あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

鰯雲と彩雲

2018-11-04 23:30:10 | くらし
 今日の空

 

   鰯雲 仰臥の子規の 無重力   東国原英夫

 父が入院中、テレビで見たこの一句を思い出しました。

 すでに回復の望みがなくなった父の姿と仰臥の子規とが重なりました。
 亡くなる前の10日ほどは、それまで横向きに寝るのが好きだった父がその姿勢を維持するだけの力もなくなって、もう仰向けに寝ることしかできなくなりました。無重力とは自分で制御できない軽さと弱さだと、心に強く残りました。

 今年の夏は酷暑の中、昼間は孫の世話や家の用事、夜は夜中まで病院で過ごす日が続きました。布団の動きに目をこらして息があるのを確かめたり、時には脈に手を当てて心臓の動いているのを確認したり。父はゆっくりと弱っていき、子どもや孫たちもみんな時間をかけて父との別れを覚悟しました。だから葬儀も落ち着いて執り行ったし・・・・・

 いやいや、わたしはかなり疲れていたようです。

 葬儀の後、わたしは以前の脊柱管狭窄症がぶり返し、5歩も歩くことができなくなりました。そういえば母が亡くなったときも脊柱管狭窄症で歩けなくなり、1年以上も病院通いをしたのです。その話をある人にすると、それは亡くなった人からのメッセージだと言うのです。言葉で伝えられないから体の一部に何かの変化が起きるのだと。だとしたら、二人とも、「体をいたわれよ、おまえの弱いところはここだから。」と言ってくれているのだと思いました。
 そして市役所に提出する書類だのなんだのでいっぱい書類を書き、いっぱい間違えて10箇所近くも訂正印を押しました。対応してくれた市役所の係の人が優しい人でよかった。
 さらに、うっかりと炊飯器の本体に洗った米を入れてしまい、あやうく炊飯器をだめにしてしまうところでした。「お母さん、やばいよ。」娘に言われて、言われるまでもなくショックでした。

 腰の痛みは1週間足らずで治まりました。 今置いた物が忽然と消えることもなくなり、ようやく落ち着いた日々を取り戻してきました。見上げる空の美しいこと。
 
 一昨日の空 

 朝


 昼 実家へ出かけていったときの桜三里の向こう側の空


 
 多分飛行機雲が変化したのだと思いますが、何かが空に登っていくようです。

 夕方、実家の近くで



 右の方に何か青い点が。何だろう、不思議です。



 このとき画面の真ん中あたりがわずかに色がついているなとは思ったのですが、

 我が家の近くまで帰ってきてはっきりと見えました。雲が虹色に輝いています。



 彩雲というのだそうですね。昔の人は吉祥の印だとして瑞雲と呼んだとか。科学的には、どうも虹と同じような現象のようですが、なんだかいいことありそうと言う気持ちになりました。


 おまけ 父の残した塗り絵の作品を





 
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする