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Pretenderの備忘録

暴流の人 三島由紀夫

2021-02-24 17:58:12 | 読書
井上隆史 平凡社 2020

500ページを超える大部なもの。
没後50周年で発刊された。

全20章。最初に分析の視点であるセバスチャン・コンプレックスが示され、年代順に解き明かされていく。自死に向けての推理小説を読んでいるような面白さがある。同時に、作者の三島作品への愛を感じる場面も多い。

ノーベル賞のくだりも興味深かったし、繊細な面にフォーカスする手法もなるほどと思った。
俗物的な面があったことが、逃げ場としていくつか触れられているが、もっとエピソードはあり、その辺はどうだったのかなと思うところはある。

三島のオーソドックスな評伝として残っていくものかなと思う。
コメント
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