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萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

花火、ゆく夏の華

2018-09-24 23:54:00 | 写真:街角点景
夏爛漫の華、散るまえに。
街角点景:花火


この花火が上がると夏の丹沢も秋、来年もこのポイントで撮りたいトコです、笑
撮影地:神奈川県丹沢山麓2018.9

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秋峰富士、九月

2018-09-24 08:29:04 | 写真:山岳点景
秋そめる富士山南面、黄葉あわい標高2,000の空。
山岳点景:富士山須走口


登山シーズン終わって閉山後の富士山、意外と人が多くてびっくりしました、笑
撮影地:静岡県須走口2018.9

※閉山後の富士山は五合目より先への踏込み不可です(新富士宮口のみ11月まで6合目・御殿場口は幕岩&大石茶屋・須走口は小富士まで)
 山小屋もトイレも閉鎖、遭難した場合の対応もソレナリになります。
 吉田口の佐藤小屋は予約ある場合のみ営業、受入にあたって登山技術の確認もあるそうです。
※閉山後=秋~春の富士山は難易度が夏山と大違いです、夏山気分で登った結果の遭難事故が毎年起きています。
ちょっと真面目に59 ブログトーナメント
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花火、晩夏おくる

2018-09-23 21:52:00 | 写真:街角点景
尾根あがる花火、夏終わる夜。
街角点景:花火


この花火が上がると夏の終わり、笑
撮影地:神奈川県丹沢山麓2018.9

「日本」126ブログトーナメント
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彼岸花、花手毬

2018-09-23 00:14:01 | 写真:花木点景
薄暮ひとつ、純白まるい花手毬。
花木点景:白花ヒガンバナ×寺坂棚田


花手毬うかぶ白きれいで・あえてモノクロです、笑
撮影地:埼玉県秩父郡横瀬町2015.9

最近有名になってきた寺坂棚田ですが、
撮影のころは人も少ない里山×彼岸花の空気ひそやかで・って空気感なつかしくなってUPしてみました。

※棚田は耕作地であり、遊びが主目的の観光地とは違います。
 来訪するなら指定通路外への踏みこみ厳禁、三脚使用も畔道を痛めるので遠慮がマナーです。
 きれいだから見せてあげますよ?っていう地元の方のご好意に敬意を忘れず楽しまれると、花もよりキレイに写ってくれるかと、笑

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彼岸花、白ふたつ

2018-09-22 08:49:01 | 写真:花木点景
薄暮に出逢う、白あわす。
花木点景:白花ヒガンバナ×寺坂棚田


うかぶ白きれいで・あえてモノクロです、笑
撮影地:埼玉県秩父郡横瀬町2015.9

第63回 ☆花って綺麗ですよね♪☆ブログトーナメント
最近有名になってきた寺坂棚田ですが、
撮影のころは人も少ない里山×彼岸花の空気ひそやかで・って空気感なつかしくなってUPしてみました。

※棚田は耕作地であり、遊びが主目的の観光地とは違います。
 来訪するなら指定通路外への踏みこみ厳禁、三脚使用も畔道を痛めるので遠慮がマナーです。
 きれいだから見せてあげますよ?っていう地元の方のご好意に敬意を忘れず楽しまれると、花もよりキレイに写ってくれるかと、笑

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長月二十一日、犬咱夫藍―invariable

2018-09-21 22:44:31 | 創作短篇:日花物語
かえられない瞬間を、
9月21日誕生花イヌサフラン


長月二十一日、犬咱夫藍―invariable

階段を下りて、エンジン音は遠く風が芳る。
額に頬に冷気なじむ、冷たい芳しい風に息ついた。

「はー…」

肚底から息ついて、鼓動ふかく醒まされる。
澄んだ香やわらかに沁みこんで、薄明の砂利道に黄金が奔った。

「おー…、」

声こぼれて稜線が輝く。
朱色きらめいて黄金になる、光たばねた今日が昇りだす。
墨色の雲まばゆい輪郭ひらめいて朱鷺色そまる、目覚めゆく故郷に微笑んだ。

「まだ夜明けなんだよなあ…」

早暁、高速バスを降りて月が見えた。
その月かすませ黄金ひろがる、夜から今日が覚めてゆく。
黄金さらさら波うつ田園、頬ふれるごと芳しい暁に行く手ながめた。

「もう起きてるかな…こーたろー?」

ボストンバッグひとつ、佇んだ故郷に面影なぞる。
あの笑顔もう起きているだろうか?

『俺は畑仕事、好きだからさ?』

闊達に笑った少年は、今もあの笑顔だろうか?
もっと日焼け鮮やかになったろうか、今も明るいだろうか?

今も、自分のこと笑って迎えてくれる?

