東京ローズ

キャンセル待ちで行列ができていた。

英国で上演されたミュージカル作品の日本版。フルオーディション。

音楽に合わせるような訳詞は難しかったろうなと思う。

東京ローズの話は、子供のころ、聞いた記憶があるが、作品化はおそらく初めてではないか。アメリカではなかなか難しい題材ではある。日系人の強制収容所も関係あるし。

6人の女性がいろいろな役を演じる。東京ローズは順番に演じていくので、最初はちょっとびっくりした。

歌手はそれぞれ歌唱力もそこそこあり、きっちり芝居ができる。重いテーマを描き切ったと思う。

新国立劇場　小劇場

【台本・作詞】メリヒー・ユーン／カーラ・ボルドウィン

【作曲】ウィリアム・パトリック・ハリソン

【翻訳】小川絵梨子

【訳詞】土器屋利行

【音楽監督】深沢桂子／村井一帆

【演出】藤田俊太郎

【出演】飯野めぐみ　シルビア・グラブ　鈴木瑛美子　原田真絢　森 加織　山本咲希

新作歌舞伎 流白浪燦星

原作の世界を知らない人間が観ても楽しめた。

初めて歌舞伎を観る人が2割近くいたか。満席。だんまり、本水、浅葱幕、えびぞり、見栄、回り舞台、等々、歌舞伎の基本的な演出が散りばめられ、難しさを感じずに楽しめただろう。太棹が、すっぽんから出るとか、いかがなものかというのもあったが。せっかくだから宙乗りやってほしかったねえ。

もう半沢ネタはなかったが、vivantネタや刀剣乱舞ネタは、挟み込まれてた。古典のパロディも白浪五人男、籠釣瓶等々、散りばめられ、歌舞伎ファンも楽しめた。

よくできた作品ということだ。

配役は、松也の五右衛門はちゃうなあ。愛之助は、五右衛門でも行ける。ルパン三世も良いんだが、松也はどちらかというとルパン三世かな。笑三郎が立役を渋く演じてビックリ。猿弥、駐車、笑也、弥十郎、右近、鷹之資、寿猿としっかり脇が固められてた。

歌舞伎はこういう形でないと生き延びられないのか?猿之助なしでよく新作をやったと思う。年末に明るいニュース。

モンキー・パンチ 原作「ルパン三世」より

戸部和久 脚本・演出

新作歌舞伎

　　流白浪燦星（ルパン三世）

ルパン三世 石川五ェ門 次元大介 峰不二子 銭形警部 傾城糸星／伊都之大王　 長須登美衛門 牢名主九十三郎 唐句麗屋銀座衛門 真柴久吉

片岡 愛之助 尾上 松也 市川 笑三郎 市川 笑也 市川 中車 尾上 右近 中村 鷹之資 市川 寿猿 市川 猿弥 坂東 彌十郎