賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

不如帰

2010年01月31日 | 椿・サザンカ
今回もツバキの鳥シリーズです。
  
「不如帰(ほととぎす)」は桃色の八重、筒しべの大輪。花期は4月で2009年4月4日、こどもの国で撮影。
17~18枚の細長い花弁が三、四重に重なる。外弁は平開し、内弁は筒しべを囲んで斜めに立ち、
蓮華咲きに近くなる。枝が細いので花は垂れぎみに咲く。

こちらは「大和姫」。2009年4月11日に川崎市緑化センターで撮影。
鳥じゃないじゃないかと言われそうですが「不如帰」の実生品種です。
  
大和姫は翌日の4月12日にこどもの国でも撮っていました。ネットで検索したところ、淡桃色の丸弁、
八重~牡丹咲きの大輪。埼玉の皆川浩助氏が選別、1960年の皆川椿花集に記載とありました。
「不如帰」の実生で過去にブログに載せたものとしては「重絹」「百忘」があります。

紅千鳥

2010年01月30日 | 椿・サザンカ
今回も鳥のつくツバキで、いずれも薬師池公園の椿園で撮影。
  
「紅千鳥」は紅地に白斑の入る八重、散りしべの中輪、花期は4月。2009年4月12日撮影。
20枚を超す重ねの多い八重咲きで宝珠部が開くと旗弁を交えた貧弱な雄しべが現れる。
白斑が多く入る美しい品種。1859年の椿伊呂波名寄色附に記載されている江戸期からの古種。

千鳥を並べようと「縞千鳥」を準備したら、2009年3月12日に載せていました。
そのときとは別の花を1枚載せます。
  
で、代わりに引っ張り出したのが「白鷳(はっかん)」。表示されるか不安でプレートを貼り付けましたが、
参照している「新装版 日本の椿花」(淡交社刊)と鷳の字が違ってます。
紅地に白斑が入る一重の平開咲きで、筒しべの大輪。花期は4月で2009年4月18日と5日に撮影。
白斑は横杢・雲状・白星など多種多様で、弁全面が白色に近くなることもある。
江戸期からの古種で、類似したものに「糊こぼし」「霊鑑寺舞鶴」がある。

顔好鳥/呼子鳥

2010年01月29日 | 椿・サザンカ
今回は、1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載されているという江戸期からの古種を2種。
  
前回の「通い鳥」と類似の品種とあったのが「顔好鳥(かおよどり)」。
淡桃地に太い紅色の縦絞りが散在する白覆輪の八重、中~大輪。
咲きはじめは抱え咲きで、咲ききっても締りのよい花形を保つ。
弁脈は鮮明に出て、雄しべは筒しべになったり散しべになったりする。
花期が4~5月と遅いのが惜しまれるとある。撮影は2009年3月28日、川崎市緑化センターで。
  
こちらは「呼子鳥(よぶこどり)」で、淡桃色の一重、ラッパ咲き、筒しべの小~中輪。
5~6枚の花弁の中央部はやや内側に抱え、基部は直立、上半部は広く大きく反曲。
全体がラッパ状に開き美しい花形である。類似品が多く特に関東月見車と混同されることが多い。
花期は4~5月の遅咲きとあるが、川崎市緑化センターで2009年2月21日に撮影。
(説明部分は、淡交社刊「新装版 日本の椿花」を参照しています)

通千鳥/通い鳥

2010年01月28日 | 椿・サザンカ
23日の薬師池公園で撮った鳥を続けましたが、今回はツバキの鳥。
  
23日に咲いていた「通千鳥(かよいちどり)」のはこの2輪。
前に撮った木と同じですが、紅一色の花もあり、記憶にあるのと違う気が…。
  
今年の1月9日と2009年4月5日のがありました。紅地に白斑、八重咲きで宝珠を残す、大輪。
こちらのほうが「宝珠を残す」というイメージですね。江戸期からの古種。

「通い鳥(かよいどり)」も咲いていたので、一応撮ってはきたのですが状態は今ひとつ。
「通千鳥」のストックを探すついでに2009年3月21日のこどもの国のを見つけました。
「通い鳥」は淡桃地に紅色のの太い縦絞りが数少なく入る白覆輪の八重咲、中~大輪。
咲き始めは花芯に宝珠をつくり、咲き進むと外弁は反曲し、割しべをのぞかせる。
花期は1~4月で、こちらも江戸期からの古種。

