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Pretenderの備忘録

八月納涼歌舞伎 第二部

2006-08-26 23:11:04 | 歌舞伎
3階 3列43番

吉原狐
福助が、勘三郎との野田芝居で、弾けることを学び、最初の頃は、真面目に肩に力が入ってはじけていたのが、肩の力が抜けてうまく、笑をとることが出来るようになってきた。真面目な人だからアドリブはないのだろうけど、自然な感じがしてよかった。三津五郎は本当に芸達者だと思うし、染五郎、孝太郎、信二郎も、しっかりであった。

団子売
孝太郎と扇雀。洒脱、軽快とまではいかないし、美しくというわけでもなく、今一歩。

玉屋
染五郎。56年ぶり上演。思い切って、楽しい趣向を入れたりしてもよかったのではないか。比較的無難に納めた感じ。

駕屋
三津五郎。60年ぶりの上演。うまく踊っていたが、犬が出てきたりほほえましいものの、踊りそのものに面白みがイマイチという感じ。

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八月納涼歌舞伎 第一部

2006-08-26 23:01:58 | 歌舞伎
3階3列3番

慶安太平記
橋之助の丸橋忠弥。前半の芝居は寝てしまったが、第二幕第二場の大立ち回りは楽しめた。橋之助の体格を生かして、ああいう立ち回りでお客さんを楽しませるのがいいと思った。かなり、自分でも努力してチャレンジしていたが、もう一つ、踏み込んで見せ場を作ると本当にそれで客を呼べるようになると思う。
染五郎、それなりに存在感が出ていた。扇雀はそつなく。

近江のお兼
福助の踊り。踊りは安定しており、夏らしいリラックスしたおかしみのあるものに。

たのきゅう
わかぎゑふ脚本の話題作。桃太郎にしても昔話は楽しいものだが、これは音楽とうまくマッチして本当に楽しい芝居に仕上がっていた。セットも、歌舞伎にはないお洒落なもの。巳之助のドラムの趣味が生きていた。三津五郎のために書いた芝居だけに三津五郎は楽しそうに演じていたし、染五郎も生き生きしていた。口上もあり。新しいものが歌舞伎に入ってきてよい刺激になっている好例ではないか。わかぎゑふは、三津五郎の追っかけだったので三津五郎のために芝居をかいたのだろうが、大阪の作家として、上方歌舞伎にチャレンジして欲しいと思った。

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