。
子房に絹毛が密生している。久留米産。


「輝国の春(てるくにのはる)」。濃桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。
雌しべは筒しべより長く、蕾の時に先端から雌しべをのぞかせるのが特徴。
野生ヤブツバキから選抜した久留米産の品種。

ツバキ 「初時雨」

2022年01月28日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は、


「初時雨」。紅色の獅子咲きで中輪。花期は12~4月。富山産。ユキツバキ系。
平開した12~13枚の外弁と、盛り上がった内弁に旗弁も混じって獅子咲きとなる。


「桃雀」。極淡桃色~淡桃色の一重、猪口咲き、筒しべの極小輪。花期は12~4月。富山産。
春、暖かくなってから咲く花は色が濃くなるという。ユキバタツバキ系。


「大仙」。朱紅色で重ねの少ない八重~平開咲き。花期11~3月。新潟産。ユキツバ系。
11月開花分で準備してたのに、掲載し忘れていました。

ツバキ 「数寄屋」

2022年01月27日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は江戸期からの4種。


「数寄屋」。極淡桃地に淡紅色のぼかしが入る一重、筒~猪口咲き、筒しべの小輪。花期は12~3月。
弁端が中折れするキキョウ咲きで、花色の上品さとともに茶席に好まれる。太郎冠者系。
江戸中期からの「数寄屋」は現在の「初雁」で、本種は明治初期の「椿花集」から始まるが、埼玉県川口市に推定樹齢200年以上の古木があり江戸期には違った名でよばれていたと思われる。


「太郎冠者(たろうかじゃ)」は桃色の一重、ラッパ咲き、小輪。花期は12~3月。別名は有楽。
江戸中期から知られた古典ツバキで、淡紫色を帯びた花色などから様々な起源説がある。
ワビスケツバキであるがわずかに結実し、実生からのワビスケ品種がいくつも報告されている。


「紅佗助」は、紅~桃紅色の一重、筒咲き、佗芯の小輪、花期は12~3月。江戸期~。
葯は退化して花粉ができず、種子ができない。子房には密毛がある、ワビスケツバキ。太郎冠者系。


「乙女椿」。淡桃色の千重咲きで中輪。花期は12~4月。ユキツバキ系。
かつては接ぎ木用の台木としても広く利用された。挿し木で増やしやすく、刈り込みに耐えることから公園樹としてもよく植えられている。

ツバキ 「秋風楽」

2022年01月26日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は愛知産の2種と関西の1種。


「秋風楽」。白色の一重、筒~椀咲き、筒しべの中輪。花期は12~4月。
尾張の古種で1931年の中部椿銘鑑に記載されている。


「卜伴錦」は紅色の一重、唐子咲きの小輪。花期は12~3月。愛知産
紅色の唐子弁がそろって立ち、弁端が白いので花期が同じ「赤腰蓑」とは区別できる。


これが区別できるという「赤腰蓑」。紅~濃紅色の唐子咲き。小~中輪。
こちらも花期が12~3月で関西の古花です。

ツバキ 「参平椿」

2022年01月25日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は愛知産の3種。


「参平椿」。紅色地に白覆輪、紅色の弁脈と濃紅色の縦絞りが入る一重、ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期は12~4月。
愛知県半田市の茶人・小栗参平氏遺愛の品種で、氏にちなんで名づけられた。


「加茂川」。白色の一重、筒~盃状咲き、筒しべの中輪。花期は12~4月。
尾張古種で1931年の「中部椿銘鑑に記載されている。


「乙姫」は濃桃地に白斑の入る一重、猪口咲きで、筒しべ、わび芯の極小輪。花期は12~4月。
三河数寄屋の花に白斑が入ったもの。斑が入って美的価値が高まり人気のある品種。


ツバキ 「菊月」

2022年01月24日 | 椿・サザンカ
12月以降に開花するツバキ、今日は関西の3種。


「菊月」。濃桃地に底淡色ぼかしの一重、キキョウ~筒咲き、筒しべの小~中輪。花期12~3月。
花弁は樋状に強く中折れし、咲きはじめは星型のキキョウ咲きで、咲き進んでもこの形は多少残る。
微香がある。


「白菊月」。白色の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期が12~4月。
いくぶん長筒咲きで、葉は長楕円形中型、葉面は中折れし全体に反曲、ときに黄斑が入る。
花も葉も「菊月」に似たところがあることから命名されたがお互いに枝変わりの関係はない。


