クリスマスイブですね。 子どもも大きくなった今は、サンタさんも来ないし、ごちそう作りにばたばたすることもない・・・・・が、ケーキだけは欠かせません。 うちの食卓にはね。
ことしはケーキをどこで買おう?
あれこれ悩むうちに、予約の締め切りは過ぎてしまい、ぶっつけで買うしかなくなってしまいました。 ああ、どうしよう。 最近ではスーパーなども予約分しか販売してないのです。
ふと思いついたのが、古い商店街にある昔からのお菓子屋さん。 なんでも最近ケーキがおいしくなったと評判なのです。 そこなら予約なしでも買えるかもしれません。
店構えもレトロなそのお店は、次々とやってくるお客さんでにぎわっていました。 昭和のようなショーケースにはきょうはクリスマスケーキしか入っていません。 ショーケースの中に入ってないものも奥の方で次々とできているということで、わたしは実物を見ないまま6号の生クリームをお願いしました。
とにかく買えてよかった。 味がどう、値段がどうとあれこれ注文が多すぎて買いそびれたのに、最後はどうでもよくなって、義務を果たせてよかったというような気分でした。
さて、いよいよケーキを食べようという段になって、娘が、
あはは、なに、これ。 賑やかな~。 田舎のケーキじゃねえ。
すいません。わたし中身を見ておりません。
なんか昭和の味がする~。
生クリームのデコレーションがなんかシロートっぽいねえ。 昔よく作ってくれたケーキみたい。 (そう、昔は子どもたちの誕生日は必ずわたしの手作りケーキだったんです)
きっと一家総出で作ったに違いない・・・なんて、ケーキを挟んであれこれと勝手に想像をふくらませ、楽しんでおりました。
やがて仕事を終えたぶじこがやってきました。 そしてケーキを見るなり言ったことー
田舎のケーキじゃねえ。 なんか昭和の匂いがする~
おお、姉妹で同じことを言ってる。
姉: 今は生クリームの飾り方ももっとシンプルよね。
妹: そうそう、ギリシア建築みたいな飾りが昭和なんよね。 でも、憎めんじゃろ?
姉: 味はまあまあじゃない? 昔作ってくれたケーキみたい。
そこまで同じことを言うか。
姉: うん、ええねえ。 なんか懐かしい味がするんよ。
ちょっとレトロなケーキは、子どもたちに大受けでした。
昭和30年代にバタークリームのクリスマスケーキに大喜びしていた世代のわたしたちには、ふわふわのスポンジに生クリームのクリスマスケーキは、画期的な味でした。 それをご近所の菓子屋さんで買えるようになって、 この商店街の人たちは、我が家と同じように喜んでいたのではないかと思います。
食べる人を幸せにする・・・・見かけよりもなによりも大切な使命を果たしてくれたケーキでした。
ついでに弟の経営する花屋で、ミニポインセチアを買ってきました。 3鉢買って1000円出そうとしたら、500円でおつりがきました!
ポインセチアは、クリスマスの花というイメージが強いので、もう半額なんですって。 今日以降はあまり売れないということでしょうか。
イブを過ぎると半額になってしまうクリスマスケーキと同じですね