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Pretenderの備忘録

坂東玉三郎新春特別公演

2012-01-04 18:37:14 | 歌舞伎
テアトル銀座 1列20番

一、お年賀 口上(こうじょう)



二、妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)

  道行恋苧環
           杉酒屋娘お三輪  坂東 玉三郎
             入鹿妹橘姫  尾上 右 近
      烏帽子折求女実は藤原淡海  市川 笑三郎


  三笠山御殿
           杉酒屋娘お三輪  坂東 玉三郎
      烏帽子折求女実は藤原淡海  市川 笑三郎
             入鹿妹橘姫  尾上 右 近
       蘇我入鹿/豆腐買おむら  市川 猿 弥
     漁師鱶七/実は金輪五郎今国  尾上 松 緑

昨年は、海老蔵の不祥事で急遽行われ、瞬時にチケットが売り切れた。
今年はまだ、チケットが余っているようで、歌舞伎座が閉まってからの歌舞伎公演の人気の衰えが目立つ。
歌舞伎座が再開すれば持ち直すだろうが、それが続くかどうかは別の問題である。

昨年も口上があったと記憶しているが、今年は口上をやりますみたいに、ご本人もおっしゃっていた。

正月から暗い演目を選ぶなと思っていたら、昨年との対比で、今年は口上で正月を語り、悲劇ですが本格的な義太夫狂言でしっかりと
現実と違う世界を楽しんでほしいと言っていた。
おっしゃるように、オペラや歌舞伎を楽しむのは現実の世界とは違うところに、遊ぶのである。
だからデフォルメがあるし、筋が荒唐無稽なこともある。

道行はさほど上演されないので、面白かった。
笑三郎の立ち役も久しぶり。
三笠山御殿は正直、あまり好きでないが、今回はそれなりに楽しめた。
玉三郎は、60過ぎて十分若い娘を演じられるし、猿弥の芸は相変わらず渋い。
四代目を観ながら、二代目を観たかったなあと思った。

ホールの飾りつけや獅子舞等、お正月を満喫できた。
コメント
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