賭銭無の「週末はPhoto一息」

賭ける銭無しに陥った競馬から、カメラを趣味にして6年目で退社。“週末”が“いつでも”になりましたがタイトルはそのままで。

ツバキ 「関西黒竜」

2022年03月31日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「関西黒竜」。朱色を帯びた暗紅色の獅子、唐子~牡丹咲きの大輪。花期3~4月。兵庫産。
大きい花弁は三、四重に重なり、花心は急に小さくなって唐子弁と葯とが混じる。ときには大きな外弁の間に小さい唐子弁と葯が混じるなど、花形は変化しやすい。


「関西羽衣」。淡桃色の八重、抱え咲き、筒~割しべの中輪。花期3~4月。別名:丸弁羽衣。大阪産。
肉厚の花弁は三、四重に重なって内側に抱え込むように曲がり、散るまで抱え咲きの花姿を保つ。近年では「春の曙」と呼ばれている。


「関西秋の山」。桃紅~紅色の八重、筒~割しべの大輪。花期3~4月。別名:神代椿。兵庫産。
二、三重に重なる花弁のうち、1~2枚の弁縁に鋸状の切込みが入る鋸歯弁のあるのが特徴。


「宗旦(そうたん)」。極淡桃色~移り白の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期3~4月。京都産。
葉は楕円~長楕円形の小型、葉面は平滑でやや反曲。咲きはじめは極淡桃色の筒咲きでラッパ状に開き進むと移り白となる。京都の大徳寺に原木がある。


「桃色卜伴」は桃色の一重、唐子咲きの中輪。花期3~4月。「卜伴」の実生と見られている。大阪産。
唐子弁は、桃色に白色の覆輪が深く入り、一見すると白色の団塊に見える。

ツバキ 「天津乙女」

2022年03月30日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「天津乙女」。極淡桃色の一重、筒咲き、筒しべの小輪。花期は3~4月。京都産。
京都・大徳寺の原木から増殖されたといわれる清純な茶花向きの品種。葉はやや小さくて少しよれる。


「緋色沖の石」。濃紅色、八重、蓮華咲き、筒しべ、大輪。花期3~4月。大阪産。
波曲も凹凸もない平滑な14~15枚の花弁が、整然とゆるやかに重なり合い、咲き進むと弁間に透き間ができて蓮華咲きになる。


「師人(もろひと)」。白の一重、筒咲き、筒しべ、小輪。花期3~4月。関西のヤブツバキから選抜。
抱えぎみに開く筒咲きで、円筒をなす雄しべは太く整っている。花も葉も表面平滑でしわがなく、釣合いのとれた、茶花向きの端正な品種。


「周山(しゅうざん)」。濃紅色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべ、中輪。花期は3~4月。京都産。
京と若狭(京都市右京区・福王子~小浜市)を結ぶ周山街道沿いで採取された品種。先細りで品の良い筒しべと、しわや縮みのない花弁で端正な花形のヤブツバキ。


「胡蝶佗助」。紅地に白斑の入る、一重、猪口咲き、佗しんの極小輪。花期3~4月。京都産。
1660年の「草木写生」に写生図があるワビスケツバキの古典品種で、京都をはじめ各地に古木が存在。


「糊こぼし」。紅地に白斑が入る、一重、平開咲き、筒しべ、中~大輪。花期3~4月。奈良産。
奈良・東大寺に原木がある、ユキツバキ系。別名:良弁椿(ろうべんつばき)。

ツバキ 「氷室雪月花(ひむろせつげっか)」

2022年03月29日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「氷室雪月花」。白~淡桃地に紅色の小絞りや吹掛け絞りが入る一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。神奈川産。
弁数は6枚で丸形の花弁は内に抱えて樋状になり、反曲すると先端が尖ってみえる。葉は長楕円形中型、葉面は波曲、先端は強く反曲。樹は立性で強健。親不明の園芸品種の実生。氷室捷爾氏の選抜。