「行くか、」

ひとこと微笑んで歩きだす。
置いてきた時間の道まだ蒼い、薄明やわらかな藍色に砂利が鳴る。
レザーソール沁みてゆく故郷の道、一歩ごと呼吸あざやかに冴えて芳しい。

澄んだ風わたる冷たい芳しい、香ふくらむ鼓動に追憶が歩みよる。

『帰ってきたら話、いっぱい聴かせてくれよな?』

砂利の音、芳しい風、なつかしい声が笑いかける。
一歩ごと声が言葉がよみがえる、もう過ぎ去った時間たどらせる。

『都会に染まるとかって言うけどさ、そーなったら帰ってこないだろね?』

君が笑う、闊達な瞳あざやかな黒目。
あの言葉どこか自分を支えて、こうして故郷たどらせる道に薄紅ゆれた。

「お…」

藍色あわい薄明の底、薄紅あわく咲いている。
この花が咲いたら収穫の時だと、あのころ君が教えてくれた。

『でも毒があるから危ないんだけどさ、きれいな花だなって思うよ?』

少年だった君が笑う、すこし困ったような黒目あざやかな視線。
あんなふう今日も君は笑うだろうか、いきなりの再会どんな貌?
こんなふう辿る黄金の時、あの日のまま君が笑ってくれたなら?


犬咱夫藍:イヌサフラン、別名コルチカム、花言葉「悔いなき青春、最良の日々は過ぎ去った、危険な美、回顧、永続」

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天蓋花

2018-09-21 10:29:09 | 写真:花木点景
薄暮里山、やわらかな白ゆれる。
花木点景:白花ヒガンバナ×寺坂棚田


うかんだ白に惹かれてあえてモノクロです、笑
撮影地:埼玉県秩父郡横瀬町2015.9

最近有名になってきた寺坂棚田ですが、
撮影のころは人も少ない里山×彼岸花の空気ひそやかで・って空気感なつかしくなってUPしてみました。
季節の彩り 103ブログトーナメント
※棚田は耕作地であり、遊びが主目的の観光地とは違います。
 来訪するなら指定通路外への踏みこみ厳禁、三脚使用も畔道を痛めるので遠慮がマナーです。
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長月二十日、曼珠沙華―again

2018-09-20 23:04:08 | 創作短篇:日花物語
それでも生きて、
9月20日誕生花マンジュシャゲ


長月二十日、曼珠沙華―again

いつか、なんてもの無いとも聞くけれど。

「…いつか、」

声なぞらせて時を待つ、君が言ったから。
もし言ってくれなかったら多分、きっと。

「声、かけていい?」

とん、

肩そっと突かれて声のぞきこむ。
もうかけられた声に笑いかけた。

「もう声かけてるだろ、なに?」
「んー…兄ちゃん、」

呼びかけながら詰襟姿が腰おろす。
もう馴染んだ衿元ながめて、つい笑った。

「詰襟、ちゃんと似合ってるな?」

入学式、まるで借り物みたいだったな?
そんな感想しまいこんだ縁側、丸い頬ぷっと膨れた。

「なんか今、ちょっとガキ扱いしただろ?」

こんなこと言う自体「ガキ」だろうに?
可笑しくて、つい笑った肩また突かれた。

「ほらあ、兄ちゃんすぐ笑うー中学生になってもガキ扱いかよー?」

ふくれた頬とんがらがせた唇、まだ声が高い。
この声もうじき低くなるだろう、そんな弟に微笑んだ。

「修司郎はさ、ガキ扱いされたくないんだ?」
「アタリマエだろー兄ちゃんもそうだったろ?」

とんがらがせた唇の衿元、詰襟が黒くまぶしい。
この制服を自分も着ていた、もう十年になる過去へ微笑んだ。

「そうだなあ、俺はガキ扱いされたかったかな?」

今の弟と同じ齢だった、あの日の自分。
あれから十年を生きて座る縁側、澄んだ瞳ゆっくり瞬いた。

「兄ちゃん…ごめん、俺…」

まだ高い声が見あげてくれる、その瞳まだ幼い。
ああよかった、年相応の声に眼に微笑んだ。

「修司郎が謝ることじゃないよ、そろそろ飯が炊けるぞ?」

とん、詰襟の肩そっと敲いて立ちあがる。
高くなる視界ふわり風あわい、頬ふれる冷気が秋になる。
もう訪れた季節かすかに芳しい、そんな風から弟に笑った。

「ガキ扱いが嫌なら修司郎、週末は稲刈り手伝ってくれるよな?」

中学1年生、まだ遊びたいかもしれない?
宿題だって部活だってあるだろう、そんな等身大が見あげてくれた。

「手伝っていいの?」
「手伝えるならな、部活とかあるか?」

笑いかけて居間に上がって、あまい芳ばしい飯が香る。
新米もっと薫るといい、願い台所に入って足音すぐ呼ばれた。

「それより稲刈りやりたい俺、ホントに手伝わせてよ兄ちゃん?」

そんなこと、言ってくれる齢になったんだな?

