萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

山岳点景:霜月雪山の森―奥白根山

2017-11-05 20:29:05 | 写真:山岳点景
水廻る森で、


山岳点景:霜月雪山の森―奥白根山

白根山を歩いていると雪の底、ちいさな池をよく見ます。
水のほとりは足跡、鹿かな?


豊かな森ふところは動物の楽園、


雪こもる蒲団、のぞく苔がかわいいです、笑


白銀こぼれる陰翳、木洩陽まぶしい雪映え。


登山道をよこぎる足跡、手前は大人の掌サイズ。
ようするにツキノワグマ(※必携クマ鈴)


森あおぐ稜線は岩峰、火山らしい威容が惹きます。


草津白根と日光白根がありますけど、深田久弥の百名山である白根山はココです。
撮影地:白根山@栃木県日光市・群馬県利根郡片品村

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山岳点景:霜月雪山―奥白根山

2017-11-04 23:59:05 | 写真:山岳点景
銀嶺はじめ、

山岳点景:霜月雪山―奥白根山

白根山は雪の時間、岩峰ふところ染める白×蒼。


登山道たどる森、埋もれる白銀の朝。


梢ふきだまる雪の一滴、陽が昇るごと光る露。


撮影地:白根山@栃木県日光市・群馬県利根郡片品村

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山岳点景:落陽水鏡@草木ダム

2017-11-03 23:58:29 | 写真:山岳点景
帰路、水面に凪ぐ終日の光。


あちこち散策54ブログトーナメント
撮影地:草木ダム@群馬県

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山岳点景:紅葉襲

2017-11-03 23:49:31 | 写真:山岳点景
紅色青色の梢、古代色ゆかしい紅葉襲


☆紅葉・黄葉なんでもトーナメント☆ブログトーナメント
撮影地:渡良瀬川流域@群馬県みどり市

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前夜雑談:あまいもん食べたいけど、早寝

2017-11-02 23:22:00 | 雑談
明日はヒサシブリ山予定、だから早寝しないといけない今夜、
ソンナワケで甘いもんほしがる脳を寝かせないとダメだから、ごまかすトリアエズ写真にガトーショコラ、


たまについ買いに行く店のだけど、ラズベリーのゼリーが挟まってる×夏場は溶けるくらいイイ生クリーム=最高、笑
いろいろのつぶやき7ブログトーナメント
ガトーショコラ:宣伝しないのに常連客いつもいる店@神奈川県

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花色写真:浅滅紫ぼかし

2017-11-02 15:27:24 | 写真:花木点景
紫ぼかし染める秋、


撮影地:ノコンギク、森@神奈川県

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第85話 春鎮 act.39 another,side story「陽はまた昇る」

2017-11-01 12:00:21 | 陽はまた昇るanother,side story
Since first I saw you fresh, which yet are green. 変わらないで、
harushizume―周太24歳3月下旬


第85話 春鎮 act.39 another,side story「陽はまた昇る」

白銀まばゆい、青が広い。

ひろやかな空めぐらす稜線、春の銀色はじいて光ふる。
ほこらかな太陽アスファルトたどって、白い吹きだまり冬が匂う。
もう三月も終わるとき、それでも雪景色あざやかなフロントガラスに声こぼれた。

「…まだ雪が、」

きっと窓開けたら寒いのだろうな?
そんな予測に隣、助手席でパワーウィンドウ動きだした。

「三月の奥多摩はフツーに雪あるの、湯原くんは去年は来なかったっけ?」

ほがらかなソプラノに風がふく、かすかな湿度ほろ苦く深い。
渋いようでどこか甘い潤沢の零度ひるがえって、なつかしさ微笑んだ。

「三月は…え、」

言いかけて呑みこむ、あれは秘密だ?