「浜田山」。淡桃色の一重、筒咲き、筒しべ、小輪。花期3~4月。杉並区浜田山の栽培種。東京産。
5~6枚の長筒弁が深く重なり合い、雄芯筒を抱えるように咲き進み、筒咲きの形は容易に崩れない。


「井荻梨地」。桃色の地にやや濃い桃色の吹掛け絞りが入る一重、筒咲き、筒しべ、中輪。                                           杉並区井荻で発見。東京産。


「三宝の舞(さんぽうのまい)」。白~淡桃地に紅紫色の縦~小絞りや吹っ掛け絞りが入る牡丹咲き、散りしべ、大輪。微香がある。練馬区下石神井の民家の栽培種。東京産。
いろんな絞りが密に入る牡丹咲きは例が少なく、分割した雄しべが旗弁の中に分散し外弁は平開する。


「乗蓮の春(じょうれんのはる)」淡桃地に底白の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中・大輪。花期3~4月。練馬区下石神井の民家の栽培種。東京産。
弁縁にしわがあるが、整った花容と明るい色調が注目されている。


「大平香(おおだいらかおり)」。淡桃~極淡桃地に淡紅色の小絞りや吹っ掛け絞りが入る蓮華性の八重、筒しべの中~大輪。花期3~4月。豊島区の民家栽培種。東京産。
絞りが密に出る華やかな品種で、爽やかな甘い香りが微かにある。

ツバキ 「角田川(すみだがわ)」

2022年03月28日 | 椿・サザンカ

「角田川」。八重、蓮華~牡丹咲きで散しべの中~大輪。花期3~4月。別名「隅田川」。
紅地に星~雲状斑が小さく入り、ときには全面に見事に入るものもある。樹は横張り性で、葉柄有毛のユキバタツバキ系品種。冬の積雪には耐えるが、寒風の乾燥には弱く関東周辺では育てにくいといわれる。富山市郊外の民家に古木があり、江戸期に北陸から江戸へ導入されたと考えられる。1739年の「本草花蒔絵」に記載がある。


「武士椿(もののふつばき)」。紅色の千重咲で中~大輪。散り性、花期3~4月。奈良産。


「南蛮星」。紅地に白斑の入る八重~千重咲きの小輪。花期3~4月。
先端が丸みを帯びた小さな花弁が腰高に幾重にも盛り上がった花形が、南蛮渡来のものかと思われるほど珍しく、古くから愛好されてきた。雄しべは退化して貧弱。1696年の「花壇地錦抄」に記載がある。

ツバキ 「財布(さいふ)」

2022年03月27日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も江戸期の古種を。


「財布(「宰府」とも)」。濃紅地に白斑の入る宝珠~八重咲きの中輪。花期3~4月。関西産。
咲き始めは花心に大きい宝珠を置いて外弁は抱え咲きになる。咲き進むと花心が開いて貧相な雄しべをわずかにのぞかせる。1681年の「花壇綱目」には紅い千重に白斑入りと記載されている。


「菱唐糸」。濃桃色の八重、蓮華性、唐子咲きの中輪。花期3~4月。1844年の「草木便覧」に記載のある関西の名花。
花弁数は20枚ほどで、樋状に中折れした花弁が三、四重に重なり、咲き進むと蓮華咲きになる。規則正しく配列されていて花全体が六角形に近い菱形状に見える。花心には白い旗弁が集まり唐子部を作る。

「白菊」。白色で重ねの厚い千重咲き。細長い樋状弁はときに列弁咲きになる。中輪。花期3~4月。
1696年の「花壇地錦抄」に記載のある古い品種。江戸産。


「緋縮緬(ひちりめん)」。朱紅色の八重、抱え咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。
13~14枚のふくらみのある花弁が丸く抱えるように三重ほどに重なる。1719年の「広益地錦抄」に記載された江戸期からの古典品種。江戸産。