「初霜」。桃色の千重咲き、中輪。花期が12~3月。
広く丸い花弁が外より内に順次小さくなって密に重なり合う。
外弁ははじめは内に抱えるが、後に外側に反り返る。内弁は斜め上方に立ち、中心に宝珠部を抱える。
容姿のいい、関西に残る古典品種だが、樹勢が弱いためあまり普及していない。

ツバキ 「あやめ鳥」

2022年01月23日 | 椿・サザンカ
今回から12月以降に開花するツバキを。今日は島根産の3種。


「あやめ鳥」。淡桃色の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期は12~3月。
花弁の細かな波打ちが、花にふくらみと優しさをもたらす。
「初雁」の自然実生といわれ、細長く、先端が急尖する葉が母樹に似る。


「雪舟」。白色の一重、筒咲き、筒しべの小~中輪、花期12~3月。
松江市内のヤブツバキから採取した。


「意宇の里〈おうのさと〉」。淡桃地に底白の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期は12~3月。
「春曙紅」の自然実生。

ツバキ 「初雁」

2022年01月22日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今回は、


「初雁」。一重の筒・ラッパ咲き、筒しべの小輪。花期は11~3月。江戸期~。
極く淡い桃色地に淡紅の絞りやぼかしが入る筒しべの小輪で甘い香りがある。
別名が昭和佗助で、古くは「数寄屋」と呼ばれていたのが改名された。


「港の曙」。桃地に底白ぼかしの一重、猪口咲き、ユキ芯の極小輪。花期11~3月。神奈川産。
関東月見車(桃地に底白~底淡色ぼかしの一重、筒咲き、小輪)とヒメサザンカ(沖縄産の原種、白色、一重、極小輪、有香)を交配した種間雑種。
葉は小さくて肉薄。花粉親の芳香を受継ぎ花に甘い香りがある。多花性。


「権堂絞(ごんどうしぼり)」。桃地に桃紅色の小絞りと吹っ掛け絞りが入る八重~牡丹咲き。
有香の大輪。花期11~4月。福岡産。
花心の雄しべは割しべで、この中に旗弁を交えて牡丹咲きにもなる。

ツバキ 「加茂本阿弥(かもほんなみ)」

2022年01月21日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今回は、


「加茂本阿弥」。純白の一重、椀咲きの中~大輪。花期は11~4月。関西産。
花も葉も肉厚。つぼみは丸くて大きく、開花前に先端から雌しべの柱頭をのぞかせるのが特徴
愛知での別名が「窓の月」。


「初化粧」。淡桃底白、一重、盃状咲き、筒しべの中輪。花期11~3月。埼玉産。
「臘月」の実生といわれてる。


「島娘」。極淡桃色の一重、筒咲き、筒しべの小~極小輪。花期11~3月。愛知産
花弁は肉厚でしわや縮れがなく、炉開きに合わせて咲き出す可憐で上品な花。

ツバキ「白露錦」 

2022年01月20日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今回も江戸期からの花を。


「白露錦」。八重の抱え咲き、中~大輪。花期は11~4月。
淡桃地に濃淡の交じる吹っ掛け絞りと小絞りがやや密に出る。


「白玉絞」は白の地に紅の縦絞が入る一重のラッパ咲き。筒しべで中輪。花期11~4月。
花弁は広く大きな丸弁で、弁面にはしわが多い。枝変わりに花色が紅地白斑の「玉雲」がある。


「花車」。白か極淡桃地に紅色の大小縦絞りが入る大輪で花期は11~3月。
外弁はゆるやかに外曲し、内弁は雄しべの群に混じり筒状に大きく出る。
紅単色の枝変わりを「源氏車」と呼ぶ。

ツバキ 「菊更紗」

2022年01月19日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今日は江戸期からの花を。


「菊更紗」。極淡桃~淡桃地に紅紫色の縦~小絞りが入る千重咲きの中輪。花期は11~4月。
咲き始めは花心に小さい宝珠をもち咲き進むとこれがほぐれて小弁となり、雄しべはほとんどない。花期が長いので人気のある江戸期からの品種。


「菊冬至」。紅地に星~雲状斑の入る千重咲きの中輪。花期は11~3月。
花弁は丸く、弁縁は内曲して爪折れ状になる。菊冬至は当て字で、水干という衣装の袖口に取り付けられた組紐の先端の飾り“菊綴(きくとじ)”とする説と、菊花が霜枯れて閉じる頃に咲き始める“菊閉じ”とする両説がある。


