孝玉コンビ。この演目の組み合わせは三年前もあったと思って上演記録を観ていたら、最初に演じた77年もこの演目の組み合わせだった。当時はお染の七役を全部玉三郎が演じたわけだが。
土手のお六だけというのは、ちょっと寂しいと前回も感じた。二人の組み合わせも、牡丹灯籠、与話情浮名横櫛 、桜姫等等々に比べると、軽いかな。じいさんばあさん、よりは面白いけど。
お祭りも、ゆったりと円熟を味わえるものの、二人椀久等の緊張感をもう一度見てみたい。
歌舞伎座
四世鶴屋南北 作
渥美清太郎 改訂
一、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
土手のお六
鬼門の喜兵衛
鬼門の喜兵衛
土手のお六 山家屋清兵衛 髪結亀吉 丁稚長太 庵崎久作 油屋太郎七 鬼門の喜兵衛 | 玉三郎 権十郎 中村福之助 寺嶋眞秀 吉之丞 彦三郎 仁左衛門 |
二、神田祭(かんだまつり)
鳶頭 芸者 | 仁左衛門 玉三郎 |