井上の新日本フィルファイナルは得意のショスタコ。レニングラード。現在の社会へのメッセージも込めて。
オケも気合入っていた、井上はしっかり振り、颯爽と引き上げた。
弦は力強いが、金管はやや弱いか。破綻はない。
井上を30年以上聴いてきた、いろいろなオケを振ったし、オペラの企画もオーチャードや全国の劇場ともやった。どちらかというとちょっと面白いからという感じで行っていた。彼が客席で怒っている場面も二度ほど遭遇した。マーラーとオペラ。本人的には、いろいろと不満なこともあったと思う。しかし、最後にいろいろなオケから送り出されて、幸せな人生だったのかなと思う。
名は残ったが最後の十年近く、思い通りに身体も動かず指揮もできなくなっていった小澤さんを観て考えることもあったのかもなあ。
私にとってはファイナルミッチー。今までありがとう。
出演
指揮:井上道義
新日本フィルハーモニー交響楽団
新日本フィルハーモニー交響楽団
曲目
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 Op. 60 「レニングラード」