春になるといつも行っていた東温市の菜の花畑。

それが、農家の高齢化によって、今年限りで菜の花栽培をやめるのだそうです。

去年来た時、
花はもう終盤で、翌年に向けて準備している農家さんがいました。
初めて舞台裏を見て、この美しい景観は農家さんの努力によって保たれていることを知りました。
初めて舞台裏を見て、この美しい景観は農家さんの努力によって保たれていることを知りました。
だから、菜の花栽培が負担になっているというのも無理はないと思いましたが、


両親が健在だったころに始まった菜の花栽培。父や母を連れて、また、まだ赤ちゃんだったトラオやウマオを連れて、母とひ孫を連れて、と、何度も通った思い出深い景色が見られなくなるのは本当に残念です。
近くにこれほどの広さの所はありません。

今は、わざわざ誰かと出かけることもなくなって、こうして松山市からの帰りに一人ふらっと訪れるだけになっています。

ここは、思い出と共に消えるんだね、なんてちょっぴり感傷的になってしまいました。

さて、先日、もう一つの最後を迎えました。

菜の花を一輪あしらった最初の一皿
次は瀬戸内の鯛とすずきのミルフィーユ


20年間続いた私たちの少年少女合唱団ですが、

結成20周年記念コンサートを目前にしてコロナ禍で延期せざるを得なかった4年前。一年後、まだそれもできる状態ではなく、団員募集もしないままに月日が過ぎました。そしてついに正式に解散を決め、最後の昼食会をしました。
場所は私たちが行き慣れた ラ・ブランシュ
小さなお店で、客は多くて二組まで。ゆっくり話すのにはもってこいのお店でした。オーナーシェフともすっかり顔馴染みです。おまけにお手伝いしているシェフのお姉さんは、メンバーの一人が子どもの頃のピアノの先生。お店にはグランドピアノが置いてあって、いつも食べ終わると一曲弾いてくださってました。
スープは3種類の中から選べて、わたしは
里芋と春菊のスープをチョイス。


見た目も味も春菊でした😁
魚は舌平目のなんとか。


もう、色々話がありすぎて、肉料理の写真は撮り忘れました。
もう四年? たった四年?
すでに初代団長も、ピアノ伴奏者も亡くなり、諸事情で団を抜けた者もいて、最後に集まったのは6人。それぞれ暮らしも変わり、孫が増えた者、ご主人や義両親の介護に明け暮れる者、ピアノの先生を始めたり、大人のコーラスの指導をしたりする者と、様々です。
この田舎で音楽を取り巻く状況は厳しく、ある中学校ではブラスバンド部が廃部になるとか。中学校でブラスをやりたいと楽しみにしていたお孫さんが落胆しているそうな。
NHKの合唱コンクールにも子どもが集まらず、出られるか出られないかのギリギリの数らしいです。
運動部でさえ、一校単独ではチームが作れないのですから。
そんな状況で、新たに合唱団メンバーを募集して再出発する元気が我々には残っていませんでした。自分たちで結成し、自分たちで解散するー ある意味、気楽ではあります。
50年以上の歴史を持つ合唱団で、先輩の後を引き継ぐということがどんなに責任の重いことか、改めて既存の少年少女合唱団の素晴らしさに敬意を覚えます。
デザートはタロッコのシャーベットをチョイス(上)


お店は一部屋広げて3組は入れるようになっていました。シェフには後継者ができたようです。変化は変化でも、衰退ではなく発展を見るのは嬉しいものでした。
解散はしても個人個人の繋がりが断たれるわけではなく、わたしも、新たな活動に加わらせていただくことにしました。
次は、同窓会をしましょうね。
それまで元気でいなくてはね。それがみんなの共通の思いでした。