おはよ。
今日も暑いようですね。
どちら様も、どうぞ、お変わりなくお元気で。
さて、昨日は長年の悲願でありました御嶽山登頂に無事成功をいたしました。
パチパチパチ・・・
振り返ります。
8月10日午前3時起床。
早すぎる目覚めでしたが、遠足前の子供と同じで、興奮していて眠れない。
そのまま起きて、朝風呂で身を清めてみましたよ。
ごそごそとして4時。
亀太郎と出発であります。
目指すは、木曽福島の御嶽山。
夜明け前の暗い中、ご近所迷惑顧みず、亀太郎は咆哮するのでありました。
(お隣さん、ゴメンネ)
勝手知ったる知多中央道から湾岸線、そして中央道を通り中津川へ。
すでに夜明けとなりました中津川のコンビニでオニギリとアクエリアスを仕込んで、再び19号線で木曽福島を目指しました。
木曽福島からは左折して、牧尾ダムの脇を通って、やがて御嶽に向かう九十九折の山道を登っていきます。(野猿の大群にも遭遇)
中津川から小1時間。
午前7時、無事、7合目の田の原到着。(一般的には、王滝口と呼ばれます)
この地点で、標高2180メートル。
事前の天気予報でも確認はしていますが、ドピーカンではないながら、午前中なら何とか天気は持ちそうです。
(お山は、午後になると天気がくずれることが多いのだ)
登山用の衣装に着替えて、記念撮影。
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(先日のブータンでのトレッキングで、最新式の登山装備は知らないあたしながら、作務衣のズボンはまことに登山向けであると知りましたので、今回はそれを装備。結局、普段のあたしとなんら変わらない)
さて、カメラとケータイとアクエリアス(900cc)とオニギリとご朱印帳と雨具、そして財布を入れたリュックを背負いまして、午前7時20分、いざしゅっぱ~っつ!
登山口の鳥居で「入らせていただきます」とお山に一礼をして、いよいよ歩き出したのであります。
御嶽山の頂上は3067メートル。
ざっと900メートルを登ります。
お山にもよりますが、大体高度差の4~5倍の距離を歩きますね。
そこからかかる時間も見当はつきますよ。
まずはなだらかな上り坂からこちらまで。

大江権現さま・・・それがどなたかは知らんですが、ここの鳥居から先は、昔は女人禁制だったらしい。
今は山ガールは自由に出入りできますね。
さて、ここからは急勾配となりますが、赤土の地面には、上りやすいように、木の段が打ち込まれておりまして、比較的安心して登れます。
それでもしばらくすると、火山特有のガレ場になります。
ここからがきついんだよ。
1時間ほど歩いて8合目。
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足元のごつごつしたガレ場を登り続けております。
上を見ると、こんな感じ。
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まだまだ頑張るよ。
山登りは、足元だけ見つめて登ります。
次の一歩をどうしようか、どこに運ぼうかと考えているのですが、そうして集中してしばらくの後、ふと我に返って周りを見ることがある。
それは例えば、目指す頂上を見上げて、
「あぁ、まだまだだなぁ・・・」と思う。
でも、それは例えば、今来た麓を見下ろして、
「おぉ、もうこれほどまで登ったのか?」と思う。
・・・あたしの心理はおもろいですよ。
半ば己に鞭打ち、半ば己で褒めている。
動いているあたしと叱咤激励しているもう一人のあたしがいるような気がして、なんだかあたしは面白いと思ったんだなぁ・・・
さて、お山の途中には、室堂といって、雷とか嵐とか、緊急避難用の小屋があったりいたします。

ただ小屋があるだけですが、登山をする人にとっては、これは命を左右する場所なのよ。
だから、とても大切。
今日は天気が穏やかだから中には入りませんが(5人も入ったら動けないほどの狭さです)、あたしはここで休憩します。
アクエリアスを3口ほど飲んで、3分くらい休憩。
それでも、体がみるみる回復するのがわかるのですよ。
さて、再び登るのだ。
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さすがに高度が高いので、ハイ松しかない山道を、頑張って登りますと、やがて9合目。

こういう一里塚は、ヘロヘロの時にはまことにありがたい。
もう少しだ!と、気合が入りますね。
こんなところもありますよ。
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「一口水」と書かれた標。
昔はあったんでしょうが、今は水源はないようです。
以前登った大峰山でも、「力水」と書かれた水場がありました。
誰が書いたか知らないけれど、「あと一息、がんばれ!」と先達たち自身が身をもって思った場所だったんではないでしょうか?
そして、

田の原の頂上小屋(ご来光を拝む人たちは、ここで泊まって早朝に朝日を迎えたりします)
それが、間近になりました。
案内板で見ると、こちら。
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見えにくいですが、一番左のルートの、頂上付近、赤い丸印にあたしはおりますよ。
そして、いよいよ田の原頂上直前。
二人連れの美しい山ガールに遭遇しまして、記念撮影。
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(あたしが誘ったわけではないというのが奇跡でした・・・メアドの交換はしませんでした)
んで、ついに、田の原頂上。
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とりあえず心の中で小さくガッツポーズをして、
「生きとし生けるものが、幸せでありますように」
と祈りまして、社務所でご朱印をいただきました。
ただ、まだとりあえずなのだ。
ここは田の原の頂上。
本当の頂上は、この先にある、剣が峰といわれるところなのですよ。
こちら、

