賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ルリムスカリ

2009年03月31日 | 
  
28日、川崎市緑化センターへ向かう途中、二カ領用水沿いのちょっとしたスペースで
風に揺れていたのは「ルリムスカリ」。たぶん、ご近所の方が植えたんでしょう。
  
用水の土手ではスイセンやハナニラなども咲き、

咲き始めた桜の下には、お花見のグループが何組も繰り出していました。
  
緑化センター西園の菜の花。
ほんの一画だけで菜の花畑には程遠いですが、十分に春の訪れを感じさせてくれます。

ハナモモ照手

2009年03月30日 | 
28日の川崎市緑化センター西園の続きを。

後方で赤く咲いているのが前回載せた「トキワマンサク」。
その手前で3本並んでいるのが、ほうき性の樹形、大輪の八重咲きで花色も揃っていることから
ハナモモの園芸品種「照手シリーズ」かと…

左にあるのが「照手紅(てるてべに)」。花弁数が20枚ほどの濃い紅色の花。
照手姫 照手桃
中央が「照手姫(てるてひめ)」。淡桃色の花で花弁数30枚ほどの大輪。
右の「照手桃(てるてもも)」は花弁数22枚ほどで濃桃色の極大輪。
  
先の3種とは遠く離れた所に同じような樹形のものがあったので、
これが「照手白(てるてしろ)」だろうと決め付けて…。
純白に近い白色で、花弁数が30枚前後と多く、花着きも極めて良い。

「照手シリーズ」には他に枝垂性樹形のハナモモで、生食可能な果実が収穫できる
「照手水蜜」というのもあります。

今回は「照手シリーズ」を育成した「神奈川県農業技術センター」のページを参照しました。

トサミズキ

2009年03月29日 | 
ツバキにかまけているうちに、いつの間にやらソメイヨシノや山野草が咲き始め、季節はどんどん巡っていきます。
  
川崎市緑化センターのトサミズキ。1枚目は3月20日、2枚目は3月28日に撮影。
28日には葉っぱが芽吹いてました。

ヒュウガミズキも初々しい葉をみせています。
  
このところ緑化センターでは東園でツバキを撮るだけでしたので、西園に入るのは久しぶり。
燃えるように咲いていたのはトキワマンサク。

ツバキ 「崑崙黒」

2009年03月28日 | 椿・サザンカ
今回は宝珠咲きのツバキを。
  
「崑崙黒(こんろんこく)」は暗紅色の宝珠~八重咲きの中輪。花期3~4月。
花弁は肉厚で光沢がある。咲き始めの大きく尖った宝珠が魅力の品種。
3月20日に川崎市緑化センターで撮りましたが、二カ領用水沿いの道路から見える崑崙黒は、黒光りのする尖った花が咲き揃い、なかなか壮観でした。

町田市・薬師池公園の「夕霧(ゆうぎり)」。
極淡い桃色の宝珠~千重咲きの中輪。東京・目白の旧家に原木があるそうです。

同じく薬師池公園から「財布(さいふ)」。(「宰府」とも)
濃紅地に白斑の入る宝珠~八重咲きの中輪。花期3~4月。
咲き始めは花心に大きい宝珠を置いて外弁は抱え咲きになる。咲き進むと花心が開いて貧相な雄しべをわずかにのぞかせる。
  
最後は横浜市のこどもの国・椿の森から「越の麗人(こしのれいじん)」。
2月24日に一度載せていますが、3月21日にいくらか状態のいいのが撮れましたので再登場です。

ツバキ 「百合姫」

2009年03月27日 | 椿・サザンカ
今回は20種以上もある、名前に「百合」とつくツバキの中から4種。
(つまり、私が撮ってあるのは4種だけということです)

「百合姫(ゆりひめ)」は白の一重、筒咲き、筒しべの大輪。花期3~4月。
筒しべの葯は濃黄色、肉厚の花弁にはしわがみられる。白花の一重筒咲き種では最大。

薬師池公園には百合姫の木が数本あり、2月頃からは行く度に1~5輪ほど咲いていたのですが、傷みやすい種類なのか良い状態の花にはなかなかお目にかかれませんでした。良さげなのは枝や葉がジャマだったりで…。
  
