正月の間にレザークラフトをちょっとでもやっておくーそれが、ここ数年、わたしの正月の過ごし方になっています。
が、そうたやすくはないです。正月のために掃除していったんしまい込んだ道具を持ち出し、あれこれ作りかけのものや、皮を引っ張り出し・・・・歳をとると年々何もかもがおっくうになってきます。だけど、このたまりにたまった材料を何とかするまでは病気になることもできません。
そこで思いついたのが
ほぼ完成というところで気に入らず放っておいたこのバッグ
多分鹿革か羊皮か、柔らかくてしなやかで手触りがいいのと、この染むらのような色模様にひかれて買ったものです。え? なにかの染みに見えるって? そう、コーヒーでもこぼした様なね。わたしはもっと違うものを想像しましたが、あえて書きません。
でも、使いようによっては面白いバッグになるのではないかと思い
モスグリーンの革と合わせてみました。
途中から半分に折ると、
小さめのバッグになってなかなかいいんじゃない?
気に入らないのはファスナーのつけ方で、これはミシン縫いではなくて手縫いの太めのステッチにするべきでした。それでいつかはやり直そうと思ったまま半年以上放置していたのです。
そうだ、あれよ。
初詣のついでに手に入れた木のボタン
ファスナーをほどいてかわりにボタンの周りに紐をぐるぐる巻きつけるのはどうかな?
じゃあ、紐は何する?タコ糸では細すぎる。2ミリの牛レースでは固すぎる。ワックスコードかなあ? それでもいいけどボタン穴が細すぎない? コードが通りそうもありません。
ということでまたまた未完成のまま放置。 まずはボタンの穴を広げるところからやらなければ。
ところで今日はトラオとウマオがお父さんの実家に出かけました。和歌山県のおばあちゃんのところへはコロナ禍以来3年も行っていません。ウマオがそれはそれは楽しみにして、何日も前からリュックに荷物を詰めていたらしいです。そして昨日、
「このままじゃ和歌山に行けんのよ。」となかば脅迫しながら宿題の仕上げをしているとき、
「ばあちゃん、このカメラ、袋ない? このままリュックに入れてかまん?」と聞いてきました。
ああ! そのうちケースを作ってあげるって言いながらそのままにしていました。私の小さなデジカメをウマオの誕生日にあげたのです。ウマオは山へ行くとき、ダムへ行くとき持って行って写真を撮っていました。
出発は明日か・・・・ ざっとしたものなら小一時間でできるかな? 一番手早くできそうな展開図を頭の中に思い描き、カメラに合わせてサイズを決めて型紙を作りました。
どの革で作るか・・・一枚革にするのである程度の厚みと張りが必要です。それにふさわしいのは
「ウマちゃん、赤でもいい?」
「いいよ~」
あまりこだわりはなさそう。実は黒とかこげ茶とかにも程よい厚みのはあったのですが、つまらないので私が作りたくなかっただけなんです。男の子だから黒とか青とか、女の子だからピンクだとか、そういう従来の常識が今薄れているのはうれしい。 小物にきれいな色の革って素敵だと思います。
両端4か所をカシメで止めただけでも落ちる心配はないよね。
だけど、真ん中が浮いてくるのが気になって結局手縫いしました。
内側はビロードの布ワッペンを貼り付けました。もうぼろぼろのカメラだけど、多少は傷がつきにくくなるでしょう。
そしてカメラのひもを通しておけば、ケースを落とすこともないでしょう。
ハトメリングを付けました。
この取り付けが・・・めったにしないものだから失敗しました。工具を間違えたの。ハトメと工具のサイズがあってないとうまくつかないのです。
この、「大は小を兼ねない」というのがレザークラフトの欠点で、材料の数だけ工具もいるのです。
今、ホックを取り付け中。たしか真ん中を抑える便利な工具があったはず・・・とまた工具を探しに行き(片付けると今度は見つけるのに時間がかかるー)
要するにどの工程でも失敗やら不満足やらがあって、結局できたのは夜の10時過ぎ。あんまり急いだものだから完成写真を撮るのを忘れていました。 夜遅く家に届けに行ったときウマオはすでに寝ていました。
要するにどの工程でも失敗やら不満足やらがあって、結局できたのは夜の10時過ぎ。あんまり急いだものだから完成写真を撮るのを忘れていました。 夜遅く家に届けに行ったときウマオはすでに寝ていました。