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Pretenderの備忘録

水戸管弦楽団 東京公演

2012-01-22 22:12:52 | 音楽 Classic
サントリーホール 1階14列34番


曲目
モーツァルト: ディヴェルティメント ニ長調 K136(125a) *指揮者なし
モーツァルト: 交響曲第35番 ニ長調 K385 「ハフナー」*指揮者なし
ハイドン: チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb:1 *指揮:小澤征爾、チェロ独奏:宮田大
出演 宮田大(Vc)

開演前に張り出された紙には、小澤さんが19日の水戸での演奏後、体調を崩し、20日は指揮者なしでやったことが書かれており、本日はハイドンのみの指揮とすると書いてあった。
一部の金額も払い戻すという良心的な対応だった。
はたして、ハイドンの指揮が可能だろうか。それに、雰囲気的に、皇后さまが見えるような感じで、無理しなければ良いがと思われた。

前半のモーツァルト、ディヴェルティメントは弦だけということもあり、無難。
ハフナーは、弦だけでなく管も入ってきて、水戸のホールとは違い大きいこともあり、響きが微妙で、コンサートマスターの潮田先生が、かなり不安な様子を第一楽章の終わりに見せた。
それでもベテランぞろいで、さすがにうまくまとめていった。

後半前に、皇后さまだけでなく、天皇陛下もお見えになった。
お二人そろってクラシックのコンサートにお見えになるのは本当に久しぶりではないか。
皇后さまお一人か、皇太子さまお一人が多い。

小澤さんが姿を見せた段階で会場の盛り上がりはすごい。
物おじしない、大君、さすが。そのテクニックには定評があるし、ルックスで若い女性のファンも多いようだ。
小澤さんにも気に入られていると聴いた。
今日の演奏者の中で最年少の彼をソロとして、世界で活躍する桐朋の面々が支える構図。
やはりサントリーは大きいので、オケと大君のチェロの掛け合いとなると、聴きにくい面はあるが、良い演奏。
小澤さんも、力を振り絞って、椅子に座ったり、立ったりしながら、昔とは比べられないが、エネルギーを感じる指揮。
40年近く小澤さんを聴いてきて、最初は新宿厚生年金のドボルザークの9番で、留学中のボストンやタングルウッド、サイトウキネンは松本、東京文化、NY、その他世界中で聴いた小澤さんの演奏が思い出されて、涙が止まらなかった。いやいや、まだまだ頑張ってもらうのだ、3月の小澤塾のチケットも買ったではないか。

スタンディングオベーションの感動的なコンサートだった。
大君もこれで、スターへ歩み始めたかな。

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マーラー9番 新日本フィル 

2012-01-21 21:25:40 | 音楽 Classic
すみだトリフォニーホール 1階26列24番

#487 定期演奏会
マーラーの心の深淵を覗く、ハーディングのマーラー9番

■プログラム
マーラー作曲 交響曲第9番ニ長調


■出演者
指揮:ダニエル・ハーディング

冷たい雨の中、完売のチケットのホールは熱気に包まれていて、その熱気を、マーラーの死への跳躍というのだろうか、静かなうねりが巻き込んでいくような演奏だった。
最後の静寂、フライングで拍手する人もおらず、本当に良かった。

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フェルメールからのラブレター展

2012-01-18 23:35:56 | アート
Bunkamuraミュージアム

フェルメール探訪も20作品を超えたが、今回は修復も新しい手紙を読む青衣の女がある。
明るい青と、ふくよかなラインが印象的だった。

フェルメールは3点で、ナショナルギャラリーで見た手紙を書く女は再会。
手紙を書く女と召使も初めてだと思う。

今年はまだ数枚の来日があるようで、フェルメールブームの息は長い。
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壽 新春大歌舞伎 夜の部

2012-01-15 23:19:46 | 歌舞伎
新橋演舞場 2階右27番



一、歌舞伎十八番の内 矢の根(やのね)

