仕事の道楽化

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中学生の行動に感動

2020年03月18日 | 修養
 甲府市の中学生が手作りマスク600枚寄付したというニュースを、今朝ラジオで聞いた。

 高齢者がマスクを買い求めて何軒もの店をまわる姿を目の当たりにしたことが、そのきっかけだったとのこと。

 多い時には1日に5時間かけて30枚以上作ったそうである。

 これまでにかかった材料費は、約8万円。

 材料費は、その子が幼いころから一度も使わずにためてきたお年玉でまかなったということである。

ニュースを聞いていて、涙が出そうになった。有り難いことである。

 きっと多くの人が、同じように心温まる思いをしたことだろう。




 ただ、たまに、ひねくれ者がいて、善意を素直に解釈しない人もいる。

 この中学生のニュースを聞いて、杉良太郎氏のエピソードを思い出した。

  震災直後、被災地にボランティアに駆けつけた杉さんへのインタビューである。

 10台以上の車に物資を積み込み、一生懸命に炊き出しをしている杉氏に対して、ひねくれ者であろうインタビュアーが、次のように尋ねた。

「偽善とか売名と言われることもあると思いますが…」

 こう聞かれた杉さんが、何と答えたか。




「ああ、偽善で売名ですよ。偽善のために今まで数十億を自腹で使ってきたんです。

 私のことをそういうふうにおっしゃる方々もぜひ自腹で数十億出して名前を売ったらいいですよ」


 と、答えたらしい。

 痛快な答えである。

 きっと杉氏は、これまでも同じようなインタビューを受けて、不快な気持ちになったこともあるのではないだろうか。
 杉良太郎氏が、これまで真摯に福祉活動を初めとする社会貢献をしてきたかは、著書「媚びない力」で読んだ。役者の仕事も、社会貢献も、真剣にされてきた方だということが分かる。


 甲府市の中学生も、もしも、ひねくれ者に尋ねられたら、こう答えるかな?

 「ええ、私のことをそういうふうにおっしゃる方も、ぜひ自費で8万円出して、100時間という時間を使って、600枚のマスクを作ったらいいですよ。
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