メジロ

2010年01月27日 | 野鳥
23日の薬師池公園。
紅佗助は結構撮っているのでウンと状態のいいものだけをと見ていたらガサゴソと。
  
顔を出したのはメジロでした。オッおいしそうと花に近寄って行きます。
  
一心に顔を花の中に入れてたので苦しそう。呼吸を整える間もなく無く次のターゲットへ。
密集した葉の間に隠れ、時々姿を見せてはすぐに消えるので枝の揺れを追いかけます。
  
ようやく姿を現したら、いきなり花の中へ顔を突っ込みます。顔を出し、羽をちょっと動かしたと
思ったら、何と花の上に乗っかります。小輪だからポロッと落ちちゃうのではと心配したものの、
絶妙のバランスであたりの様子をうかがってました。

カワセミ

2010年01月26日 | 野鳥
ルリビタキを撮る前、池の近くに来た時にカワセミが飛んでいるのを発見。

オレンジ色がわずかに見えたので望遠レンズで覗くと止まっていました。
ちょっと遠いので何枚か撮ったあと梅園の方へ。
で、前回のルリちゃんを撮り終えて池のほとりへ出ると向こう岸でカメラを向けている人が数人。
  
ほどなく、そちらから飛んできたのは青い鳥。飛んでいった方へ行くと、いましたね。
ロープでは同じポーズが続き、ファインダーから目を離した途端に移動。近場への移動でよかった…。
  
態勢を整えて何度か水面を見つめていましたが、家族連れの賑やかな声で飛び立ちました。

ルリビタキ♀

2010年01月25日 | 野鳥
23日の薬師池公園。
公園を巡回中の係りの方が「紅梅が咲き始めました。カワセミも来ているようですよ」との情報を。
  
咲き始めた紅梅を撮り、近くを見るとカメラをセットした人と、双眼鏡を向けている人が6、7人。
ルリビタキの♀でした。
  
ここでもツグミがやってきて、ルリちゃんはちょっと離れた木に移動。
  
ツグミの姿が見えなくなると、時々地面に降りては枯葉をひっくり返してエサ探し。
何やら捕らえたのでしょうか。そのあとトットコ駆け出してポーズを取ってくれました。

ジョウビタキ♀

2010年01月24日 | 野鳥
23日の鶴見川。

1月13日に載せたジョウビタキの♀と再び会いました。場所も同じところ。
  
ツグミがやってきてすぐそばに降りたので、ジョウちゃんは川岸のほうへ。
  
さらに遠くへ移動したので私もそちらへ。何度か場所換えしたあと向こう岸へ行きました。
  
しょうがないのでツグミのほうを。そんな思いが伝わったのか睨みつけているような…。
散歩の犬が川原に来たのでツグミも向こう岸へ。

婆の木

2010年01月23日 | 椿・サザンカ
「出雲阿国」から始まった今週のツバキ、ここでまた島根産に戻ります。
  
「婆の木(ばあのき)」。薬師池公園のハス田の横にあって、名前から気になっていた品種。
朱紅の一重、筒~椀咲き、筒しべの中輪。花期は2~4月。2枚目は今年の1月9日に撮影したもの。
先細りの筒しべは根元まで真っ白で、朱紅色の花弁とのコントラストが美しい。
宍道湖南岸の野生ヤブツバキから選別した品種。

「花仙山(かせんざん)」は極淡桃色の一重、筒~猪口咲き、筒しべの小輪。
清雅、端正な花で、筒しべも色や形がよく上品。
花期は3~4月で、2009年2月28日薬師池公園で。
  
「大山紅(だいせんべに)」は、お隣の鳥取産。
濃紅色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。撮影は2009年2月22日、こどもの国で。
細く長い筒咲きの締まった花形は長く姿が崩れない。細い葉も花と調和している。
山陰地方のヤブツバキから選抜した品種。

阿賀の里

2010年01月22日 | 椿・サザンカ
今回は新潟産ユキツバキ系の2種。
  
「阿賀の里」。
濃紅色の八重、蓮華咲きで中輪。花期は4~5月。
13~15枚の花弁は細く中折れした美花だが、花心の雄しべは貧相で花全体のまとまりが乏しい
2009年2月28日に薬師池公園で撮影したものですが、どちらも斑入りの花でした。
  
