かなり尖った感じの演出。場面展開にボックスを使ったり。いろいろなシーンを時間軸と別に組み入れたり。
主演の段田は勿論熱演だが、福士が久しぶりに良い役者ぶりを見せてくれた。若者の苦悩を年齢を感じさせずみずみずしく演じていた。林遣都もカメレオンで、上手くはまっていた。鈴木保奈美はどうかなと思ったが、不安定さを上手く出していた。高橋克実や鶴見辰吾を贅沢に使い、見ごたえのある芝居に仕上がっていたと思う。
リアリティがあり、息が詰まるような重いテーマではあるが、再演され続けるのが名作である。
作 アーサー・ミラー
翻訳 広田敦郎
演出 ショーン・ホームズ
出演
段田安則 鈴木保奈美 福士誠治 林遣都 / 前原滉 山岸門人 町田マリー 皆本麻帆 安宅陽子 / 鶴見辰吾 高橋克実