田の原頂上から、500メートルくらい歩きます。
麓からはまったく見えないけれど、ここの景色はとても不思議。
う~~~む・・・なにもない。
お山の稜線で、ふきっさらしだから何もないのだと想像はつく。
でも、実際目にすると、本当に不思議。
あちらとこちらの境に来たような気がいたします。

遠くに硫黄の噴出口があり、シューッと音を立てています。
硫黄の匂いも強いですよ。
さすが、活火山。(お願いだから、今、噴火しないでね)
最後だと思って力を振り絞り登りまして、ついにっ!

御嶽山最高地点到達!(3067メートル)
わーいわーい、やったー!
そばにいたオジサンに撮ってもらったものですから、いまいち喜びの表現がおとなしいですが、あたしは本当に嬉しかったよ。
剣が峰にあるお社はこんな感じ。

(ちょうど、どちら様かがお祓いを受けておられましたね)
そのかたわらで、あたしは祝詞を捧げました。
悲願達成っ!
あなうれし!
感無量で、しばらくの間、あたしは余韻を楽しんでおりました。
代々御嶽信仰のあった親に連れられて、あたしが登ったのは小学生の頃。
それは、この王滝口ではなくて、黒沢口という別のルートでした。
両親は山頂小屋で泊まり、翌朝、ご来光を拝みました。
あたしはそれを良く覚えています。
あれから40年余。
剣が峰の怖い顔をした神様(目が金色に塗られているんだ)は、当時と同じでありました。
そして、それがなんとも懐かしくも嬉しかった。
当時小さな目で見た神様は、怖かったです。
そして今、それは、怖さの意味が違うけれど、あたしにはやはり、畏怖すべき対象でありました。
それを確認できたことが、あたしにはとても大切なことでした。
一息ついた後、社務所でお札とご朱印をいただいて、下山。
満足感だけに支えられて、お山を降りました。
登り2時間40分、下り2時間弱。
12時には、来たときと同じ、田の原登山口に舞い戻っていました。
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体は限界でしたが、心は嬉しくてしょうがない。
今ここのあたしが、できたこと、させてもらえたことがありがたくてしょうがない。
そして、思う・・・
娑婆にまた・・・戻ってきちゃったなぁ・・・
いつものように、そんなことを感じて、亀太郎と帰路に着きました。
今日も暑いようですね。
どちら様も、どうぞ、お変わりなくお元気で。
さて、昨日は長年の悲願でありました御嶽山登頂に無事成功をいたしました。
パチパチパチ・・・
振り返ります。
8月10日午前3時起床。
早すぎる目覚めでしたが、遠足前の子供と同じで、興奮していて眠れない。
そのまま起きて、朝風呂で身を清めてみましたよ。
ごそごそとして4時。
亀太郎と出発であります。
目指すは、木曽福島の御嶽山。
夜明け前の暗い中、ご近所迷惑顧みず、亀太郎は咆哮するのでありました。
(お隣さん、ゴメンネ)
勝手知ったる知多中央道から湾岸線、そして中央道を通り中津川へ。
すでに夜明けとなりました中津川のコンビニでオニギリとアクエリアスを仕込んで、再び19号線で木曽福島を目指しました。
木曽福島からは左折して、牧尾ダムの脇を通って、やがて御嶽に向かう九十九折の山道を登っていきます。(野猿の大群にも遭遇)
中津川から小1時間。
午前7時、無事、7合目の田の原到着。(一般的には、王滝口と呼ばれます)
この地点で、標高2180メートル。
事前の天気予報でも確認はしていますが、ドピーカンではないながら、午前中なら何とか天気は持ちそうです。
(お山は、午後になると天気がくずれることが多いのだ)
登山用の衣装に着替えて、記念撮影。