ツバキ 「蝶千鳥」

2022年03月26日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も江戸古種を。


「蝶千鳥」。白色の一重、ラッパ咲きで筒しべの中輪。花期3~4月。1877年の「椿伊呂波名寄色附」新花之部に記載された江戸期からの古種。
樋状に中折れした細長い花弁はゆるく反曲し先端は尖ってみえる。はなやかな八重咲き品種が圧倒的に多い伝統的な江戸椿の中で、当時の目録に一重では唯一記載された江戸期からの名品。


「蕊なし佗助(しべなしわびすけ)」。紫色を帯びた桃紅色の一重、筒~ラッパ咲きの小輪。花期3~4月。雌しべはあるが雄しべは退化し痕跡だけ。

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「白角倉(しろすみのくら)」。白色の八重~千重咲き、中~大輪。花期3~4月。別名が白澄(しらすみ)。1847年の「剪花翁伝」に記載がある。
弁数30枚ほどが五、六重に重なる。先端に切り込みを持つ丸みのある花弁が左右から抱えて
花心を宝珠状に開いていく。花心は淡いクリーム色を帯びる。関西の古花。

ツバキ 「多福弁天」

2022年03月25日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も江戸古種を。


「多福弁天」。紅~桃紅地に白覆輪の一重、椀咲き、輪芯の中輪。花期3~4月。1812年の「つばき名寄帖」に記載。
葉は倒卵~広楕円形で葉面は不規則に変形、周辺に沿って白と淡黄色の斑が複雑に入る二重覆輪の弁天葉。花は地色が放射線状に弁端近くまで達して白地に赤の星形を置いたようにみえることがある。


「無類絞」。淡桃地に紅色の小絞りが入る、八重、筒~割しべ、中~大輪。花期3~4月。  
20枚ほどの花弁が三、四重に重なり、小型になった内弁は立ち上がり、外弁は反曲して腰高になり、少し蓮華咲きとなる。1879年の「伊藤椿花集」に記載がある。


「獅子頭」。淡桃色の唐子咲きときに牡丹咲きにもなる小~、中輪。花期3~4月。
唐子部の旗弁は大小さまざま。類似の神楽獅子は紅色の絞りが入るので区別できる。これも「伊藤椿花集」に載る。


「江戸錦」。白地に濃淡の紅色の縦絞りが入る蓮華性の八重咲き、筒しべの大輪。花期は3~4月。
縦絞りの数は少ないが鮮やかで立体感のある清純な花。1868年の「年内草花名寄」に記載がある。

ツバキ 「草紙洗(そうしあらい)」

2022年03月24日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も江戸古種を。


「草紙洗」。淡桃地に濃紅色の大小縦絞りが密に入る、八重、ときに白斑が入る、平開咲き、筒しべ、中~大輪。花期3~4月。1841年の「古今要覧稿」に載る。
花弁12枚ほどの八重咲きで雄芯筒は小さい。成木になると紅色、白色、吹掛け絞りの花が咲く。


「紅唐子(べにからこ)」。濃朱紅色の一重、唐子咲き、小輪。花期は3~4月。
外弁は5~6枚でやや離れ、先端に切込みがある。唐子部の細長い旗弁の中央から雌しべの先端が突き出る。別名:関西では日光(じっこう)、中部では紅卜伴。1739年の「本草花蒔絵」では唐子として記載されている。


「蜀紅(しょっこう」。濃紅色地に白斑が入る、一重、筒咲き、筒しべ、中輪。花期3~4月。
花弁の濃紅地と白斑の配色が美しい品種。1757年の「百花椿名寄色附」に記載がある。


「卜伴(ぼくはん)」。濃紅色、一重、花芯の唐子は白色、小輪。花期3~4月。
濃紅色の外弁と紅色の花糸に中心の葯の白色が鮮明に対比した美しい唐子咲きの品種。関西では月光(がっこう)という。1719年の「広益地錦抄」に記載がある。

