何にもなくなった畑で私はあるものを探しています。
さっぱりしたのはいいけれど、わたしがどうしたものかと思案してまだ刈らずにいた植物まで刈ってしまったのです。
これ
去年初めてこの畑で見て、今まで見たこともない草だと思いました。それが、いろいろな方のブログに出てきまして、「ラセンソウ」ではないかと思いました。念のため草木染の時先生にも見ていただきました。なのでラセンソウで間違いないと思うのですが、だとしたら・・・・
愛媛県では準絶滅危惧種になっているらしい。あ~あ~
よく耕作放棄地に生えるんだとか。ただ、ここでなくなってもまた新たな耕作放棄地に生えたりするので、直ちに絶滅の危機にあるわけではないと。それで刈ろうかどうしようかと迷っていたのですが、ぐずぐずしているうちにきれいさっぱり刈られちゃった。そこでわずかでも根が残っていないかと、記憶を頼りにあった場所を探してみたのです。そうしたら
ありました!
種は熟しかけていました。
枯草の中で緑が残っているということは、根っこがついているということですよね。
起こしてみると確かにまだ生きています。
実が熟すまでこのままにしておくことにしました。
この畑のはしっこの、どこかわかりやすいところに種を落としておくつもりです。そこだけはロープでも張っておけばよいでしょう。ただ、毎年草刈りをするところでこの植物が生きていけるのかは疑問です。環境が変わればまた違った植物が勢いづいてくる、これが自然の姿だと思うので。
話はそれますが、このままで消滅するかもしれないと思って、去年草むらの中から(うちの畑)連れて帰った植物が、無事花を咲かせました。
シロバナサクラタデ
かわいいでしょう。これがあった畑も機械で刈ってしまいましたから、いまはもう我が家にしかありません。
さて、表題の見慣れない草ーまだまだあります。今年9月、10月に見つけた草を集めてみました。
実家に近い田んぼの畔で、しばし弟と話し込んでいた時見つけた植物。
萩にしては雰囲気が違います。
葉っぱに柔らかそうな毛がいっぱい。
ネットで検索してネコハギが近いと思ったのですが、どうかしら。今までどこにも見たことのなかった花でした。
それから
カラムシはそこらへんにいっぱいあるのですが、これはちょっと違いました。
比べてみると
カラムシは裏が白いですが、これは白くありません。そしてこれも毛が生えています。それも表裏に。コアカソでスカーフを染めた時よく似た草について学んだことを一生懸命思い起こしたのですが・・・・わかりません。
「ここ、いいねえ。コンクリートだったらこんなにいろいろな草はないよ。」そう言ったら弟が
「土地改良区はコンクリートにしたくてたまらんらしい。けど、金がない。」
「お金がなくてよかったね。」
コンクリートの畔は草刈りの手間もなく、石垣が崩れる心配もありません。高齢化した農家の人には都合がいいのですが、こんなにいろいろ植物のある畔をつぶしてしまうのはもったいない。どうかいつまでもこのままで置いてほしいです。
さらにさらに、下の田んぼを覗き込んで弟がびっくりしたように言いました。
「これ、本当のヒエじゃないか!」
「これ、本当のヒエじゃないか!」
「え?ヒエに本物と偽物があった?」
「昔、粟や稗を食べとったろ? あの稗がこれじゃ。今あるのは珍しい」
「田んぼにあるのは?」
「あれはイヌビエ。食べれん。」
なるほど、粒が大きいです。
最近では圃場整備で新たに畔を作るときコンクリートではなく土の畔にするそうですが、改めて植えられた植物はいかにも人工的というかわざとらしい草むらで違和感を感じています。基本的に個人やその地域の人々の所有物である畔やため池ののり面には地元の人の手しか入っておらずそのために昔から見慣れた植物が多いと私は感じています。
シロバナサクラタデー100パーセントこれだという自信はないけどーこれも近所ではめったに見ません。もう10年以上前によその畔で見つけたことはありますが、今はありません。私にとっては絶滅危惧種ですよ。うちの畑で見つかってよかったと思っています。
初めて見ます
検索して見ましたら暖かい地方に生えるようですね
稗も初めて見ます
言葉では知っていても見たことは有りませんでした
シロバナサクラタデ
可愛い花ですね
中々ないですね