大島真寿美 文芸春秋
副題を「妹背山婦女庭訓 魂結び」という
直木賞受賞作で、360ページの大作だ。
道頓堀の文楽、歌舞伎を近松半二、並木正三を中心に活き活きはと描く。
半二の作品は他にもあるが、妹背山婦女庭訓が中心だ。
どこからどこまでが史実かわからないが、なんとなく、観たことのない江戸上方の芝居街の香りが感じられる。
それには、大阪弁での表記が、一つの重要な要素になっているのかもしれない。しかし、それは逆に読みにくさの裏返しでもある。普段であれば、この手の作品は一気に読めるが、大阪弁が文字となっているのを読むのは時間がかかった。
古典ファンには読んで損のない作品。
最近の古典を扱った中では、跳ぶ男のような凄みはないかな。
副題を「妹背山婦女庭訓 魂結び」という
直木賞受賞作で、360ページの大作だ。
道頓堀の文楽、歌舞伎を近松半二、並木正三を中心に活き活きはと描く。
半二の作品は他にもあるが、妹背山婦女庭訓が中心だ。
どこからどこまでが史実かわからないが、なんとなく、観たことのない江戸上方の芝居街の香りが感じられる。
それには、大阪弁での表記が、一つの重要な要素になっているのかもしれない。しかし、それは逆に読みにくさの裏返しでもある。普段であれば、この手の作品は一気に読めるが、大阪弁が文字となっているのを読むのは時間がかかった。
古典ファンには読んで損のない作品。
最近の古典を扱った中では、跳ぶ男のような凄みはないかな。
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