ツバキ 「関東花見車」

2022年03月23日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載のある江戸古種を。


「関東花見車」。淡桃色地に紅色の縦~小絞りと吹っ掛け絞りが密に入る一重、平開咲き、輪芯の中輪。花期3~4月。


「月の都(つきのみやこ)」。白の八重咲き、やや乱れた筒しべ、中輪。花期3~4月。


「古金襴」。白地に濃紅色の大小縦絞りと吹っ掛け絞りが入る、八重~牡丹咲き、割しべの大輪。花期3~4月。
大きい丸弁は二、三重に重なって、弁縁が波打つ。太めの割しべには旗弁が混じり、絞りには上品さが感じられる。


「鶴の毛衣(つるのけごろも)」。極淡い桃色の八重咲き、細い筒しべの中輪。花期3~4月。

ツバキ 「羽衣」

2022年03月22日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載のある江戸古種を。


「羽衣」。淡桃地に弁の基部が極淡桃色の八重、蓮華咲き、筒しべの中~大輪。花期は3~4月。
15枚程の樋状弁が四、五重に重なり上半部が外にゆるく反曲、弁間に透き間ができ蓮華咲きになる。


「空蝉(うつせみ)」。白色の八重、筒しべの中輪。花期3~4月。 


「沖の石」。白地にわずかな紅色の縦絞りが入る八重咲きの中~大輪。花期は3~4月。
葉は長楕円の大型。「椿伊呂波名寄色附」では白花と記載されていて、絞りのあるのは1879年の「伊藤椿花集」が最初の記録。


「天の川」。白色の八重、抱え咲き、筒しべの中~大輪。花期3~4月。
小型の筒しべはときに旗弁を混じえる。弁数は約20枚、弁端に深い切込のある広く丸い花弁が、椀形に二、三重に重なる。内弁は外弁に比べてもさほど小型にはならず、内弁にはしわがある。葉は楕円~長楕円形で大型。葉質厚く、鋸歯細鋭。


ツバキ 「宝合(たからあわせ)」

2022年03月21日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載のある江戸古種を。


「宝合」。白地に紅色の縦絞りが入る八重、蓮華咲き、筒しべの中~大輪。花期3~4月。
枝によっては桃紅地に白斑の花、あるいは横杢斑や白覆輪の花が咲く。ユキツバキ系。


 「眉間尺(みけんじゃく)」。紅地に大小の白斑が入る八重、筒しべの極大輪。花期3~4月。
大小の差がない12~13枚の花弁が三、四重に重なりやや下向きに平開する。白斑が多いと特に美しい。


「天人松島(てんにんまつしま)」。極淡桃地に濃淡のある紅色の縦絞り、白覆輪の一重、jpg平開咲き、筒しべの大輪。花期3~4月。
弁の先端はゆるく反曲する。また、弁面には細かな凹凸と皺曲がある。雄芯筒は整っている。


「玉牡丹(ぎょくぼたん)」。白色の牡丹咲き、中~大輪。花期は3~4月。
ときに二段咲きになることもある。葉は中形の卵形。

ツバキ 「酒中花」

2022年03月20日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日も1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載のある江戸古種を。


「酒中花」。白地に紅覆輪、紅の縦絞りが入る、牡丹咲き、不完全な散りしべ、中輪。花期3~4月。
白地に紅覆輪の八重~牡丹咲きというのは現在に至るまで、わが国ではこの品種だけ。


「抜筆」。淡桃地に濃紅の縦~小紋りが密に入る、一重、ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。
毛の抜けた筆で刷毛目描きしたような絞り文様から命名された。花色は八重咲きの「草紙洗」によく似る。


「岩根絞」。濃紅地に雲状~横杢斑が華やかに現れる八重、筒しべの大輪。花期3~4月。
白斑が鮮やかな人気品種で、白斑の多いものほど評価が高い。名前の岩根は、堅固な“岩の根元”のことで、美しい品種が末代まで讃えられるようにとの想いが込められている。


「君ヶ代」。白色、重ねの少ない八重、抱え咲き、大輪。花期3~4月。
葉は中形の楕円形、肉厚でやや波曲する。

ツバキ 「老松(おいまつ)」

2022年03月19日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は1859年の「椿伊呂波名寄色附」に記載のある江戸古種を。


