1995年にサンフランシスコ響の音楽監督になって25年。
今年が最終年だが、ファイナルはきちんとできなかったのではないか。
これだけ貢献していれば、どこかでやるのだろう。
彼を最初に知ったのはPMFの音楽監督。
そして95年にはLSOでマーラー5番を聴いた。
当時は割合と暗くて、ナイーブというイメージ。
それがサンフランシスコ響との来日のマーラーでびっくりして、それについて書かれたドキュメンタリーの本も読んで、2013年にサンフランシスコまで聴きに行って、やっぱり凄いと思った。
彼の指導力もさることながら、やはりシリコンバレーを近くに擁し、金のあるところに文化も花開く、いずれ、オペラもサンフランシスコオペラがメトに追いつく日も来るのかと思ったものだ。
さて、このドキュメンタリーフィルムは、MTTに対する感謝を関係者が述べることを中心に構成され、彼が如何に愛されてきたかがわかる。楽団員から、YOYOMAのようなクラシック演奏家、ボニーレイットのようなロックスター(びっくりした)、政治家等々。
まだ、彼のSFOを聴いてみたい思いと、今後、どうするのか楽しみだ。とはいえ、もう75歳。