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Pretenderの備忘録

国立劇場について

2025-01-19 12:43:26 | 時事
個人的には、幼い頃、舞台がつまらなくて、二階のふかふかの絨毯の上を走って、でんぐり返しをした記憶が懐かしい。

建て替えの話が出たときに、上にホテルというのが非常に違和感を感じた。「歌舞伎座も上がオフィスでしょう。ファサードでやればよい」という言に、「いや、歌舞伎座は民間施設、国立劇場の上にホテル、外資とかは入ったら。そんなの世界中どこにもないでしょう」と言った記憶。それが5年前。

その後、建て替え計画は、国立劇場利用者が何となく知ることとなり、一応、HPに計画がアップされた。

ここで、SNSを多用している「保守」を名乗る方々から異論が出るだろうと、期待していた。日本の古典文化の殿堂の上に外資のホテルが入ったらどうなのか?国家予算で独立したものを建設すべきではないかと。しかしながら、全くそうした動きは起きず、恐らく、我が国で「保守」を自称する方々は、文化には関心がないのだろう。「保守」が想定していると思われる明治の超国家主義においても、文化への関心は高くなかったようだ。

入札は二回失敗し、再考を検討したらどうかというような意味にもとれる(あいまいにぼかした感じ)2023年の11月に日経の文化部の記者の記事が出た。古典芸能の演者たちによる記者会見もあった。2024年3月に、杉本博司による明確な建白書が出た。内容はその通りだとっは思うが、タイミングが遅い。その前に、入札が成功していたらどうなのかとも思った。

それでもこのテーマはたいして、盛り上がっていない。年明け、新国立劇場での歌舞伎の初日の帰りに、署名のチラシを配布していた。そのこと自体は良いのだが、これがやや政治的で、建て替えを決めたときの文科大臣が羽生田氏であること取り上げて、何か利権があるのではないかという解説がある。これは根拠があるわけでもなく、今、再開場の署名を求める場ですることではないだろう。政治的に中立で、多くの人の関心と賛同を集めることが重要なのではないか。正直、センスが悪いとしか言いようがない。

この問題は、いろいろな面で、残念なことが多い。

https://www.change.org/p/%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%8A%87%E5%A0%B4%E3%82%92%E6%94%B9%E4%BF%AE%E3%81%97%E3%81%A6%E4%B8%80%E5%88%BB%E3%82%82%E6%97%A9%E3%81%8F%E5%86%8D%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%A6%E4%B8%8B%E3%81%95%E3%81%84


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