「老松」。濃紅地に白斑の入る蓮華性の八重、筒しべの中輪。花期は3~4月。
細めの花弁が中折れして弁端は剣弁状に重なり、これに雲状斑や横杢斑が美しく現れる古典品種。


「後瀬山(のちせやま)」。極淡桃色の八重、抱え咲き、中輪。花期3~4月。
20枚ほどの広く丸い花弁が四、五重に整然と重なる。不完全な筒しべに、しばしば旗弁を混じえる。 


「絞乙女」。淡桃地に濃紅色と淡紅色の縦絞り、小絞りが入る千重咲きの小~中輪。花期は3~4月。
咲き始めは40枚ほどの花弁が行儀よく抱え込むようにするが、咲き進むと外弁は平開・反曲し締まりを欠く。


「絞唐子(しぼりからこ)」。白地に紅色の縦絞りが入る一重、唐子咲きの中輪。花期は3~4月。
一重の外弁は平開し、花心の唐子は外を向いて二つに折れ、半球形に盛り上がる。唐子咲きとしては粗削りで粗野な感じ。

ツバキ 「星車(ほしぐるま)」

2022年03月18日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は1695年の「花壇地錦抄」に記載のある江戸古種を。


「星車」。濃紅地に白星の入る千重咲きで中輪。花期は3~4月。「星火車」と記載されてるらしい。
三、四重に重なった外弁が平開し内弁の宝珠部が開くと貧弱な雄しべを現わす。ユキツバキ系。


「見驚(けんきょう)」。白色の八重、蓮華咲き、しべは小唐子状、大輪。花期3~4月。
弁数30枚前後、重ねの厚い蓮華咲きで華麗。花心には正常な雄しべと、弁化した小旗弁が混じる。


「御所車(ごしょぐるま)」。明るい紅色地に白斑が入る、牡丹~唐子咲き、中輪。花期は3~4月。
紅花の「唐糸(からいと)」に白斑が入った、ユキバタツバキ系。


「漣(さざなみ)」。淡桃色地に紅色の縦絞り~小絞りが入る、八重、筒しべの大輪。花期3~4月。
葉は楕円の中形、樹は横張性。


「乱拍子」。紅色地に大小の白斑が入る、弁幅広い八重、筒しべの大輪。花期は3~4月。
幅広い花弁が三、四重に重なり内に抱えて咲き始めるが、のちに外弁がわずかに反曲する。

ツバキ 「大紅(おおくれない)」

2022年03月17日 | 椿・サザンカ
3月以降に開花するツバキ、今日は、


「大紅」。朱紅色の一重で椀咲き、筒しべの大輪。花期3~4月。神奈川県海老名市に原木がある。
花芯の雄しべは先細りで端正。鮮やかな朱紅色の大柄で肉厚な花が存在感を際立たせている。


「天賜(てんし)」。桃地に底白ぼかしの一重、椀咲き、太く短い筒しべ、椀咲き、中輪。花期3~4月。
外弁の先端部に紅のぼかしも入り、明るく春らしい情感があふれる。川崎市の民家栽培種。


「百合絞」は白地に紅色の大小縦絞り、一重、長いラッパ咲き、中輪。花期3~4月。
咲き始めは細長い筒状の花弁の上半部が、咲き進むとゆるく反曲してラッパ咲きとなる。その形が「百合椿」の花に似ているので名付けられたもの。葉は中型の長楕円形で、細長い「百合椿」の葉とは全く異なる。1970年頃大阪から導入、千葉で普及。


「大原の里」。桃色の一重、筒~ラッパ咲き、筒しべの中輪。花期3~4月。
千葉県いすみ市の旧大原町はヤブツバキが町の花で椿の里として知られ、長い間に自然交配された屋敷林のツバキから選抜した「大原の里」は大原ツバキの代表花の一つ。