民主主義の黄昏 アン・アプルボーム 著 三浦 元博 訳 白水社 2021
原書はタイトルが副題と逆だ。Twilight of Democracy : The Seductive Lure of Authoritarianism
非常に面白かった。イギリス、アメリカだけでなく、ポーランド、ハンガリーでも起きている民主主義の危機。まさにインサイダーとして、各国のキーパーソンと実際に付き合いがあるジャーナリストとしての立場での発信だ。科学的な分析ではないのだが、人間の功名心等に突き動かされて立場を変えている等の指摘は、歴史家の語りとして説得力をもち、ドラマチックだ。対岸の火事ではないだろう。
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