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Pretenderの備忘録

マーラー6番 新日本フィルハーモニー交響楽団

2005-11-17 22:46:49 | 音楽 Classic
指揮はクリスティアン・アルモンク。
ヴァイオリンに一昨日聞いたスリーピング・ビューティーを弾くイザベル・ファウスト。

サントリーホール
2階C 10列12番

最初がシマノフスキの予定が、ファウストの強い希望で、ハルトマンの「葬送協奏曲」に変更された。25分くらいの曲で、あまり印象に残らなかった。演奏もまあまあか。終わって、アンコールをねだるような拍手がダラダラ続き、アンコールはバッハ無伴奏3番(だと思った)。

マーラー6番。金管が時々不安定になる場面もあるが、想定内。全般としては良い仕上がりだと思う。弦は、緊張感ある美しい響き。まろやかな感じは全くないのが、平板に感じられるが、それはないものねだりだろう。ただ、演奏全体として、迫るものがなく、感動もなかった。難しい曲をみんなで無難に終えたねみたいな感じだった。

プログラムとして、トリフォニーを7:15スタートにするのはわからんでもないが、サントリーも相する必要があるかは疑問。かつ、マーラー6番のような大曲に、さらに20分以上の独奏者つきの演目を並べることが必要か?これは観客に対するサービスなのか、企画者の自己満足なのか微妙である。終演が9:30をまわると、遠くから来ている人は困るだろうなと思ったりするし、拍手そこそこに席を立って走る人が多く見られた。

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北斎展

2005-11-16 23:10:15 | アート
昼休みに抜けて行って来た。
特に並ぶことなく平成館に入ることができた。入ってからは確かに、浮世絵の前は最初から最後までべったりと人の列ができていて、所々、それが2,3列になっていた。僕は身長があるので、その列の外側から見て回ることができた。老眼も始まっているようで、最近近くのものを観るのがしんどいので距離感としては良かった、笑。
北斎は富獄三十六景と北斎漫画のイメージが強いが、一生を年代を追って、美人画などから変遷していく様子が良くわかり、非常に面白かった。北斎に対するイメージも変わった。ルノアールの初期の作品は非常にセザンヌの影響を受けていて、セザンヌと見紛うほどなのだけど、スタイルが確立されるまでというのは画家の一生をみていくと非常に面白いものがある。また、浮世絵師の人生ってなぞに包まれた写楽にしても、面白いなあと改めて思った。前半からちょうど入れ替えた直後で今週の作品数が一番少ないようだ。歌舞伎版画が前半に多く、それが残念だった。
1979年だったと思うが、「帰ってきた浮世絵」と銘打ったボストン美術館所蔵の浮世絵展が国立博物館で行われたのを覚えている。その後、90年代前半に僕がボストンで学生生活をおくることになり、学生は美術館がただということもあり、通いつめた。岡倉天心が関わったアジアセクションの中で浮世絵の展示スペースは数十枚で、割合と頻繁に入れ替えが行われていた。
僕のようなサボリーマンもぱらぱらいたが、ご老人の波。いやー、この人たちは小金をもっているわけだし、時間もあるのだし、これからの日本がどうなるかは本当に、この人たちの時間とお金がどうやって費消されるかにかかっていると改めて実感。
帰りに、プーシキンの図録を持ってらした60台だろうか、ご夫妻に混み具合を聞いてみる。「今日は凄い混雑でしたよ。老人がただの日だったんですよ」今日、プーシキンに行かなくて良かった以上の情報は得られなかったが、老人は北斎展だけでなかったという現実。凄い。

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ストラディヴァリウス ヴァイオリン・リサイタル・シリーズ

2005-11-15 23:37:44 | 音楽 Classic
トッパンホールにて。このホールは初めて。5年前くらいにオープンしていく機会がなかった。不便。飯田橋から徒歩10分以上。紀尾井ホールも四谷や見附から歩くけど、それなりに都心だけど、ここは本当に不便だなあ。ホールはこじんまりとして、立派。でもJTや王子みたいに都心にないとなあ。せいぜい朝日浜離宮。

イザベル・ファウスト
シルケ・アーベンハウス(ピアノ)

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ2番
ベートーベン:ヴァイオリン・ソナタ10番
シューマン:バイオリン・ソナタ2番

彼女のストラディヴァリウスは、1704年製で150年間、手入れされずに放置されていたものを9年前から弾き始めたという。まろやかな音色とか、鳴らすとかそういう感じがあまりしなくて、控えめに鳴るというイメージを受けた。
最初のブラームスでは、ヴァイオリン・ソナタというよりもピアノ曲を聴いているようだった。全般的にそういうイメージ。
無難にさらりとという印象が残った。アンコールは、ドビュッシー、バルトーくの小品。

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児雷也豪傑譚話

2005-11-13 21:47:50 | 歌舞伎
新橋演舞場にて。
二階右12番。

菊五郎劇団が古典を復活させて、それをどう現代的にアレンジしたかという芝居。
役者の見せ場もあるが、それは芝居のうまさではなく、アクションであり、演出がどうであるかの勝負の作品と言える。演出は菊五郎。
発端、序幕はスーパー歌舞伎を思わせる。序幕第四場のだんまりでは、蛇、蛙、蛞蝓の人形が出てきて笑える。最後に菊之助の宙乗りでスーパー歌舞伎風のクライマックスとなる。
第二幕になると、コメディーになる。現代風刺存分に取り入れた笑いを取ろうという嗜好。野田歌舞伎を思わせる。音楽もビバルディーの春やボレロだったりする。第二場では、「普通」の歌舞伎が演じられる。
大詰め。第一場、第二場は「普通」の歌舞伎。第三場になり、スーパー歌舞伎に戻る。今年のヤマトタケルでは、京劇の要素を取り入れたが、それに近いイメージ。菊之助、松緑とも大立ち回りは、かなりシャープで、普通の歌舞伎とはだいぶ趣が違う。
いろいろな要素が詰まっていて実験として面白かった。古典だから全く書き換えるわけにも行かないのだろう。しかし、なんというか、スーパー歌舞伎→野田的→普通の歌舞伎→スーパー歌舞伎という感じで、通し狂言であるにもかかわらず、話の脈絡、場の設定のつながりがなく、なんともごった煮という印象は否定できない。その中で、なんでも器用にこなす菊之助が光っていたと思う。
場の切り替えにだいぶ時間がかかっていた。仕掛けが大掛かりなので仕方ないのかもしれないが。


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外苑前 ブラジル料理 Copa東京

2005-11-08 22:32:00 | グルメ
10年前はシュラスコが大ブームだったけど、生き残ってる店。芸能人とかのサインがいっぱい貼ってあり、ラモスがいたけど、これラモスの店かな。
そもそも、この年になると肉を食いたいとは思わない。次から次へとくる、やわらかくなく、脂っこい肉に参る。ビュッフェはサラダとかちょっと変わったものもありよかった。お値段は飲み放題食べ放題で6000円くらいじゃないか。会社のパーティー。

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