「ほんとに手伝うなら、手伝わせるよ?」

答え笑いかけて炊飯器ひらく。
あたたかな湯気やわらかに芳しい、しゃもじ小さく一掬い甘く香った。

「ほんとに手伝うよ、ホトケサンの飯も俺にあげさせてよ、」
「うん、よろしくな?」

ちいさな茶碗そっと渡して、弟の手が受けとめる。
ふれる指先やわらかい、まだ幼い指で、だけど大きくなった。

「…成長したよなあ?」

詰襟姿の背中、ただ嬉しい。
こんなふう自分も見られていたのだろうか?
もう訊けない相手に線香たなびく影、ほろ苦い馥郁に呼び鈴が鳴った。

「にいちゃーん、今の呼び鈴じゃない?」
「うん、」

頷きながら柱時計あおいで、時刻に訝しい。
来客には早すぎる朝、それでも玄関扉に立った。

「はい?」

郵便にしても早すぎる、電報だろうか?
めぐらす考え扉越し、声が呼んだ。

「晃太郎くん?」

なつかしい声、ほんとうに?

「え…?」
「晃太郎くんだろ?こんな朝早く、いきなりごめん、」

なつかしい声が呼ぶ、本当に「いきなり」だ?
途惑ったまま玄関かちり鍵ひらいて、がらり扉ひき開けた。

「いきなり朝っぱらかごめん、夜行バスに飛び乗って来たんだ、」

なつかしい声なつかしい笑顔、いつか、が来た。


曼珠沙華:マンジュシャゲ、別名ヒガンバナ、花言葉「悲しい記憶、あきらめ、独立、転生、」赤花「情熱」白花「また会う日を楽しみに」

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宿場町日常

2018-09-20 07:53:34 | 写真:建築点景
店先ならぶ日常、古民家なつかしい時間。
建築点景:中山道42番 和田宿


江戸時代みたいな店構え×大正時代な空気感の現役よろずやさん。中山道28番和田宿は日常の空気がイイ感じです、観光地化されすぎないままだとイイなーと個人的に。笑
撮影地:長野県小県郡長和町2017.5

風景や街並み80ブログトーナメント
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雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚382

2018-09-19 23:14:44 | 雑談寓話
「あのね…御曹司サンは天秤にかけちゃうよねってこと、気づかせようとしてる?」
「別れるか結婚か、っていうのも天秤にかけてるよね?」

なんて問答×新年酒席、
色白きれいな顔ちょっと不穏で、それ以上にその背後が不穏で。

何のツモリなんだアイツ?

っていう疑念を拭いきれない、
って言ったらイジワルになるだろうか?

『なあ、また会ってくれんの?』

なんて自分に言ったヤツが花サンの天秤相手で、
なんて言っちゃうくらいソイツは不確定要素だ?

「天秤かー…トモさんソレどう思ってるの?」

ほら目の前の女の人は訊いてくる、ソンナ「不確定要素」気づいているんだろうか?
気づいているのならモウチョット何とかしてほしいんだけど?
なんて思いながら冷酒と笑った、

「ソレって花サン、率直に言っちゃってもイイワケ?」

ホントに言っていいなら言う、
けれど「ホント」言いきっちゃったら彼女は立ち直れるんだろうか?

『なあ、また会ってくれんの?』

ソンナこと言っちゃう御曹司クンで、
ソンナこと言っちゃった相手は自分で、花サンじゃない。
ソレってようするにドウイウコトなのか、なんてチョット大人なら解るだろう?

解るだろう思った、でも・花サンは訊いた。

「率直に言ってよ、天秤ってなに?」

あーコレまじで御曹司クンには聞かせらんないな?
あー困ったなあ思いながら、事実そのまま笑った。

「花サン憶えてるかな?アイツの元カレの話、」

アイツ=御曹司クン=男、
言うまでもないことだろうけど、男の元カレの話で。
そんな現実の過去に色白の顔ゆるやかに強ばった。

「わすれられないよ、そんなの…」

強ばった微笑が猪口かたむける。
はさんだ刺身に箸つけて、そんな幸福感38%の花嫁(仮)に言った。

「アイツはね、花サン?結婚と別れるのをセットされるのは、アイツにとって反則だから、」

反則だ、御曹司クンにとっては。
だって御曹司クンの古傷はソレだから。

男同士は正式な結婚も子供もできない、

だから御曹司クンは最愛のヒトと別れた、
ソレは男同士で同性愛で現行法律じゃ認められない非公式な関係で、
それでもソンナこと御曹司クンの気持ち消してしまうほどには、絶対的法律でも倫理でもない。
だって150年前の日本はソコラヘンどうだったろう?


ひさしぶり2年ぶり?にこのシリーズ更新ですが・4日連続で、笑
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