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Pretenderの備忘録

壽 新春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵

2010-01-17 23:42:25 | 歌舞伎
昼の部
松竹座 1階1列9番

大 序 鎌倉鶴ヶ岡兜改めの場(かまくらつるがおかかぶとあらためのば)

三段目 足利館門前進物の場(あしかがやかたもんぜんしんもつのば)
    同 殿中松の間刃傷の場(でんちゅうまつのまにんじょうのば)

四段目 扇ヶ谷判官切腹の場(おうぎがやつはんがんせっぷくのば)
    同 城明渡しの場(しろあけわたしのば)

五段目 山崎街道鉄砲渡しの場(やまざきかいどうてっぽうわたしのば)
    同 二つ玉の場(ふたつだまのば)

六段目 与市兵衛住家勘平腹切の場(よいちべえすみかかんぺいはらきりのば)

【大序・三段目】
             高師直  藤十郎
            塩冶判官  扇 雀
            顔世御前  孝太郎
            足利直義  進之介
          桃井若狭之助  翫 雀

【四段目】
          大星由良之助  藤十郎
            塩冶判官  扇 雀
            大星力弥  壱太郎
        薬師寺次郎左衛門  薪 車
            顔世御前  孝太郎
          石堂右馬之丞  我 當

【五段目・六段目】
            早野勘平  藤十郎
            斧定九郎  翫 雀
          一文字屋お才  孝太郎
           千崎弥五郎  薪 車
            母おかや  竹三郎
           女房おかる  秀太郎

藤十郎が主要4役。かつては早替わりで7役だったと。
上方の型で。

大序、人形が出てくる等は同じだが、大道具等がチョイ違う。
テンポは速いかな。藤十郎が高師直。
三段目、うとうとして記憶に無い。伴内と本蔵のところは大体江戸と同じ。
殿中もすっきりテンポがいいような。扇雀の判官、チョイきついかなあ。
四段目、相変わらずテンポはいい。九太夫の金銀分け前の部分等も無い。城受け渡しの最後の段返しとか、独特。
前半でテンポ良く、5段目、6段目に。5段目、定九郎、仲蔵の前の、山賊姿でよくしゃべる演出。仲蔵の落語を聴いたばかりで、不思議な気がした。勘平の火縄の消えた部分もなく、花道から登場ではない。
六段目、始の部分、勘平の帰宅後の衣装と最後の紋付。先崎が道を尋ねる場面、親父様の死体の置き場所、等々、江戸と異なる。秀太郎、かわいさみたいのはきついかなあ。


夜の部

1階1列9番

七段目  祇園一力茶屋の場(ぎおんいちりきぢゃやのば)

八段目  道行旅路の嫁入(みちゆきたびじのよめいり)

十段目  天川屋義平内の場(あまかわやぎへいうちのば)

十一段目 師直館表門討入の場(もろのうやかたおもてもんうちいりのば)
     同 広間の場(ひろまのば)
     同 柴部屋本懐焼香の場(しばべやほんかいしょうこうのば)

【七段目】
          大星由良之助  藤十郎
          寺岡平右衛門  翫 雀
           千崎弥五郎  薪 車
            大星力弥  壱太郎
           遊女おかる  秀太郎

【八段目】
             戸無瀬  藤十郎
              小浪  扇 雀
             奴可内  翫 雀

【十段目】
           天川屋義平  我 當
           女房おその  吉 弥
           千崎弥五郎  薪 車
          大星由良之助  藤十郎

【十一段目】
          大星由良之助  藤十郎
            大星力弥  壱太郎
           千崎弥五郎  薪 車
          寺岡平右衛門  翫 雀

七段目、九太夫の出や、郭での遊び等が異なる。お軽の衣装もあえて野暮ったい。願書の跳ね除けも違うかな。
道行、まあ、こんなもので。美しさがいまひとつ。
十段目、初めて観ました。
十一段目、広場での立ち回り、初めて見た。

全般的に家族でやってた感じ、役者の層の薄さは否めない。一人で主要な四役を演じた、78歳の藤十郎はすごいが。
コメント
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