アサギマダラの好物と言えばフジバカマ。しかし今頃フジバカマなんて咲いているわけがない。私は今まで見たアサギマダラの行動を思い出しました。
9月 ヒヨドリバナ シシウド
6月 ウツギ
要するに花の蜜なんですが、あいにく花のない時期でした。家のあちこちを探して葉ボタンの薹立ちした花と咲き始めたラベンダーを鉢に植えて小屋に入れてやりましたが、一向に花にとまる様子がありません。そこで思い出したのがオオムラサキのえさのやり方です。
ここでオオムラサキの飼育記録の一部を再掲します。
成虫になったオオムラサキは、自然界ではクヌギの樹液を飲みます。 飼育する場合は人工のえさを作ります。 ベースはなんとカルピス。 それに焼酎を少々。 この液を日なたにおいて発酵させます。 オオムラサキはこの匂いに惹かれて飲みに来るのはずなのですが、実際は、なかなか気づいてくれません。 そこでガーゼに浸したえさを、オオムラサキの口のそばまで持って行ってやります。 すると、匂いに気づいたオオムラサキは吻をのばして液を吸います。 人間が手に持っていてもいっこうに逃げません。
えさのそばに腐りかけのバナナやパイナップルを置くのも効果的でした。 果物が発酵して出る液や匂いが好きなようです。 そのうち自分でえさの所に集まるようになります。
アサギマダラも人工的に蜜を与えるしかないか。以前ミツバチを飼っていた時の蜂蜜が瓶の底に溜まっていましたのでそれをうんと薄めてガーゼに浸してつるしてみました。すると、
やった! とまりました。しかしこれには問題があって・・・
アリが集まるのです。
面倒になったわたしは、ネットの上から蜜をたらしてみました。すると
縮めていた吻を伸ばしました! 写真で足のように見えるけど一本だけなめらかにカーブを描いている管。
わかるかしら。網の外に吻をだして吸っています。