「福島百合(ふくしまゆり)」は濃紅色の一重、長筒咲き、筒しべの小~中輪。
薬師池公園のは白斑の入った花が多く、数輪あった紅単色は傷みがあって…。
長筒咲き(百合咲き)から咲き進むと、長い花弁が大きく反曲してラッパ咲きになり整った雄しべが露出する。名前から福島県産かと思ってしまいますが、実は長崎・田平産の野生ヤブツバキから選抜した品種。旧・福島町(現・松浦市)の町の花でした。

こちらは薬師池公園で「富田白百合(とみたしらゆり)」のプレートがかかっていたのですが、
ネットで検索してもヒットしません。白百合と、~白百合というのは何種かあるのですが…。

気を取り直して「山百合(やまゆり)」。
濃紅色の一重、椀~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期1~4月。
孔雀椿の自然実生種で、母樹に似て花弁と葉は細く、枝垂れ性。

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から引用〕

ツバキ 「越の吹雪」

2009年03月26日 | 椿・サザンカ
今回は葉変わりのツバキを。

「越の吹雪(こしのふぶき)」は紅色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期3~4月。
花は端正な筒咲きで筒しべも先細りの引き締まった美花。

白色と緑白色の深覆輪や白色の覆輪部に緑色の散り斑が出るなど、
一枝に出る芸の多い錦葉の観賞価値が高く、人気のある品種。

花は咲いていませんでしたが、なるほどと思ったのが「盃葉椿(さかずきばつばき)」。
花は朱紅色の一重、ラッパ咲きの中輪のようですが、葉が盃のようになっている。
写真では左上の葉がそれらしく見えるでしょうか。

こちらも花はなかった「黄覆輪紅唐子(きふくりんべにからこ)」。
花は桃色の唐子咲きで大輪。紅唐子の黄覆輪葉変異種だそうです。

ツバキ 「日の丸」

2009年03月25日 | 椿・サザンカ
今回も横浜市の「こどもの国」椿の森から肥後ツバキを。
  
「肥後白雪(ひごしらゆき)」は白色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
白色系の肥後ツバキの最高位に置かれている「不二」に比べると弁質は薄く、雄しべの数も
110本くらいと少ない。花糸は白くて細い。挿木の発根がよいので鉢植えに適しているとのこと。

  
こちらは「阿蘇娘(あそむすめ)」。肥後ツバキの自然実生品種といわれている。
桃地に底白の一重、椀咲き、筒しべ~輪芯の中輪。花期4月。
ほのぼのとした春を感じさせる底白の花色が高く評価されている。別名「吉野」。

  
そして、前日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で韓国を下して優勝した
日本チームをたたえ「日の丸(ひのまる)」。
濃紅色の一重、平開咲き、梅芯の小~中輪。花期3~4月。
古くから紅花系を代表する名花の一つに上げられているそうで、紅花に黄色の葯が鮮やか。

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)から引用〕

ツバキ 「肥後京錦」

2009年03月24日 | 椿・サザンカ

「肥後京錦(ひごきょうにしき)」。
白地に紅色の縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。

前回の肥後日本錦と混同されやすいが、こちらは中輪で雄しべの葯(花粉袋)が小さく、
花糸も短く細いので、梅芯全体が一回り小さい。


「御国の誉(みくにのほまれ)」は「肥後京錦」の枝変わり。
淡桃地に紅色の縦絞りと白覆輪が入る一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
7~8枚の花弁が重なり、弁端は波打つ。150本を超える黄色い雄しべの梅芯が見事。


「旭の湊(あさひのみなと)」も「肥後京錦」の枝変わり。
紅色の一重、平開咲き、梅芯の中輪。花期3~4月。
  
紅色の「旭の湊」に白斑や横杢斑の入ったものが「日月星(じつげつせい)」。
美しい紅白模様で人気のある品種。

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から引用〕

ツバキ 「肥後日本錦」 「王冠」

2009年03月23日 | 椿・サザンカ

「肥後日本錦(ひごやまとにしき)」。
白地に紅色の縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の中~大輪。花期3~4月。