(先日のブータンでのトレッキングで、最新式の登山装備は知らないあたしながら、作務衣のズボンはまことに登山向けであると知りましたので、今回はそれを装備。結局、普段のあたしとなんら変わらない)
さて、カメラとケータイとアクエリアス(900cc)とオニギリとご朱印帳と雨具、そして財布を入れたリュックを背負いまして、午前7時20分、いざしゅっぱ~っつ!
登山口の鳥居で「入らせていただきます」とお山に一礼をして、いよいよ歩き出したのであります。
御嶽山の頂上は3067メートル。
ざっと900メートルを登ります。
お山にもよりますが、大体高度差の4~5倍の距離を歩きますね。
そこからかかる時間も見当はつきますよ。
まずはなだらかな上り坂からこちらまで。
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大江権現さま・・・それがどなたかは知らんですが、ここの鳥居から先は、昔は女人禁制だったらしい。
今は山ガールは自由に出入りできますね。
さて、ここからは急勾配となりますが、赤土の地面には、上りやすいように、木の段が打ち込まれておりまして、比較的安心して登れます。
それでもしばらくすると、火山特有のガレ場になります。
ここからがきついんだよ。
1時間ほど歩いて8合目。
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足元のごつごつしたガレ場を登り続けております。
上を見ると、こんな感じ。
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まだまだ頑張るよ。
山登りは、足元だけ見つめて登ります。
次の一歩をどうしようか、どこに運ぼうかと考えているのですが、そうして集中してしばらくの後、ふと我に返って周りを見ることがある。
それは例えば、目指す頂上を見上げて、
「あぁ、まだまだだなぁ・・・」と思う。
でも、それは例えば、今来た麓を見下ろして、
「おぉ、もうこれほどまで登ったのか?」と思う。
・・・あたしの心理はおもろいですよ。
半ば己に鞭打ち、半ば己で褒めている。
動いているあたしと叱咤激励しているもう一人のあたしがいるような気がして、なんだかあたしは面白いと思ったんだなぁ・・・
さて、お山の途中には、室堂といって、雷とか嵐とか、緊急避難用の小屋があったりいたします。
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ただ小屋があるだけですが、登山をする人にとっては、これは命を左右する場所なのよ。
だから、とても大切。
今日は天気が穏やかだから中には入りませんが(5人も入ったら動けないほどの狭さです)、あたしはここで休憩します。
アクエリアスを3口ほど飲んで、3分くらい休憩。
それでも、体がみるみる回復するのがわかるのですよ。
さて、再び登るのだ。
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さすがに高度が高いので、ハイ松しかない山道を、頑張って登りますと、やがて9合目。
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こういう一里塚は、ヘロヘロの時にはまことにありがたい。
もう少しだ!と、気合が入りますね。
こんなところもありますよ。
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「一口水」と書かれた標。
昔はあったんでしょうが、今は水源はないようです。
以前登った大峰山でも、「力水」と書かれた水場がありました。
誰が書いたか知らないけれど、「あと一息、がんばれ!」と先達たち自身が身をもって思った場所だったんではないでしょうか?
そして、
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田の原の頂上小屋(ご来光を拝む人たちは、ここで泊まって早朝に朝日を迎えたりします)
それが、間近になりました。
案内板で見ると、こちら。
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見えにくいですが、一番左のルートの、頂上付近、赤い丸印にあたしはおりますよ。
そして、いよいよ田の原頂上直前。
二人連れの美しい山ガールに遭遇しまして、記念撮影。
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(あたしが誘ったわけではないというのが奇跡でした・・・メアドの交換はしませんでした)
んで、ついに、田の原頂上。
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とりあえず心の中で小さくガッツポーズをして、
「生きとし生けるものが、幸せでありますように」
と祈りまして、社務所でご朱印をいただきました。
ただ、まだとりあえずなのだ。
ここは田の原の頂上。
本当の頂上は、この先にある、剣が峰といわれるところなのですよ。
こちら、
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田の原頂上から、500メートルくらい歩きます。
麓からはまったく見えないけれど、ここの景色はとても不思議。
う~~~む・・・なにもない。
お山の稜線で、ふきっさらしだから何もないのだと想像はつく。
でも、実際目にすると、本当に不思議。
あちらとこちらの境に来たような気がいたします。
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遠くに硫黄の噴出口があり、シューッと音を立てています。
硫黄の匂いも強いですよ。
さすが、活火山。(お願いだから、今、噴火しないでね)
最後だと思って力を振り絞り登りまして、ついにっ!
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御嶽山最高地点到達!(3067メートル)
わーいわーい、やったー!
そばにいたオジサンに撮ってもらったものですから、いまいち喜びの表現がおとなしいですが、あたしは本当に嬉しかったよ。
剣が峰にあるお社はこんな感じ。

(ちょうど、どちら様かがお祓いを受けておられましたね)
そのかたわらで、あたしは祝詞を捧げました。
悲願達成っ!
あなうれし!
感無量で、しばらくの間、あたしは余韻を楽しんでおりました。
代々御嶽信仰のあった親に連れられて、あたしが登ったのは小学生の頃。
それは、この王滝口ではなくて、黒沢口という別のルートでした。
両親は山頂小屋で泊まり、翌朝、ご来光を拝みました。
あたしはそれを良く覚えています。
あれから40年余。
剣が峰の怖い顔をした神様(目が金色に塗られているんだ)は、当時と同じでありました。
そして、それがなんとも懐かしくも嬉しかった。
当時小さな目で見た神様は、怖かったです。
そして今、それは、怖さの意味が違うけれど、あたしにはやはり、畏怖すべき対象でありました。
それを確認できたことが、あたしにはとても大切なことでした。
一息ついた後、社務所でお札とご朱印をいただいて、下山。
満足感だけに支えられて、お山を降りました。
登り2時間40分、下り2時間弱。
12時には、来たときと同じ、田の原登山口に舞い戻っていました。
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体は限界でしたが、心は嬉しくてしょうがない。
今ここのあたしが、できたこと、させてもらえたことがありがたくてしょうがない。
そして、思う・・・
娑婆にまた・・・戻ってきちゃったなぁ・・・
いつものように、そんなことを感じて、亀太郎と帰路に着きました。