ステージ上に三台のピアノが並ぶ。プレイエル1843、エラーる1911、そしてスタインウェイD-274。
最初にスタインウェイで弾いた後、マイクを持って三台のピアノの解説。
前奏曲では同じメロディーを弾いて聞き比べ。
前半は、プレイエルとエラール、MCを交えながら。
後半は、スタインウェイでピアノソナタ。
アンコール曲目を発表して拍手でどのピアノか決める。
MCが21歳とは思えないしっかりとした口調でビックリ。
ピアノは、見事に三台を弾きこなす。
このプログラムを通じて、2年後のショパンコンクールを目指すのだろうか?ドイツに本拠を移してじっくりとヨーロッパの体験を身にしみこませてほしい。
日本では、ルックス的に若い女性ファンが多い。今日もそうだった。それは必ずしもプラスにならない。日本でMCを入れたコンサートを宮田大がしているが、やはり海外でもっと活躍して欲しい。そして、最後のポーズ、見た目には映えるものの、ランランを想起する。そこまでやらなくていいようにも思う。
逸材だと思うので、じっくり大きく羽ばたいてほしい。まだ若い。
オーチャードホール
【出演】 亀井聖矢(Pf)
【曲目】
スケルツォ第4番 ホ長調作品54
24の前奏曲 作品28より 第1番 ハ長調
3つのワルツ 作品34
3つのマズルカ 作品59
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
ピアノソナタ第3番ロ短調 作品58
≪アンコール曲≫
F.ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 〈英雄〉