―英二の遭難事故は言っちゃダメだ…だから僕も来ているはずない、から、

一年前、春の雪に起きたこと。
どれだけ怖くて泣いて、泣いた分だけ幸せだった。

“帰るよ、周太の隣だけに帰りたい。”

ほら、あの声が響きだす。
ちょうど一年前の春の雪、雪崩の底から戻った声。
あの瞳が眠り続けた夜に想ったこと、起きたこと、そんな全て昔に過ぎる。

「三月は、え、ってなあに?」

エンジン音にソプラノ呼びかける。
声に振り返りたくて、それでもハンドルの先ながめながら訊いた。

「それはいいんだ、あの美代さん…大丈夫?」
「ダイジョウブって、なにが?」

フロントガラス映る端、左の隅っこ薄紅いろ瞬く。
まだ腫れが残っているのだろう、心配と信号にブレーキ軽く踏んだ。

「ん…頬っぺ大丈夫かな、って…まだ赤いみたいだから、」

赤信号にふりむいた先、助手席の窓から華奢な横顔ふりかえる。
渋いようで甘い冷たさ黒髪ふわり梳いて、頬まろやかな紅いろ曝した。

『こんな齢から大学なんてバカだ、婚期逃すぞ親不孝者って叩かれたの、』

昨日、キャンパスで泣いていた言葉。
もう帰る場所はないと涙こぼして、けれど今、明るい瞳くるり笑った。

「痛みはひいてるの、昨夜ちょっと呑みすぎちゃったから腫れっぼったいみたい。でも、腫れめだつと好都合かもよ?」

大きな瞳きらきら悪戯っ子に笑う。
こんなところ似ていて、つい噴出した。

「なんだか美代さん、光一と同じ貌で笑ってるよ?」
「親戚だから似てるかもね、光ちゃんみたいに美人じゃない自覚はあるけど?」

くるり大きな瞳また笑う、でも言葉に困ってしまう。

―美人じゃないって…どう言ってほしいのかな?おせじとか美代さん嫌いなのになんでこんなこと…?

どういう気持ちなのだろう、今?
わからない、だから素直に口ひらいた。

「あのね、僕はね…まっすぐなとこきれいで、好き、」

まっすぐだ、この女の子は。

同じ齢の24歳に「女の子」だなんて変かもしれない、でも自分にはそう想えてしまう唯ひとり。
それくらい嘘ひとつない純粋は強くてまぶしくて、偽らない明るい瞳が笑った。

「なんか照れちゃう、でも、ありがとう?」
「ん…」

うなずいて、ほら?熱まっすぐ首すじ駆け昇る。
自分こそ頬もう赤くなったろう?気恥ずかしさにフロントガラの信号、青にアクセル軽く踏んだ。

「あの…腫れがめだつと好都合って、どういう意味?」

路肩の雪アスファルト、まだ乾いている車線を走る。
途中から雪道だろうか、そんな山里へむかう窓にソプラノ笑った。

「父に罪悪感おこさせるほうが話すのに有利かなあって、ね?イジワルな考えなの、」

そういう意味なんだ?

「…やっぱり美代さん、光一と似てるね?」

容貌はあまり似ていない、けれど発想が同じかもしれない?
そんな発言者は大らかな声くるり笑った。

「影響されちゃってるかもね?生まれた時から一緒にいること多かったから、あ、そこを右折ね?」

助手席から指さしてくれる、その手が小さい。
けれど指はちいさな節くれ逞しくて、まぶしい。

―働き者の手なんだ…光一は白くて細くてきれいで、だけど美代さんは、

ハンドル握りながらフロントガラス見ながら、隣の手に自覚を見る。
どうしてこの女の子に惹かれてしまうのか?

「やっぱり…きれいだね、」

ひとりごと零れて銀嶺まばゆい、ここで育ったひとだ。
その隣で握るハンドル、朗らかなソプラノ笑った。

「そういえば私、湯原くんが運転してるの初めて見るよ?」

そういえば、そうだろう?
握るハンドルあらためて見つめて、正直に答えた。

「僕も初めて座るよ…教習所の車じゃない運転席って、」

(to be continued)
【引用詩文:William Shakespeare「Shakespeare's Sonnet 104」】

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