「阿賀の誉」は紅色の八重・抱え咲き、割しべの中~大輪。花期は3~4月。
撮影したのは2009年3月、薬師池公園で。

発心白

2010年01月21日 | 椿・サザンカ
今回は久留米産の2種。
  
「発心白(ほっしんはく)」。
白色の一重、筒~椀咲き、筒しべの小~中輪。花はいくぶん長めの筒咲きで先細りの筒しべが花の印象を引き締めたものにしている。
花期は2~4月で、2009年3月に町田市の薬師池公園・椿園で撮影
  
「発心絞(ほっしんしぼり)」。
鮮やかな紅地に白斑が入る一重、椀咲き、輪芯・梅芯の中輪。花期は3~4月。
こちらも薬師池公園で2009年4月に撮影。

伊予小町

2010年01月20日 | 椿・サザンカ
前回が出雲から伊勢で、今回は伊予へ。
  
「伊予小町」。
紅地に掃き込み状の白っぽい絞りが入る一重、猪口咲き、筒しべで、花径2.5cmほどの極小輪。

花弁は肉厚で、咲ききっても筒状に締まっている可憐な品種。花期は3~4月で、
最初の2枚が2009年3月21日、こちらは4月26日に、こどもの国・椿の森で撮影。
  
2009年12月13日に町田市の薬師池公園・椿園で撮影した「伊予鋸刃(いよのこば)」。
手元にはデータがなく、ネットで調べたツバキの品種リストにあるのは「伊予鋸葉(いよのこぎりば)」。
その説明には「淡紅、一重、筒・ラッパ咲、中輪、鋸葉、花特異」とあり、撮った「伊予鋸刃」は花色は白で、花特異というようなものでもないし、これとは違う品種でしょうか…。
「伊予岩根(綴錦)」と「伊予岩根絞」は2009年3月17日に載せています。

出雲阿国

2010年01月19日 | 椿・サザンカ
今回は大社から神宮へとつなげてみました。

「出雲阿国」は桃紅色の一重、ラッパ咲き、筒しべの小輪。
  
松江城周辺のヤブツバキの古木、成木から選抜した品種で、花弁の基部は細く、つけ元の弁間が透く。
弁縁の色が多少濃くなる傾向がある。

花期は3~4月で、いずれも2009年3月21日に横浜市のこどもの国・椿の森で撮影。
  
こちらは「伊勢大白」。白の八重~蓮華咲き。筒しべの大輪で、ときに旗弁がまじることもある。
2009年2月28日に町田市の薬師池公園・椿園で撮影したもの。

紅獅子

2010年01月18日 | 椿・サザンカ
せっかく始めた獅子シリーズ、3回は続くかと思ったら、すでに紹介したのもあってあえなく今回で…。
  
「紅獅子」は≪こうじし≫と読むようです。
濃紅色で唐子~獅子咲きの中、大輪。花期は11~4月。
花芯の唐子弁は不規則に並んで半球形に盛り上がり、8~10枚の大きな外弁からこぼれるほどにひしめく。
弁端は紫紅色で素朴なイメージを与えてくれる品種。
  
紅に対比して出そうとした白獅子は写真データがなく、それならと見つけた「黒獅子」は品種データがない。
2009年3月から4月に薬師池公園で撮影したもので、こういう花ですヨとお披露目を。
  
そして昨年12月10日に一緒に載せていた「荒獅子」と「紅荒獅子」。
リンクだけじゃシャクなので違う写真をアップしておきました…かんたんな説明はリンク先で。

唐獅子

2010年01月17日 | 椿・サザンカ
写真データを入れているハードディスクがほぼ満杯になったので、昨日から整理し始めました。
ブレたものなど削除して3分の1近く空きはでき、その後、ファイル名の変更に取り掛かったのですが…。
2日間こもりっきりで、とりあえずのささやかな成果が「獅子」のつくツバキが何種かあったこと。
  
「唐獅子」は紅色の獅子~牡丹咲き、波曲弁の大輪。江戸期からの古種。
これで真っ先に思い浮かぶのは高倉健さんの唐獅子牡丹ですね。(2009年4月薬師池公園で)
  
「神楽獅子」。(2009年3月、薬師池公園(1枚目)と、こどもの国で)
桃~淡桃地に紅色の縦絞りが数少なく入る牡丹~獅子咲きの中輪。花期は4月。
平開する外弁の中に大小不揃いの旗弁が盛り上がる。荒々しさより優しく愛らしさを感じる品種。
  
「津雲獅子」は淡桃地に紅の縦絞りが入る白覆輪、唐子~獅子咲きの大輪。(2009年4月、薬師池公園で)