                  曽我五郎  三津五郎
               大薩摩主膳太夫  歌 六
                馬士畑右衛門  秀 調
                  曽我十郎  田之助



  五世中村富十郎一周忌追善狂言

二、連獅子(れんじし)

          狂言師右近後に親獅子の精  吉右衛門
          狂言師左近後に仔獅子の精  鷹之資
                   僧蓮念  錦之助
                   僧遍念  又五郎



三、神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)

  め組の喧嘩

  品川島崎楼より
  神明末社裏まで

                 め組辰五郎  菊五郎
                    お仲  時 蔵
              尾花屋女房おくら  芝 雀
               九竜山浪右衛門  又五郎
                 柴井町藤松  菊之助
                伊皿子の安三  松 江
                  背高の竹  亀三郎
                 三ツ星半次  亀 寿
               おもちゃの文次  松 也
                御成門の鶴吉  光
                 山門の仙太  男 寅
                   倅又八  藤間大河
                 芝浦の銀蔵  桂 三
                神路山花五郎  由次郎
               宇田川町長次郎  権十郎
              島崎楼女将おなみ  萬次郎
               露月町亀右衛門  團 蔵
                江戸座喜太郎  彦三郎
                 四ツ車大八  左團次
                焚出し喜三郎  梅 玉

矢の根、短い話だが、うとうとしてしまった。
連獅子、吉右衛門の舞踊というのはあまり記憶がない。鷹之丞の後見人としての義務ということだろう。
きっちりとした楷書の踊りだ。それ以上に、鷹之丞の踊りは良い、さすが富十郎の子供だと思った。
め組の喧嘩、菊之助の立ち役が、非常にかっこいいなあと思った。午前中に雪姫をしていて、凄い切り替えだなあと。
菊五郎劇団の安心して観ていられる芝居。

プログラムにミスが複数。役名の間違えや、今月は中村座に出ている梅枝の写真も。
コメント (2)
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平成中村座 壽初春大歌舞伎 夜の部

2012-01-09 22:51:08 | 歌舞伎
1階1列5番

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

                曽我十郎祐成  勘三郎
                曽我五郎時致  橋之助
                  大磯の虎  七之助
                 近江小藤太  萬太郎
                 化粧坂少将  新 悟
                鬼王新左衛門  亀 蔵
                 小林朝比奈  獅 童
               工藤左衛門祐経  彌十郎



二、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

  序 幕 柳島妙見の場
      橋本座敷の場
      小梅莨屋の場
  二幕目 瓦町油屋の場
      同 座敷の場
      裏手土蔵の場
  大 詰 向島道行の場

  油屋娘お染/丁稚久松/許嫁お光/後家貞昌
      奥女中竹川/芸者小糸/土手のお六  七之助
                女猿廻しお作  梅 枝
                  船頭長吉  萬太郎
                鬼門の喜兵衛  橋之助

演目選定は数年前の忠臣蔵もそうだが、かなり本流を意識したものが入る。
それが今回は対面。
橋之助の五郎、もう少し、迫力があってもいい。昨日の直次郎にしても、中途半端。
ただ、器用な人ではないので、荒事で暴れるんじゃないだろうか。
成田屋でなくてもそういうことをきちっとやってきた名優はいる。
勘三郎の十郎は、初役ながら、無難。あまり体調が良くないのかなあと見えた。
他は、全般にこの出し物としては軽量級が否めない。

お染久松、七之助が早替わりを含めて七役を無事に勤め果せた。
近くで見ていると早替わりも良く分かった、笑
早替わりで、影武者がいるときに、もう少し似た人がいないのかなあと思った。正月はなかなか難しいのかもしれないが、一門で必要だろう。
ここ数年、女形の大役を浅草や大阪等で勤めてきて、この人は将来の立女形候補だなあ、自覚も出てきたなあと感じた。
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