よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

秋田へ視察・・・

2007年03月21日 | 自営業
(今度一部使用を検討している「国産丸大豆使用」
 の醤油『百寿』)


東京からGAIA社長清水さん、取材担当佐々木女史がやって来る。
今度よっちゃんなんばんで一部国産丸大豆醤油を使う事にし、
その製造所である秋田県湯沢石孫本店へ挨拶へ。

私の幼かった頃の記憶に、毎年ある時期になると、
耕耘機に荷車を引かせたおじいさんがやって来て、
庭に大釜をセットし、味噌や醤油を仕込んでいた
風景がある。
よっちゃん農場として、将来的には地元の味噌、
醤油を使いたい。そんな想いがある。
今でも地元のものを成る可く使うようにはして
いるが、今年唐辛子でチャレンジするように、
近所の知っている顔に大豆を作ってもらい、
それを地元の味噌屋さんに仕込んでもらう。
そんなホントの地域生産型の農場にしたい。


が、現実はちょっと先、なのでGAIAに紹介して
もらった石孫さんのを使う事にした。



着いてみて一発で気に入った。
創業150年になる、昔から変わらない佇まいのお店。
中にある蔵は国の文化財にもなっていて、今の近代的な
設備も雰囲気も一切無し!老舗の香りがプンプンだ。
昭和天皇も皇太子時代にお買い上げにもなったという。
何より強く感じたのは長年、色んな時代を経て守り
続けられて来た威厳。それは凄かった。



社長さんの案内で仕事場も見学させて頂いたが、
今では滅多に見かける事の無いひと樽30石(容量なんと
5400リットル!)の木ダルが何個も並ぶ熟成蔵の
風景は圧巻だった。これがステンレスだったらな
んの感慨も無かっただろう。

社長さんのお話では、時代も変わり、設備も作業も
機械化全盛の今はとても大変だと言う。建物も木材。
見る方はすばらしいと思ってしまうが、塩の影響で
劣化が激しく、毎年直しが必要。その費用もかかる。
だけれどそんな時代だからこそ「人の手が造るもの」
を守りたい、
5代目として背負う使命感は、とても想像出来ない
ものだった。


代々続く老舗というのも、いい面もあれば、それが
チャレンジする際の足かせにもなりうるんだろう。
今の自分と比較すると、そういう点も正直すごく
気になった。

そんな老舗とよっちゃん農場のコラボ。
お互いいい刺激を与え合えたら、それはとても素敵な事だ!