「白唐子」。白色の一重、唐子咲き、小輪。花期は11~3月。
6~7枚の外弁はゆるく波打ち、先端はややそり返る。弁化した雄しべの花糸は淡黄色で、大小不揃いの唐子部の中に隠見する。


「紅獅子(こうじし)」。濃紅色の唐子~獅子咲き、中~大輪。花期は11~4月。
花芯の唐子弁は不規則に並んで半球形に盛り上がり、8~10枚の大きな外弁からこぼれんばかりにひしめく。弁端の紫紅色と花形が素朴な感じの品種。

ツバキ 「白佗助」

2022年01月18日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今日は、


「白佗助」は白色の一重、猪口咲き、佗芯の極小輪。花期は11~3月。江戸期~。
葯が退化したワビスケツバキで花弁は大小不揃いの5枚で各弁とも樋状に中折れした剣弁。花には微香がある。


「覆輪雛佗助」。淡桃色地に白の覆輪ボカシ、一重の猪口咲きで極小輪。花期は12~3月。
「白佗助」の枝変わり。神奈川産。


「赤佗助」。濃紅色の一重、筒咲き、筒しべの中輪。花期11~4月。関西産
佗助の名はついてるものの、雄しべは正常で、単なるヤブツバキの一品種。


「紅佗助」は、紅~桃紅色の一重、筒咲き、佗芯の小輪、花期は12~3月。江戸期~。
葯は退化して花粉ができず、種子ができない。子房には密毛がある、ワビスケツバキ
かつては「白佗助」とともに紅白一対のワビスケとして庭木によく植えられていた。

ツバキ 「絞臘月(しぼりろうげつ)」

2022年01月17日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今日は関西産を。


「絞臘月」。一重のラッパ咲き~平開咲き、筒しべの中輪で花期は11~3月。大阪産。
白地に濃紅色と淡紅色の縦絞りや刷毛目状の筋が入る。花色の枝変りが出やすいが、白花の「臘月」とは何の関係もない。


「日本の誉」。淡桃色地に白覆輪が入る一重、ラッパ~平開咲き、筒しべの中輪。花期11~3月。
「絞臘月」の枝変わり。花弁に紅の鮮明な弁脈が入る。


「隠れ磯」暗紅紫色(アズキ色)地に白覆輪の一重、ラッパ~平開咲き、筒しべの中輪。
「日本の誉」の枝変わり。別名「京の誉」。花期は11~3月。兵庫産。


「曙」。淡桃色の一重、抱え~椀咲き、筒しべの中~大輪。花期11~4月。
曙の丸くふくよかな淡桃色のつぼみは、炉開きから新年、早春まで茶花としてよく用いられる。

ツバキ 「天倫寺月光(てんりんじがっこう)」

2022年01月16日 | 椿・サザンカ
11月から開花するツバキ、今日は、


「天倫寺月光」。紅色の一重で猪口~ラッパ咲き、筒しべの極小輪。花期は11~3月。島根産。
雄しべの葯が白色の扁平な三角形に退化した佗芯ツバキ。肉厚な紅色の花弁と雄しべの葯が白色であることから「月光(がっこう;卜伴の別名)」の名がつけられた。
松江市の天倫寺で発見された品種。


「吉備」。紫色を帯びた桃色の一重、猪口咲き、筒しべ、佗芯の小~極小輪。花期11~3月。
岡山県産の野生ヤブツバキの胴吹き芽から生じた、突然変異の佗芯型のワビスケツバキ。
葯は乳白色の三角状に退化。子房に短毛が密生していることから太郎冠者由来の品種と思われている。


「相模佗助」は淡桃色または桃色の一重、筒~猪口咲き。筒しべ、佗芯の小~極小輪。花期11~3月。
太郎冠者の自然実生と推測される原木から、枝変わりで生じたワビスケツバキ。子房には密毛があり、
葯は退化・変形して黄白~白色になっている。神奈川産。


「加賀八朔」。白色の一重、椀咲き、筒しべの中輪。花期は11~4月。石川産。
早咲き性で、炉開きなど茶席用の花として愛好され、肉厚で大型の葉は椿餅や椿寿司に利用される。
古くから加賀周辺にあり、八朔椿と呼ばれていた。