雄しべが均一な太さで放射状に開く独特の花形である肥後椿。その中でも、
花芯が大きくて見事、ほぼ正三角形に近い花形、花色が純真であること、の
基準を満たす「肥後日本錦」は最優秀と評価されているそうです。
私が撮ったものは基準にはほど遠いようですが…。


「王冠(おうかん)」は「肥後日本錦」の花色の枝変わり。
白地に紅色の覆輪と縦絞りが入る一重、平開咲き、梅芯の大輪。花期3~4月。

参照している「日本の椿花」の記述には「紅覆輪はめったに発現しないもので、
まさに日本のツバキの中の王冠に値するといっても過言ではない」との賛辞。
こちらの花は王冠としての基準点に達しているように思います。
〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から引用〕

ツバキ 「沖の浪」

2009年03月22日 | 椿・サザンカ
ツバキにもどります。

「沖の浪(おきのなみ)」は桃地に紅色の濃淡が混じった縦絞りが入る白覆輪、
八重、蓮華咲き、筒しべの中~大輪。花期3~4月。
白覆輪が目立たなかったり、花色の枝変わりが出やすい江戸期の名花のひとつ。

「藻汐(もしお)」は「沖の浪」の花色の枝変わりで、江戸期からの古品種。
鮮やかな朱紅色の八重、蓮華咲き。筒~散しべの中~大輪。花期3~4月。
12~13枚の花弁が三重に重なった椀状咲きになり、弁間が透いてやや蓮華性を帯びる。
〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から引用〕

他に「沖」のつくツバキを2種。

「沖の石(おきのいし)」。
白地にわずかな紅色の縦絞りが入る八重咲きの中~大輪。江戸期からの古品種。

「沖の島(おきのしま)」は濃い桃色の一重、長筒咲き、筒しべの中輪。
「中部玉手箱」の実生で1966年に愛知県の佐藤稔氏が発表。
〔こちらの2種の説明は、ネットで検索したものから引用しました〕

(沖の島は町田市・薬師池公園で、他は川崎市緑化センターで撮影)

ツバキ 「さやけ」

2009年03月20日 | 椿・サザンカ
以前、横浜市の「こどもの国・椿の森」で手入れに向かう係りの方とのお話で、町田市の薬師池公園の話題になり、ナカムラさんという名をお聞きしました。フッと思い出して調べたところ、仲村訥郎さんという方のようで40種ほどの品種を発表され、椿に関する著作もあります。
氏の発表したものを5種紹介します。

まずは「さやけ」。白の一重、筒咲き、筒しべの小輪。
「和歌浦」の実生で1975年に鈴木小江さんが命名、仲村さんが発表。

やや傷みがありますが「言捨(ことずて)」。
桃地に紅の縦絞り、八重咲き、割しべの大輪。「聚楽」の実生。1975年に発表。

「光(ひかり)」もちょっと傷みが目立ちます。
白地に紅の縦絞り、一重、平開咲き、輪芯の中輪。「雪見車」の実生。1973年発表。
 
「淡絹(うすぎぬ)」は極淡い桃、一重、筒咲き、筒しべの小~中輪。親不明の実生。1994年発表。

そして「百忘(ももわすれ)」。
濃桃、八重の抱え咲き、筒しべの中輪。「不如帰」の実生で1972年発表。
2月6日に載せた童の声も1975年に同氏が発表したものです。

仲村訥郎さんは、椿園芸の研究、普及に多大な功績を残した方で、薬師池公園に500本の椿を
寄贈しています。2008年1月26日に87歳で逝去されました。

ツバキ 「覆輪一休」

2009年03月19日 | 椿・サザンカ

「覆輪一休(ふくりんいっきゅう)」は淡桃地に紅色の縦絞り、白覆輪が入る八重、蓮華咲き、
散しべの小輪。花期3~4月。
花が違うじゃないかと言われそうですが「しばしば紅単色の花が咲く」と補足があります。
もっともこの日薬師池公園で咲いていた数輪はすべて紅単色でしたが…。
 
葉は細くていびつな弁天葉でやや不鮮明な黄緑色の覆輪が入る。葉っぱにも注目!
小紅葉(こもみじ)から突然変異で生じ、母樹に比べて花は細弁で一回り小さい。


こちらが母樹の「小紅葉(こもみじ)」。
白地に紅色と淡紅色の縦絞り、小絞りが入る。八重咲きの中輪。花期3~4月。

白覆輪のものや紅花など、枝変わりで花色の変化が出やすい品種。

覆輪一休 小紅葉
こちらの2枚は川崎市緑化センタ-で昨年撮影したもの。
こういうつながりがあるのを知らずに昨年3月29日に覆輪一休、4月5日に小紅葉を載せていました。
こちらの方が上記の花の説明には近いようなので再登場させました。

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から引用〕

ツバキ 「吉備」

2009年03月18日 | 椿・サザンカ

「吉備(きび)」。紫色を帯びた桃色の一重、猪口咲き、筒しべ、佗芯の小~極小輪。
葯は乳白色の三角状に退化。花期11~3月。
 
岡山県産の野生ヤブツバキの胴吹き芽から生じた、突然変異の佗芯型のワビスケツバキ。
子房に短毛が密生していることから太郎冠者由来の品種と思われている。


「相模佗助(さがみわびすけ)」は淡桃色または桃色の一重、筒~猪口咲き。
筒しべ、佗芯の小~極小輪。花期11~3月。
太郎冠者の自然実生と推測される原木から、枝変わりで生じたワビスケツバキ。
子房には密毛があり、葯は退化・変形して黄白~白色になっている。

  
「佐渡佗助(さどわびすけ)」は紅色の一重、猪口咲き、佗芯の極小輪。花期2~4月。
佐渡島のヤブツバキの枝変りから生じた佗芯ツバキ。原木の花は濃紅色、筒咲き、中輪の普通の
花であるが、枝変わりで葯の退化・変形が進むにつれ小型で淡色になっていく。
2枚目のはけっこう大きな花でしたので原木の花のほうでしょうか。


「角の光(すみのひかり)」。
濃紅色の一重、猪口咲き、佗芯の極小輪。花期10~2月。
ヤブツバキの雄しべの葯が退化したものを侘芯ツバキとして、
太郎冠者由来のワビスケツバキと呼び分けている。
角の光は侘芯ツバキのなかではもっとも早咲きで人気があるそうです。

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)から引用〕

ツバキ 「綴錦」

2009年03月17日 | 椿・サザンカ
今週もツバキが続きそうです。最初の2品種は町田市の薬師池公園から。
 
「綴錦(つづれにしき)」は濃紅地に大小の白斑が入る八重、筒~割りしべの大輪。
12~13枚の花弁が二、三重に重なり、雄しべは変化が多く旗弁がよく出る。
1965年頃に大阪で発表されたが関西には古木がなく、原木は四国と考えられている。
愛媛と香川両県に古木や大株が多く、別名が伊予岩根(いよいわね)。
ひらがなを入れ替えると「いいわよね」。
  
こちらはその原木と思われる「伊予岩根絞(いよいわねしぼり)」。
他に麗光、讃岐岩松などと名づけられた古木が四国各地にあるそうです。


関連付けて「岩根絞(いわねしぼり)」。
濃紅地に雲状~横杢斑がはなやかにでる。八重、筒しべの大輪、江戸古種。花期3~4月。
名前の岩根は、末代までも朽ちない堅固な“岩の根元”のことで、美しい品種が
末代まで讃えられるようにとの想いが込められているのだそうです。
(岩根絞は今年撮っていませんので、昨年のものを流用しました)

〔説明部分は「新装版 日本の椿花」(淡交社・刊)と「色分け花図鑑 椿」(学習研究社・刊)
から引用〕