よっちゃん農場のドタバタ日記

「よっちゃん農場」の日常。
 ~いち農家から小さなブランド作りの奮闘記~~

バレンタインの包装に新聞バックはいかがでしょう!?

2012年01月30日 | Weblog


激寒から一夜明け。
友達には水道管が破裂し、部屋が水浸しになったとっても可哀想な事態も。
まー凄い。


急遽、午後一で海山ネット仲間のKさん事務所に向かい会議。

活動の核である新聞バックの企画の話。
3月にイタリア・ミラノで開催いただくイベントへの写真選別。
布小物の展開について。

が議題。



どうですか!
南相馬から鳴子へ避難し、今や新聞バックインストラクターとしてメキメキと腕を上げているKさんの試し折り。
以前にTwitterでも募集をさせていただきましたが、その際、外国語の新聞以外に、
サイズの小さい、ん~(ど忘れ)、こっちでいう夕刊フジみたいなサイズのカラフルな写真が多いタブロイドも
沢山送って頂き、それを使って折ったものです。小ぶりです。

で、これをバレンタイン~ホワイトデーの贈り物を入れるバックとして売り出そう!
とメンバーが発案して形になりました。
既に百貨店からも引き合いが来ており、明日も一カ所売り込みに行く予定です。


そして布小物。


これも仙台のとある手芸の先生が、こんなふうにしたらどうか、と作って頂いたものが届きました。
これもTwitterでみなさんから布を頂き、
中でも登米の県職員Tさんの茶道の仲間から沢山頂いた和布を活かして頂きました。

私、この方面には疎いのですが。
みなさまから頂戴した布、頂くそばから南三陸の縫製工場に働いていた方々に
腕カバー、コースター、エプロンなどに縫ってもらい、我々山の手がそれぞれの販売ルートで販売。
代金から縫い賃としてお渡しする形をとってかなり売りました。

が、手をかければかけるほど、ではないけれど、イベントによって売れ筋も違うし、
支援イベントのテンションも刻々と変化していく中、好きな様に作ってもらってすんなり販売に、
とはいかなくなりました。
沿岸部のみなさんが、大変な生活の中、自分が得意なものをと一生懸命縫ったもの。
それと、やはり「売れる」というは別物です。

特に和布はとても質のいいものを頂いた事もあり、何を作るかについては
かなりメンバー間で悩みました。
その点、海山に関わっている海の手は縫う技術はピカいちなので、あとは「売れ筋」をどう判断し、
いい素材をどう加工するのか、本当にSさんを先頭に悩んできました。


そしてサンプルとともに、この先についてもアドバイスを頂きました。
ブランド化してはどうか。


その点、慎重に話し合いました。
新聞バックも、布も、海山の商品として活躍しています。
が、頂いたものは間違いなく「我々の活動に対する周りのみんなの支援」、それが原材料になっています。

それをブランド化というのは、違う。

我々はその他多数の復興支援プロジェクトとは違います。
システムを作ろうとは思ってません。
あくまでも、自分たちが縁あって繋がった人たちを、出来うる助け合いの中でバックアップしていこう、
それが基本理念です。
んだって一人が一人を支えるってことは大変な事で、生半可では出来ないし、
それぞれが生業を維持し、先の見えない中ではとても責任も持てない。

その中で新聞バックを始めるにあたり、四万十とつながり、
Twitterがあったお陰でみなさまから本当に沢山の新聞、布を提供頂いています。
それを使った経済活動をして行く中で、それを生業にするかどうかは『海の手山の手』という全体枠であるまえに、
そのメンバーが決める事。決めたら勿論バックアップはしますが
今一生懸命海の手が夢中である事を広げて上げるだけで、山の手は目一杯です。
それに復興はそんなに簡単なことじゃあないし。
だからこそ、海の手山の手「ネットワーク」なんだと考えています。



でも、ありがたい。
何とかしてあげたい!と、声をかけてくれ、わざわざ考えてアドバイスを頂いたのですから。

ま、一番は新聞バックであれ、布小物であれ、作り手の海の方々が一生懸命楽しんでやっていること。
それが無かったら海山は意味ないもんね~。