徒然写真帳

郡上でX人で始めたブログです。管理人の転居により、下呂、美濃、岐阜、恵那、下呂を経て一宮発のブログに!

赤沼田天保林

2012-09-23 21:55:31 | Weblog
 下呂市小坂町赤沼田にある赤沼田天保林に出かけてきました。
 「南方山方植木一件」に、天保12年(1841)小坂村ほか46ヶ村に対し、1ヶ年につき1戸50本公役造林を課し、翌年から実行され、飛彈國小坂郷赤沼田村では天保13年1,890本、翌14年には2,189本植栽したという記録が残っていることから天保の時代に植えられたものであることが以前から分かっていました。
 平成12年に樹幹解析によって分析したところ天保7年(1836年)に植林された176年生の恐らく下呂市内で最も古い人工林だと思われます。
 植樹は今のように畑で苗を生産したわけではなく、山で天然更新した稚樹を引き抜いたものを植えたということです。
 江戸時代の享保6年(1721年)以降、たびたび植樹令を発して慢性的な尽山化(森林資源の枯渇)に対処していたという記録があります。
 ヒノキやサワラを植林していたということを知った時、面白いな~と思ったのは御嶽山を越えた尾張藩の天領ではヒノキは天然更新によってヒノキ林を造成していたという記録があります。
 下呂市小坂町の幕府直轄天領でも天然更新は行われていたかどうか分かりませんが、植林も行っていたということは尾張藩と違います。
 江戸時代の頃も、管理する人の考えの違いによって森の作り方が違うということが興味深いと思っています。
 さて、赤沼田の天保林は古いヒノキ人工林として知られているので、きっと私の愛読書の斐太後風土記にも天保林の記載があるに違いないと思い読み返してみるが記述は無い。
 何でだと冷静に考えると斐太後風土記が編纂されたのは1873年ですので、今でこそ江戸時代に植林された貴重な人工林と言われていますが斐太後風土記が編纂された年だと37年生の人工林ですので、現在の岐阜県の人工林の平均樹齢より若いのです。
 なので特段大きなヒノキが沢山あったわけでもなく、当時の天領の政策により結構な面積が小坂郷で植えられたことから珍しくなかったんだということが自分なりにわかりました・・・
 ちょっと脱線しますが斐太後風土記では赤沼田村のフリガナは(あかぬた)と書かれていました。
 今は(あかんた)と読んでいます。いつから(あかんた)になったんだ?という疑問が追加されました。
 恐らく、(あかぬた)では言いにくかったので(あかんた)になったと思うんですが・・・
 江戸時代という言葉で、とんでもなく古い人工林と思いがちですが樹齢は200年を越えておらずヒノキとしては、それほど古くないんですね~
 実際に林野庁中部森林管理局のホームページの天保林についての記載をみると今なお生長を続けていることがわかります。
 将来、どういった森になるのだろう?といる自分自身の興味がわいてきました。
 さて、実際の森の様子ですが177年生ということもあり天然更新した木曽ヒノキの森と比べると正直なところ迫力不足のところがあります。
 ただ、林床植生の様子や広葉樹が混交している状況をみると、かなり近い状況になりつつあり知らないと人工林と思わないのではないでしょうか?
 色々な意味で興味深い赤沼田天保林なのでした。
 歴史的背景から考えると非常に面白いところですがヒノキの巨木を期待して訪れる人には物足りないところだということを付け加えて小難しい話を終わりにしたいと思います。(管理人)


                           


                           



                           



                           




                           






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雨のち曇りのち晴れ

2012-09-23 20:10:45 | Weblog
 昨晩、ひょっとして雨は降らないかも?と思いアユ釣り用の掛針を巻いて納竿に備えていました。
 しかし、無情にも朝目覚めたら雨。
 といってもアユ納竿釣行へ行こうとしているのは郡上の長良川。ネットで郡上の様子を調べると雨・・・
 今年の追いの悪い長良で雨の低水温。想像するだけで掛かるイメージが無い・・・
 ということでアユ釣りは断念。
 今日、何をしよう?と朝食を食べながら考えていると昨日来、小坂町で行う森林インストラクターの研修で私が候補地としてあげたところにでも行ってみるかと思い、雨の降る半袖では肌寒い中、最初に小坂町赤沼田(あかんた)の天保林へ、
 途中で谷を見ていたらイワナが釣れそうな気がしたので車に積んであった竿を持ち出し30分ぐらい提灯毛針釣りをしたら、何故かアマゴが3匹ほど釣れました・・・雨で食いが立っているという予想は当たったのですが狙った魚種では無かった・・
 持ち帰ることを考えていなかったので釣った3匹は珍しく放流してきました。
 その後、小坂町の道の駅に立ち寄った後に根尾の滝へと、からたにの滝、あがととよと巡り、赤沼田の神明神社の大杉の大杉を見終わった頃には、雨もすっかりあがり晴れ間が出ていました。
 まだ、時間も早かったので、ひょっとしたらタカの渡りが見えるかも?と思い小坂町と旧下呂町の境にある観音峠へ行ったのはいいですが寒い・・・とても外で座って空を見上げることなんかできずに帰ってきました。
 めまぐるしく変わる天気のように、色々なところへ行った休日でした。
 あと、イワナ、アマゴは今月一杯で禁漁になりますので、今年の提灯毛針釣り釣りは今日のアマゴ3匹で納竿です。
 アユも9割以上の確率で納竿となると思いますので、何となくですが今年の私の魚釣りは終わりとなりそうです。
 アユは仕掛けが準備されているので釣れなくても竿を出すかも??
 余談ですが雨の中カメラを持ち歩いていたらレンズが曇ってしまい写真が上手く撮れなかったのが今日の心残りです。(管理人)


                     見頃にフッキングしたアマゴ。
                     


                     やっぱり曇天か雨の時のほうが追いがいいですね。
                     




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