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地域に住む大人の教育力は落ちたか?高まったか?

2020年03月14日 | 家庭教育
 地域に住む大人の教育力は落ちたか?高まったか?

 どちらだろうか?

 私の考えは、「高まっている面もあり、落ちている面もある。」である。

 二極化が進んでいると言っても良いかもしれない。


 高まっている面について

 高まっている面は、学校に関わって下さる外部の方の教育力である。

 最近の学校には、地域の一般の方が授業に入って下さることが多い。

 例えば、高学年児童が将来の仕事について学習をする場合、何時間かある学習のどこかで、保護者や地域のお店の方を呼ぶ。

 そして、自分の仕事について語ってもらう学習をすることが多い。

 仕事内容、やりがい、どうしたらその仕事に就くことができるか、などを子供達に語ってもらい、子供達からの質問にも答えてもらう。

 それ以外にも、地域の特色ある施設や自然、文化遺産などについて詳しい外部の方をお招きすることは多い。

 例えば、果物を作っている農家の方、神楽などの舞をしている方、地区の史跡に詳しい高齢者の方、水道課の方、地域にある天然記念物の研究者、などなど数え切れないくらいの方がいる。

 最近は、そういう学校に関わって下さる外部指導者の方々が多く、その教育力の質も高い。



 落ちている面について

 では、落ちている面についてはどうか?

 それは、子供達の指導ができる地域の大人が少なくなっているという面である。

 地域の子供達に関して問題があるとする。

(例えば、車が通るようなところで、キャッチボールをする、スケートボードで遊んでいる等である。)

 それを大人が見かけたとする。

 昔なら、自分が子供の頃なら、近所の大人が許さなかった。

 「こらっ、そこは危ないだろう。○○公園で遊べ」

等と言って叱られた。

 今は、どうか

 叱る大人は少ない。

 その代わりにどうするか。

 近くの学校に電話をするのである。

 「お宅の学校の子が、○○で○○をしていますよ。」

 そうすると、学校の職員が出かけていって、指導をする。

 このような事態が重なって、多忙化する要因の一つとなっている。

 昔は、悪いことをすると、地域の大人から

「お前はだれんとこの子か?」 と聞かれたものである。

 今は、悪いことをすると、地域の大人から

「お前は、どこの小学校の子か?」 と聞かれる。



 本来ならば、地区に住んでいる大人が、その場でその子を指導をしてほしい。



 指導がしにくくなった社会状況もあるだろう。ヘタをすると不審者扱いされるのではないか。という不安もあるかもしれない。

 それでも、知っている子だったら、大人として指導をしてほしいのだが、指導する人は昔に比べて圧倒的に少ない。

 そういう点では、地域に住む大人の教育力は落ちたと考えている。
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